しゅびよくほうむってただいまかえりました

「しゅびよくほうむってただいまかえりました」
 この言葉を聞いて何のことかわかると思います。ほうむるとは埋葬ですが、しゅびよくがつきます。そして、ただいまかえりましたというように、施主に挨拶する姿が浮かびます。

 葬儀の時に、安土で使われていた言葉です。この言葉を使うようになったのはいわれがあります。

「しゅびよくほうむってただいまかえりました。おいぼうが、さんまいで井桁に木を組んで、なきがらを焼き、家に行って、風呂に入り、正装して、施主挨拶する。昔、燃やしているところに大雨が降り、たきぎを探しに山に入っている間に、山犬が亡骸を持って行ってしまった。それから、しゅびよくほうむってと言うようになった。
 墓地に来るのはさみしかった。骨をひろったあとも熾火は2日ぐらい残っていた。
 お寺には30軒ばかりの人が送った。しか花をつくる人、案内をつくる人、おいぼう、めい一人はゆかんの手伝い。昭和60年までは村で葬儀をしていた。」
 話者には、ワークショップにも登場をお願いしております。昔の、火葬の様子をお話くださいます。10月28日です。

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