見出し画像

11期→12期のテキスト変更まとめ

はじめに

どうも、慧紀です。

遊戯王は明日で11期が終わり12期へと移行します。時が過ぎ去るのは早いですね。
新たな召喚方法やマスタールールの改訂などはおそらくなさそうですが、公開されているカードを見ると、各カードのテキストの記載方法は少し変化しています。

今回は現状判明しているテキストの変化をさらっとまとめていく記事です。

テキスト短縮

テキストが短くなっているケース。
最近のカードはテキストがギチギチになりがちなので嬉しい変化ですね。

1.除外されている→除外状態

11期《焔聖騎士-リナルド》(DBAD-JP038)
②:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「焔聖騎士-リナルド」以外の戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
     ⇩
12期《『焔聖剣-アルマス』》
②装備モンスターが墓地へ送られた事でこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地・除外状態の戦士族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1532

個人的には一番驚いたテキスト変更。
12期のカード1発目の《くず鉄の神像》で初公開され、「遂に除外ゾーンが定義された!」と話題になりましたね。

例に挙げた《『焔聖剣-アルマス』》のような墓地と除外両方を指定する効果は、墓地・除外状態とひとまとめに括れるようになったために恩恵がとりわけ大きいです。

除外状態の定義によって既存の裁定が変化する可能性もあるため、明日は遊戯王DBを忘れずにチェックしたいところですね。

2.フィールドの表側表示のカード→フィールド(表側表示)

11期《焔聖騎士-オリヴィエ》
①:手札及び自分フィールドの表側表示のカードの中から、戦士族・炎属性モンスター1体または装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札からレベル1モンスターとして特殊召喚する。
     ⇩
12期《シャルル大帝》
②:1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した時、 自分の手札・フィールド(表側表示)から装備魔法カード1枚を墓地へ送って発動できる。 その発動を無効にし破壊する。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1532

自分フィールドの表側表示のカードを指定する際の記載方法が変化しました。
長ったらしかったのが短くコンパクトになっています。分かりやすくていいですね。

3.召喚に成功した場合→召喚した場合

11期《焔聖騎士導-ローラン》
①:このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。このターンのエンドフェイズに、デッキから装備魔法カード1枚を墓地へ送る。その後、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。
     ⇩
12期《聖剣を巡る王妃アンジェリカ》
①:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 デッキから「焔聖騎士帝-シャルル」のカード名が記されたカードまたは「オリファンの角笛」1枚を手札に加える。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1532

召喚などに付随していた「に成功」が削除。
言われてみれば確かになくても困らないなという感じですね。

4.リンク召喚→L召喚

11期《ダークインファント@イグニスター》
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「イグニスターAiランド」1枚を手札に加える。
     ⇩
12期《シャルル大帝》
①:このカードがL召喚した場合、自分の墓地の「焔聖騎士帝-シャルル」1体を対象として発動できる。 このカードはそのカードと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。 その後、対象のモンスターを攻撃力500アップの装備魔法カード扱いでこのカードに装備する。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1532

シンクロやエクシーズと同様にリンクもアルファベット1文字で略されるようになりました。最初からこれで実装すればよかったのでは?と思わなくもない
S素材やX素材のように、リンク素材もまたL素材と表記されるようになりそうですね。儀式や融合もそのうち何かしらで略されてもおかしくなさそう。

5.対象を取らない効果の「選んで」が削除(例外あり)

11期《焔聖騎士帝-シャルル》(ROTD-JP042)
①:フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

12期《焔聖騎士帝-シャルル》(23TP-JP211)
①:フィールドのモンスターに装備カードが装備された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。 フィールドのカード1枚を破壊する。

引用元:https://twitter.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/1633739407252500480?s=20(一部改変)

《トリシューラ》など対象を取らない効果の代名詞でおなじみ「選んで」がなくなります。ちょっと悲しいですね。
かつての相方「選択して」の後を追うように表舞台から姿を消すんだね…。



引用元:https://twitter.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/1638812834204356613?s=20(一部改変)

12期《爆炎帝テスタロス》(23TP-207)
(1):このカードがアドバンス召喚した場合に発動する。 相手の手札を確認し、その内の1枚を選んで捨てる。 捨てたカードがモンスターだった場合、 そのモンスターのレベル×200ダメージを相手に与える。 このカードが炎属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚した場合、 その時の効果に以下の効果を加える。 ●相手に1000ダメージを与える。

と初見では思ったんですが、その後に公開された《爆炎帝テスタロス》のテキストでは引き続き「選んで」が採用されています。統一してくれ
これは手札を選ぶ場合限定のように見えますが、その場合手札と場と墓地を除外する《トリシューラ》はどうなるのか?気になりますね。

6.(EXデッキの)表側表示/裏側表示→表側/裏側

11期《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》(DBTM-JP040)
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキからPモンスター1体を選び、EXデッキに表側表示で加える

11期《ネムレリアの夢守り-オレイエ》
②:自分のEXデッキに表側表示の「夢見るネムレリア」が存在する場合、EXデッキから裏側表示のカード1枚を裏側表示で除外して発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、相手フィールドのモンスターの数×500アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。
     ⇩
12期《夢現の寝姫-ネムレリア・レアリゼ》
②:このカードが特殊召喚した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●デッキから「夢見るネムレリア」1体をEXデッキに表側で加える。 ●フィールドの他の表側表示モンスター1体を裏側守備表示にする。

③:このカードの攻撃力は、自分のEXデッキの裏側のカードの数×100アップする。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1534

EXデッキから表側表示、裏側表示という概念が消え、単に「表側」「裏側」となりました。
テキストの長さがより問題になりがちなペンデュラムにはありがたいですね。

7.(フィールドの)裏側表示のカード→裏側表示カード

11期《XZ-キャタピラー・キャノン》(WPP2-JPS03)
①:手札を1枚捨て、相手フィールドの裏側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その相手の裏側表示のカードを破壊する。
     ⇩
12期《破械神シャバラ》
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに、 自分フィールドの、悪魔族モンスター1体か裏側表示カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを破壊し、このカードを特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、 自分は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1536

上述したEXデッキの場合とは異なり、フィールドのカードを指定する場合は「裏側表示カード」となっています。あまり大きくはないですが1文字の短縮。
単に「裏側のカード」としなかったのはなぜなんでしょうか?EXデッキの裏側とわかりやすく区別したかったのかな?

テキスト簡易化

こちらはテキストがわかりやすくなっているケース。
初見では間違えやすいルールなどが比較的わかりやすくなっています。
テキストが長くなっているケースもありますが、初心者に優しくなったり裁定でもめにくくなったりといった恩恵もあるのでこちらも歓迎したいですね。

8.装備カード扱いとして→装備魔法カード扱いで

11期《焔聖騎士-オリヴィエ》
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
     ⇩
12期《焔聖騎士-テュルパン》
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの戦士族モンスター1体を対象として発動できる。このカードを装備魔法カード扱いでその自分のモンスターに装備する。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1532

「装備カードは元々がモンスターカードや罠カードであってもルール上装備魔法カードとして扱う」という裁定が明記されました。テキストが2文字増えそうなところを、「扱いとして」→「扱いで」で2文字削っているためテキストの総量は変化なし。
KONAMIさんの努力を感じます。

9.《融合》のテキスト変更

11期《融合》(DP27-JP044)
①:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
     ⇩
12期《融合》(23TP-202)
①:自分の手札・フィールドのモンスターを融合素材とし、 融合モンスター1体を融合召喚する。

引用元:https://twitter.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/1640262386249523200?s=20(一部改変)

「《融合》など融合素材を墓地へ送って融合召喚するカードは、本来テキスト通りの挙動であれば融合素材を墓地に送れなければ融合召喚できないが、実際は融合素材が除外されたりEXデッキに加わったり消滅したりして墓地へ送れなかった場合でも融合召喚が成立する」という特殊裁定があります。
直感に反するよくわからない裁定でしたが、12期に入ると同時に《融合》のテキストをエラッタすることでこれを修正。

わかりやすい!ついでにテキストも短い!神!

10.モンスター効果における「発動と効果は無効化されない」の記載位置が移動

11期《獣装合体 ライオ・ホープレイ》
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキ・EXデッキから「ZW」モンスター1体を選び、その効果による装備カード扱いとしてこのカードに装備する。この効果の発動と効果は無効化されない。
     ⇩
12期《コズミック・クェーサー・ドラゴン》
①:1ターンに1度、このカードのS素材としたモンスターの数+1枚までフィールドの表側表示カードを対象として発動できる(この効果の発動と効果は無効化されない)。そのカードの効果を無効にする。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1522

記述が括弧書きで効果処理の前に移動。
テキストを軽く見ただけでも発動と効果が無効化されないことがわかりやすいですね。

11.モンスター効果における「発動するターン」にかかる制約の記載位置が移動

11期《ネムレリアの寝姫楼》
①:EXデッキから裏側表示のカード2枚を裏側表示で除外して発動できる。デッキからカード名が異なる獣族・レベル10モンスター2体を手札に加える。この効果を発動するターン、自分はPモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
     ⇩
12期《ネムレリアの夢喰い-レヴェイユ》
①:このカードが手札・墓地に存在する場合、 「夢見るネムレリア」以外のEXデッキのカード3枚を裏側で除外して発動できる (この効果を発動するターン、自分はPモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない)。 このカードを特殊召喚する。

引用元:https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1534

上記と同様、「発動するターンにかかる制約はカードの効果が無効化されても残る(カードの効果ではない)」ということがわかりやすくなっています。
初心者が躓きやすいところなので、さらに見分けやすくなったのは好印象。

終わりに

というわけでテキスト変更のまとめでした。
こうして振り返ってみるとなかなか多いですね。テキストを短くしよう、テキストからルールが理解しやすいようにしよう、というKONAMIさんの努力が伝わってくるようです。

それでは、今回の記事はここまで。最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?