想いを伝え続ける勇気と努力
「どうせこの人にはわかってもらえない」
そう思うことは、今までもこれからもごまんとあると思う。
ただ、自分が大切にしたい人、大切だと思う人にさえそれをすると
本当に大切にしたいことが大切にできなくなる。
ビジネスも何も成功したことがない人間が勝手につぶやくけれど、ビジネスも成功もなにか社会的な結果も、
すべて
「自分の想いを伝え続ける勇気や努力があったから」
と言えると思う。
ビジネスなんかは特にそれを感じてて
私は製品やサービスの裏にその人たちの想いがはっきりと感じ取られるものしか基本的に買おうとしないし買いたくない。
逆に本気でそこに気持ちが想いが乗っていれば、いくらであろうとも買いたくなるものだ。
全てとは言わないし、百均や安いスーパーにお世話になることももちろんあるけれど
やっぱり自分の身の回りのものには、想いが込められていると実感できるものを置いていたいし身につけていたい。
仕事やビジネスは、自分の「これが好きだ」という想いを、どれだけ伝え続けられるか、なんだと思う。
それには努力と勇気がいる。私には、どちらかというと勇気が足りない。
例えば、芝居で仕事がしたいと思ったとして、今の私はどれだけ自分が芝居に情熱があるのかを、全く周りに伝えられていないと思う。
寝れずに興奮しながらセリフを読みたくて仕方がなかったあの夜のことも、台本をゲットするだけでなんかすごくワクワクすることも、レッスン度にノートを取って自主練をしようとしていることも、まあ何も伝わっていないだろう。
そこに最終的に立ちはだかる壁は、自分の頭の中に居た。
「お前なんかがどうせ女優になんてなれるわけがない。」
「お金を稼ぐことなんかできるわけがない。」
「仕事を遂行できるような状況じゃない。」
そんな声が頭の中でも鳴っているし、これから沢山外の世界でも言われるのだろう。
それに如何に対処して、自分の信念や想いを曲げずに自分が芝居が好きで仕事にしたいという気持ちを伝え続けられる努力と勇気があるか、なんだと思う。
それは、相手に伝わっていることがとても重要で、いくらこちらが一方的に話をしたりしていても、相手に伝わっていなければ何も意味がないのだ。
だから、相手に伝わっていないと感じたら、相手に伝えられるための最大限の努力をする。これが、仕事やお金をはさむことをする上でとても大切なことだと思う。
これは、私は家族にも応用できると思った。
昨日母親と話をしているときに、母親は祖母に話を聞いてもらうこと、自分を理解してもらうことを諦めた時期があったと言っていた。
だから私に対しても、どうやって向き合えばいいのか、どんな声をかければ私が傷つかないようになるのかをひたすら考えるだけで、何も行動に移してこなかったらしい。
私からすれば、そんなことはどうでもよかった。ひっぱたかれても、暴言吐かれたとしても、何でもいいから母親の自分への愛情を伝えようと本気でしてほしいだけだった。その根源だけちゃんと伝えられるのであれば、私はどんなことをされても許せるし受け入れられるとも思った。
(わかってほしい、理解してもらえないをぶつけるための行動は言わずもがな無理だけど。)
ただ、これができるようになるためには、自分の周りに本気で自分と向き合ってくれる人が一人でもいることが大切なんじゃないか、と自分の中で感じるようになってきた。たしかに自分でそれができればいいに越したことはないけれど、やっぱりそれはとても難しい。自分は2重人格が生まれたことをきっかけに、自分から本気で相手に自分の愛情を伝え続けることができたけれど、今のままだったら私はできないままだったと思う。
そして、2重人格のもう一人の自分が出てこれたのは、真摯に自分に向き合ってくれる人が一人いたからである。
人は、一人では生きていけない。これは、半分本当で半分嘘な気がする。
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