「Monograph / 20170803」

3年もかかってしまいましたが、リリースいたします。

2017年は"Stargazer"のアルバムリリースに向けて、1月にスタジオ入り、則竹さん須藤さんとは2月からツアーを回っていました。
実はこのお二人とトリオで、というのはかなりしばらくぶりだったんです。
2月のツアー時はCDはまだ出来ていなかったので、でもこの長い年月を埋めるようないろんなレパートリーを演奏しました。
このメンバーと言えば当然、僕が「T-Square」に在籍していた短い間のことも期待されてしまうのですが、もう少し前だと、そういうのに抗う気持ちもありましたが、さすがにこの時点で17年前の話ですし、逆にこれをポジティブに捉えていかなければ、、

何より、則竹さん須藤さんという稀有なミュージシャンとのご縁は、自分にとって宝物であるということ

この事が、2017年前半の活動を通して、ずっと気持ちのベースにありました。

6月にようやく"Stargazer"の実物が手元に届き、そこからまた数本のライブツアーを行いました。8月4日にこの流れの首都圏公演、、とはいっても少し遠く、千葉・鎌ヶ谷ですが、、がありました。

ここは少し遠いですが、でも贅沢な空間、設備があり、最高のピアノ（Steinway B）があって、演奏するには最高の環境。
せっかくここに行くのだから、もう1日余分に押さえて、ライブ盤を収録してしまうのはどうだろう、、動画も撮って、、と夢が膨らみ、

（この写真はお手伝いに来てくれていたYさんが撮ってくれていたもの。全員が一応写っている写真はこれくらい、、だったという笑）

今風にいうと、ソーシャルディスタンスな感じで楽器をセッティングしています（笑）。
もちろん、マイクに自分以外の音が入りにくくする工夫なのですが、これがそれでもなかなか難しくて、、その後3年間苦労した一番の要因はここでした。

僕は昔から、いわゆるDAW、昔はシーケンスソフトって言ってましたが、を使用しています。
2000年代の自分の作品はほとんどセルフのミックス、マスタリングです。
もちろん自分のミックスエンジニアとしての技術が、素人レベルに毛が生えたくらいだというのは理解していますが、作る音の世界を自分でコントロールするということと、予算的な意味合いもありますが、これまでそれなりに沢山数をこなしています。

素人レベルなので、逆にいうと毎回発見の連続で、成長株、ということも言えるかも知れませんが（笑）、しかし、そんな僕にはこの今回のミックスはやや荷が重かったです。。
ですが、もしプロのエンジニアさんが手がけてくれたら、もう少しスピードをもって作業されると思うので、逆にいうと、これだけ時間かけたからこそ出来た処理も沢山あるように思いました。

デザイン

そんな中ジャケットデザインをお願いしていたデザイナーの方が音信不通になって、返信が来なくなるという事が発生しました。
僕らの演奏業界も含め、アートに関わっている人たちは繊細な人が多くて、僕にはどうしてもこういう時あまり強くプッシュする気になれません。

そこで、ここまで来たら、デザインも自分でやってしまおうかと。
もっとも2000年代はWEBのデザインのことなどを四六時中考えていたり、もともと嫌いではない、、でもこれらのアプリからそれこそ20年近く離れているし、

と思いながらとりあえず自分がソラで書けるイラスト、、「ピアノ」を何パターンか描き始めました。

演奏してから3年、ようやく自分の手を離れます。。

といった具合で本当に紆余曲折あったこの作品、ようやくのリリース、僕はこの3年何度も何度も対峙してきたこの音も、今から聴く方には、初めての音、、ということで（当たり前ですが）。

僕は前から公言していますが、ライブよりスタジオの方が好き、ライブ盤よりスタジオ盤でのクリエーションの方が圧倒的に好きなのです。
ところがライブ活動が多くなってくると、この僕の考え方と真逆の人たちに支えられている感じになってきて（苦笑）
今回は、いつもライブに来ていただいている方々には、そのまま喜んでもらえるような内容、、になったのかな、と思っています。

2020年に入り、なかなかスムーズにライブ開催、というわけにはいかない世の中になってしまいました。

このアルバムから、ライブの雰囲気を思い出していただけるかな、、、と思うと、3年かかったことも少しポジティブに捉えられるかな、、と考えています。

販売形態！

今回CD盤とWAVファイル（24bit 48khz）の２パターンで売ります。
もちろんWAVの方が音は良いです。
CD盤の仕上がりが8月中旬以降になってしまうとのことで（どうやら工場がフル稼働らしい）、WAVの方は販売開始しました。

https://cagieshop.thebase.in

CD希望の方はもう少しだけお待ちください、またこの記事上でアナウンスいたします。

それでは、楽しんでいただけたらと思います！