ハーモニースプリング(?)セミナー その3.1

だいぶ間が空いてしまいました。今年はアレンジの仕事が色々入っていて、これは長年の願いでもあったので、とても嬉しい充実した日々を過ごさせていただいています。

その合間には、なぜか火がついてしまった、クラシックピアノ曲の練習。
色んなところで沢山言っているのですが、再度改めて言うと、僕はクラシックの演奏を真面目に学んだ時期が無く、ほとんど何も知らないし、どの有名曲も弾いたこともありませんでした。

今回はドビュッシーのピアノ曲のアイディアに衝撃を受けてからの流れで。。時代背景的に納得しているんですが、アメリカ音楽からの影響が、もっと言うと初期ジャズからの影響があからさまな曲があって、更に、当然といえば当然なのですが、進歩的なジャズの作曲はドビュッシーやラフマニノフからの影響がふんだんにあることも確認できたし、そう言った意味で、これまでの僕もドビュッシーが選んでいたような和音を自分の曲に使ったりしていたわけです。

沢山の曲の譜面を同時にさらっているので、こちらに恐ろしく時間が費やされています。自分の快楽のためだけですが、少しは演奏にはフィードバックがあるようです。

でもかけた時間に見合った収益は得られていないですね(笑)

ハーモニー再編したい!

というわけでして、セミナーその3では、コードネームの基本、それからどこまで拡張するか、などの考えをお伝えする予定でした。この、クラシック曲にどっぷりはまってしまったことから、僕自身のハーモニーへの考え方もまた一つ違う角度が生まれたと思うので、少し執筆が遅れてしまいましたが、きっと良い方向かなと考えています。

基本1

C D E F G A B

に対してフラットやシャープなどついたりもしますが、11音の根音を記するだけで、長3度完全5度を加えた、メジャートライアドを演奏するという意味になります。積みの指定は特にありません。

Cm Dm Em.....

小文字のmを書くだけで、3度を短3度に変化させ、マイナートライアドを演奏すると言う意味になります。やはり積みの指定はありません。マイナー(マイナス?)ていうところから「ー」を代わりに使うこともあります。

基本2

C7 Cm7....

基本1の和音に加え、短7度を足すのみです。

基本3

CMaj7 CM7 C△7....

Maj7 M7 △7、長7度を足すという指令です。

早速の注意ポイント

1)この三角マークから”トライアド”が想起されたりするところから、CトライアドのことをC△と書く人もいますが、この書き方は、もしかしたら避けたほうが良いかもです。でもそもそもなんで△マークを使うようになったんでしょうね?

2)もう一つ、m7の対比としてM7が存在しているような気にもなりますが、この考え方も危険が伴います。

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