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僕なりの、ピアノを弾く仕事って(1)

日頃、色んなところでピアノを演奏させてもらっています。クラシック出身でもない自分にこうしてアコースティックピアノの仕事があるというのは本当に感謝しかないです。

さすがにこの状態で20年以上はやってきていますので、そんなほぼ独学な僕にも、僕なりのノウハウが生まれてきています。
本当はそういうのも全部秘密にしておきたい(笑)ところもあるんですが、
自分より若い、音楽に一生懸命なプレイヤーの方からアドバイスを求められたりする機会もあって、そういう時にはついつい色々話してしまいます。
何かしらはお役に立てることもあるのかと思いますので、ここに少しずつ書いていこうかな?と思います。

そして、これなら少し記事続けること出来そうかな。。
日頃やってること、気をつけていることなどを書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。。!

初回ですので、まずはライトな話題から、、、
今回のは有料記事ですが、ほとんど読めます。
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iPadを使うようになって

この仕事やっていますと、例えば月に20本ライブがあって、全部内容が違う、ということがありうる訳なんですが(いや、そこまですごいのは無かったかな。。)、
と仮定すると、例えばライブハウスギグとしてインストですと一晩少なくて10曲、歌ものだとその1.5倍くらいあるわけです。10曲、単純に譜面の紙がひと月で200枚増える訳です。実際は継続してやる現場もあるわけで、そこまで強烈ではないですが、それにしても例えばちょっとした壁面の棚が数年でいっぱいになってしまうくらいです。

しかも、こちらの判断で捨てるのは難しい。
1年ぶりに同じ現場があることはザラで、その時に「前の譜面持ってきてね」って言われるわけです。無いと感じが悪いわけです。なので取っておく判断になりますが、僕は10年くらいは貯蔵していました。

iPadを買ってきた時にまずこの作業を始めました。紙の譜面をスキャンする。
もうその時には譜面はデータで送られてきてるのが多かったので、データがある場合は、もう紙は潔く破棄。

iPad現場投入以降は、紙の譜面が増えなくなって、それはもう悩みが一つ減りました。これは良かった。さらに、、

どこの現場へ行く時も、持ち物が一緒。

紙の時代は、その棚の中から探すわけですが、、どこに行ったかわからないわけです。探す作業に下手をすると1時間くらいかかり、結局見つからないことも良くありました。そして、現場近くのコンビニでコピーを取り、、そしてまた紙が増えていく、、

それが、iPad以降は、譜面を探す作業から完全に解放されました。これが一番大きかったように思います。

問題は紙のA3よりもサイズが小さいことで、これが老眼により辛くなってきています。
この後は、データはPC上で保管、その都度プリントアウトして紙で持っていく、という変化がくるのかな。。?
その辺は今のところはまだ未知数です。

アプリ

iPadの譜面ビューワーには、For Scoreというアプリを使っています。大きく2つアプリあるかと思いますが、それの一つですね。もう一つの方も使っていましたが、For Scoreの方がアプリの動きがサクサクしているような気がしています。でも気のせいのレベルかもですが。

For Scoreにはメトロノームがついていて、画面の端がまばたきするような表示でテンポを知らせてくれる機能があります。これがとても便利です。といいますか、、ピアニストの仕事の一つとして、

テンポを把握しておくこと

僕自身も完璧にできているとは言い難いですが、そのシンガーがどのくらいのテンポでその曲を考えているかを把握しておく必要があります。それを数字で知っておくのが、ドラマーやピアニストの仕事の一つかなと思います。

多くのシンガーはそれぞれの曲に対してテンポのイメージをかなり正確に持っています。多分、現場いくつもこなさなきゃいけない僕らのような職種の人の方は、シンガーの方のように、全てを感覚だけで把握しておくのはおそらく無理だと思われるので、数字などで把握しておく方が確実かな、、と思います。

テンポは数字だけ見ていても、正しいテンポが出せるわけではないですよね、、、何かすごく好きな曲のテンポやグルーヴと紐づけるのも手ですね。僕もいくつかそういうネタも持っています、、けど、その後始まる曲はその曲ではないわけで、何かこのやり方もベストではない気がします。

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