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ポリグラフ検査

家の中は隅から隅まで調べられ、捜索も長時間にわたるものとなりました。

私の相手をする格好で捜査員の一人が合間合間に世間話をしてきましたが、その視線の先は私ではなく家の中に何か物証はないかという、例えると飢えた獣の眼であったことは今も印象に深く刻まれています。

家宅捜索も終了間近になった頃、捜査員に今後の予定というか流れを聞いてみることに。

まずは、一般でよく言う<任意の取り調べ>ということで警察署に来てもらいたいとのこと。
まぁ、この時点でもきちんと説明すれば、今日は帰宅できると思っていました。
しかし、あとから知ったことなのですが、これは<通常逮捕>の流れみたいだったようです。

また、捜査員からは「警察署に着いたらポリグラフ検査(ウソ発見機)を受けて欲しい」とも言われました。

ちょっと待って!! 
その検査って本当に大丈夫な検査???

このポリグラフ検査というものは[100%ではないが相当な確度で嘘かどうかが判別できる]代物のようです。
でもでも、100%でないなら、もし間違ってクロと出たらどうなるのでしょうか?

捜査員は
「やってないなら、受けるでしょ。普通。」
「ここで拒めば、この事件の犯人と言っているようなもんだよ。」

そうは言っても、このポリグラフ検査をネットで調べようにもスマホは押収されていますし、誰かに相談するにも外部との連絡が閉ざされている状況下ではどうすることもできません。
万が一にもクロと判定されたら尚更無実から遠のくのは明らかです。

とりあえずここは断固として検査を拒否するしかない!!

押し問答がしばらく続きました。

「警察署で無実であるというあなたの言い分を調書に取りたいのでご同行願えませんか。」
という先程とはうって変わった腰の低さと甘い誘い文句につられ、捜査車両に乗ってしまいます。
すぐに帰ることができないということも知らずに・・・。

ワンボックスカーの席は逃走を警戒してかドアのない最後部座席に座らされました。。
ちなみにこの時点では被疑者ではありません。

警察までの移動中もポリグラフ検査の話ばかりでした。

どうも担当の先生というか担当検査官がいるらしく、その人のスケジュールを押さえる必要があるとのこと。そのようなことを言われても、私はこの検査を拒絶している訳ですが、決して諦めようとしません。それが彼らの仕事だから気持ちは分かります。

併せて、iPhoneのパスワードも再度聞かれました。
きちんとした対応であれば捜査への協力も考え直そうかと思いましたが、
「この事件、あなたの仕業でしょ?」

警察は私を犯人に仕立てあげたいのです。
この一言で私の気持ちは固まりました。

警察署に到着。
朝の8時に始まった家宅捜索からすでに4時間ほど経っていました。

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