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「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

ーーーーーーーーーーー書籍情報ーーーーーーーーーーーーー
書籍名:文章術のベストセラー100冊のポイントを1冊にまとめてみた。
著者:藤𠮷豊・小川真理子
レポート作成者:佐々木啓吾
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■この本を読んだ理由


先日、雅樹さんとやすと一緒に(株)Senjin Holdingsの増田さんと会食をした。
その増田さんがTwitter上で
「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
という本をおすすめしていた。

会食の次の日に2冊とも購入した。

文章術を上達させたいと思っていた自分には、ピッタリの本だと思った。

というのも、
私は現在ライティング研修を行っている。
ライティングは読み手を意識して、落差をつけたり、見せ方に工夫をしたりして文章を書かなければいけない。
また、それは同時に読み手にストレスを感じさせてはいけないこと思っている。

日報や読書レポートで文章を書くことはほぼ毎日ある。
以前に比べたら、まとまった文章を書けるようにはなったと思うが、
まだまだ上達していく必要があると感じている。

今後クライアントを持つようになったら、チャット上でのテキストコミュニケーションもとても大切になると感じている。
ライティング研修とは違う、正しい文章を書けるようになるために、本書を読もうと思った。

■文章はシンプルに


①余計な言葉は削って、簡潔に
②1文の長さの目安は、「60文字」以内
③ワンセンテンス・ワンメッセージ

意識することとしては
「なくても意味が通じる言葉を全て削る」

①余計な言葉は削って、簡潔に書く。


シンプルに書く2つの理由
(1)内容が伝わりやすくなる
無駄のない文章は読み手の負担を減らし、内容の理解をうながす。
情報や言葉を思い切って削ぎ落とすと、

・主語(誰が)と述語(どうした)が近づくので、事実関係がはっきりする
・書き手の「短い文(文章)で正しく伝える」という意識が高まり、
「最も適した言葉」を選ぶようになるため、書き手の主張がはっきりする。

(2)リズムが良くなる
 1文を短くすると、「リズム感」が生まれる。
「短い文章を重ねることで、リズムが良くなるし、緊迫感も出てくる」
 文字数の多い文章ほど、文体の乱れが起きたり、文章の流れが悪くなりがち。従って、削っても文章の意味が変わらない言葉は省略するのがよい。

◇削りやすい「6つの言葉」
(1)接続詞……「そして」「しかし」「だから」など
(2)主語……「私は」「彼が」など
(3)指示語……「その」「それは」「これは」など
(4)形容詞……「高い」「美しい」「楽しい」「嬉しい」など
(5)副詞……「とても」「非常に」「すごく」「かなり」など
(6)意味が重複する言葉
   ・まず最初に⇒最初に
   ・思いがけないハプニング⇒ハプニング
   ・馬から落馬する⇒落馬する
   ・はっきり断言する⇒断言する
   ・余分な贅肉⇒贅肉 など

②文の長さの目安は、「60文字」以内

論者によってばらつきはあるようですが、本書の著者が精査した結果「1文の長さは『60文字以内』が好ましい」ようだ。

「分けて分けて分けて、単純にして、それをつないでいけばいいんです。それが基本です。」

『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』/新潮社

③ワンセンテンス・ワンメッセージ


センテンスとは「文」のこと。
ひとつの文に入れる内容をひとつに絞ると、「一読で理解できる文」になる。


✖ 会議は明日の午前9時から、本社3階の第1会議室で行い、新製品の販売促   進プランについて話し合います。

〇 会議は明日の午前9時から行います。
  場所は本社3階の第1会議室です。新商品の販売促進プランについて話し    合います。

良い例では、①開始時間②場所③議題 の3要素をそれぞれ別の文におさめられている。これはビジネス文書やメールの場合で大切になる。

■文章も「見た目」が大事


①ひらがなと漢字はバランス重視で
②見た目を良くすると文章のリズムも良くなる

「人に『分らせる』ためには、文字の形とか音の調子とか云うことも、与って力がある」

谷崎潤一郎『文章讀本』/中央公論新社

「その文が読みやすいか、読みにくいかは、中身を読まなくても分かる。読みやすそうな本はワン・パラグラフが短く、白いスペースが多い」

スティーヴン・キング『書くことについて』/小学館

①ひらがなと漢字はバランス重視で

物理学者の木下是雄さんは、読みやすさへの配慮として、「字面の白さ」を挙げています。
・用のないところに漢字を使わない→字面が白くなる。
・用のないところに漢字を使う→字面が黒くなる。
「字面が黒い」と難しい印象を与えてしまうため、「かたい漢語やむずかしい漢字は必要最小限しか使わないようにしてほしい」

『理科系の作文技術』/中央公論新社

漢字とひらがなの割合として、本書では
「漢字3割」「ひらがな7割」がひとつの目安とされている。

ひらがなにしたほうがいい漢字
◉もとの語句の意味が薄れた言葉(形式名詞や接尾語、あいさつ)
事→こと
物→もの
時→とき
所→ところ
位→くらい
頂く・戴く→いただく
下さい→ください
居る→いる
そういう風に→そういうふうに
お早う→おはよう
有り難う→ありがとう
ご免なさい→ごめんなさい
詰まらない→つまらない
易い→やすい
沢山→たくさん
宜しく→よろしく
為→ため

◉言葉や文をつなぐ言葉(接続語や副詞)
及び→および
然し→しかし
即ち→すなわち
何故→なぜ
是非→ぜひ
段々→だんだん
或いは→あるいは
予め→あらかじめ
後で→あとで
流石→さすが
更に→さらに
故に→ゆえに
因みに→ちなみに
並びに→ならびに
却って→かえって
直に→じかに

◉別の言葉の前や後ろにつく言葉
凡そ→おおよそ
等→など
筈→はず
殆ど→ほとんど
僅か→わずか
概ね→おおむね
余り→あまり
人達→人たち
一寸→ちょっと
但し→ただし
敢えて→あえて
丁度→ちょうど
所謂→いわゆる
迄→まで

◉そのほか
出来る→できる
可笑しい→おかしい
可愛い→かわいい
由々しい→ゆゆしい
有る→ある
無い→ない

上記は必ず守らなければならないというわけではないが、
印刷物(新聞・雑誌・書籍など)ではおおむねこうなっている。

②見た目を良くすると、文章のリズムも良くなる


文章の見た目を整えると、音感的なリズムも良くなる。
「音感的なリズムが良い文章」とは、「音読したときに読みやすい文章」

どうして、「音読したときの読みやすさ」が大切なのか。

「文章を読む時、誰もが『内なる言葉』を使って、頭の中で音読している」
「読みにくい言葉は、心に入ってこない」

「言葉にできる」は武器になる。(日本経済新聞出版)梅田悟司

読みにくい言葉は、まったく伝わっていないこともある。
そしてリズムの悪さは読みづらいということだ。

リズムの悪さ = 読みづらさ

改行のタイミング、段落の区切り方、句読点の打ち方、表記(漢字とひらがな)によって、見た目だけでなく、文章のリズムが変わる。
文章のリズムが変わると、読みやすさも変わる。

「段落が長すぎる(または短すぎる)」
「行長(1行に入る文字数)が長すぎる」
「改行がない(あっても少ない)」
「句読点が少ない」

リズムの悪さは、読み手にとっては読みづらさやわかりづらさにつながりやすく、誤読の原因にもつながる。

■比喩・たとえ話を積極的に使う

①比喩を使ってイメージを沸かせる
②知らないことは「知っていること」にたとえる

①比喩を使ってイメージを沸かせる

〇比喩とは、
「他のものにたとえて表現する」ことだ。
「喩」には、「たとえて、意味・内容を理解させる」という意味がある。

比喩は、書き手の主張や大切なことを読み手に印象付ける役割を担っています。比喩を使うと、理解しにくい物事がわかりやすくなったり、イメージしやすくなったりする。

〇比喩の3つの効果

(1)難解な内容、複雑な内容、未知の内容をわかりやすく伝える
「Aは、あなたがすでに知っているBと同じ」
「これから私が話すのは、あなたも知っているあの例と同じ」
と説明することで、伝わりやすくなる。

(2)読み手がイメージしやすくなる
「新しい商品の大きさは、縦15センチ、横10センチです」と表現するより、
「新しい商品は、葉書と同じくらいの大きさです」と表現したほうが、サイズ感をイメージしやすくなる。

(3)意味を強調できる
「明るい女性」と書くよりも、「太陽のように明るい女性」と書いたほうが、明るさや健全さが強調される。

②知らないことは「知っていること」にたとえる

2つの異なるものに、類似性(似ている点)と関連性(関連している点)
を見つけ、それを結び付けて表現すると伝わりやすくなる。
Aという事象をBという事象にたとえるときは、
「読み手がBのことを知っている」「AとBが間違いなく似ている」
ことが前提だ。


【比喩のない例】
法人における決算書は、どのようなお金の使い方をしてどのような利益をあげたのか、会社の業績を数字で表したものである。

【比喩のある例】
法人における決算書は、学生の成績通知表と同じだ。
どのようなお金の使い方をしてどのような利益をあげたのか、会社の業績を数字で表したもの。
勉強の成果が数字で評価されるように、会社の業績も数字で評価される。

■接続詞を「正しく」使う

・接続詞は「使いすぎ」も「使わなすぎ」もダメ
・必ず入れたいのは「逆のこと」を書く場合


文章は、文と文がつながったものです。
「文A」と「文B」をつなげるとき、接続詞を入れることで、2つの文の関係性が明らかになる。

接続詞が示す2つの文の関係性

・AだからB・・・Aが原因でBになった(順接)ことがわかる
・AだけどB・・・A以外にBという選択があることがわかる
・AまたはB・・・A以外にBという選択があることがわかる

◉順接・・・前に述べたことが、あとに述べることの原因・理由となること
◉逆接・・・前に述べたことを否定すること

接続詞があると、読み手は「後ろに続く文(文章)の展開」を予測して読むことができる。。
たとえば、「しかし」があると、
「前の文(文章)とは逆の内容になる」ことがわかるので、読み取りの負担が軽くなる。

接続詞の一般的な定義
接続詞とは、文頭にあって、直前の文と、接続詞を含む文を論理的につなぐ表現である。

接続詞の機能
機能①――連接関係を表示する
機能②――文脈のつながりを滑らかにする
機能③――重要な情報に焦点を絞る
機能④――読み手に含意を読みとらせる
機能⑤――接続の範囲を指定する
機能⑥――文章の構造を整理する

接続詞の種類

◉条件的接続
順接・・・だから、ゆえに、それで、したがって、すると、それゆえに
逆接・・・しかし、けれど(も)、でも、だが、が、ところが、しかしながら
◉対等接続
並立添加・・・そして、また、ならびに、および、それに、なお、しかも、そのうえ、さらに、かつ
説明・・・なぜなら、ただし、たとえば、要するに、つまり、すなわち
対比選択・・・あるいは、それとも、または
転換・・・さて、ところで、では、ときに

■どのように行動するか

◎学んだことを日報でできているか確認する
・余計な言葉は削って簡潔に書けているか
・文章の長さ目安60文字
・ワンセンテンス・ワンメッセージ
・ひらがなと漢字のバランス
・接続詞を正しく使う
※スプレットシートを使い自己採点をする

◎比喩表現・たとえ話を見つける。
比喩表現をみつけることで、文章に書くとき以外も
人と話すときにも使えるので、普段使いそうなもので考える。
※スプレットシートを使う

◎真斗さんのチャットでの文章を分析
現在、真斗さんとクライアントのチャットに参加させていただいている。そこで真斗さんが使う言葉に感銘を受けている。
難しい言葉を日ごろから当たり前のように使っているからだ。

文章だけでも「知的さ」を相手に与えている気がする。
チャットのやり取りを見て、真似できるものは真似ていく。

■結果目標、行動目標


結果目標
周囲から信頼されるコンサルタントになる。

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