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レーダーチャートの見方

 この記事ではDIVAが予想で用いているレーダーチャートの見方について解説します。
 それぞれのパラメーターの意味と重要度についての解説や、DIVAが得意とする条件についても解説するのでぜひ予想に役立ててください。

2024JC時のイクイノックス

①パフォーマンス

 パフォーマンスは近5走の最大パフォーマンスと、そのパフォーマンスを出した時と予想するレースの距離の差を考慮して評価します。
 DIVAでは中央競馬が開催される全ての開催条件と、南関東4場、門別、園田、盛岡、金沢、名古屋競馬で交流重賞が開催される開催条件において、基準走破タイムを設けており、そのタイムとの比較でパフォーマンスを数値化しています。もちろん天候や馬場も考慮に入れて算出を行っています。
 地方競馬は交流重賞のみのタイムをとり数値化しているため、データの母数が少なく、値が下振れたり上振れたりすることがあります。地方重賞などのタイムを基準タイムに含めた場合、、中央の馬が走ると、基準タイムよりも大幅に速いタイムで走ることになり、強くなくても高いパフォーマンスを示してしまう恐れがあるため、含めていません。

②上昇度

 上昇度は予測関数を用いて予想するレースでの馬の状態や、過去のレース結果から、どれくらい伸びしろがあるかを評価します。距離や枠、日付、馬体重、斤量、騎手、競馬場の回り(右回り、左回り)などをファクターとして予想を行っています。
 具体的にはETS解析と単回帰分析の2種類を用いています。ETS解析では近5走のパフォーマンスから指数平滑法を用いて今回のパフォーマンスを予想します。指数平滑法は直近の値を重視する加重平均法の一種で、競馬に当てはめると2~5走前よりも前走のパフォーマンスを重視し、今回のパフォーマンスを予測することになります。また、単回帰分析では近5走のパフォーマンスをその時の馬番、距離、斤量、回り(左右)、騎手、日付に対してそれぞれ単回帰分析を行い、得られた結果の平均から今回の条件でのパフォーマンスを予想します。多くの要素を取り入れるため、ETS分析よりも少し精度が優れていますが、データの重みづけはされません。

③持ちタイム

 持ちタイムは過去のレースでのタイムから今回のレースでのタイムを想定したものになります。
 DIVAでは中央競馬と南関東4場で開催される全ての開催条件に対して走破タイムと上り3ハロンのタイムに対して基準タイムを設けており、そのタイムとの比較でどれだけ速く走れるかを評価します。
 前半3Fの間は隊列想定のハナに立っている馬のペースで隊列が進むと考えペースを予想し、中間部と後半3Fは各馬のペースに依存すると考え、その合算で走破タイムを導いています。そのため、普段逃げない馬が逃げる場合と、ペースが想定と大幅に異なる場合はDIVAの的中率は低くなります。

④コース適正

 コース適正は各馬のラップの踏み方と予想するレースの条件での平均的なラップの踏み方の差がどれだけ小さいかを評価します。
 具体的にはレース距離をラスト3Fとそれ以外に分け、それ以外の部分の1F当たりのタイムを算出し、3倍することで前半部分を擬似的に3Fに近似します。これによりレースを前半3F、後半3Fに分割し、2つのバランスがコースの特徴にあっている馬を高く評価します。
 例えば小倉1200mではスタート直後に下り坂があり、逃げ、先行馬がスピードを乗せやすく、前半部分のタイムが早い前傾ラップになりやすい傾向があります。この場合、ほかのコースでも前傾のラップを踏んでいる馬は、普段より楽にスピードがのせられるため、後半で力が発揮しやすくなります。よってほかのコースでも前傾のラップを踏んでいる馬を高く評価します。
 一方で新潟1600mではスタート後に上り坂があり、後半部分がなだらかな下り坂のため、逃げ馬は序盤にスタミナを使い、後半が苦しくなり逃げ切るのが難しくなります。こうなると後半部分は前半に足をためていた馬が下り坂を使い仕掛けてくるため、後半のタイムが早い後傾ラップになりやすい傾向があります。こうなると、差し馬が力を発揮しやすく、ほかのコースでも後傾のラップを踏んでいる馬を高く評価します。
 このようにして各馬がコースの形態にあっているかを評価しています。また各馬が逃げ、先行、差し、追込み、まくりのどれになるかは隊列想定から算出しています。

⑤脚質

脚質は隊列想定をもとにそのコースでの逃げ、先行、差し、追込みの勝率から、脚質的にどれくらい期待できるかを評価します。基本的に先行馬が高くなることが多いですが、コースによって差しや逃げが高くなることもあります。

⑥枠

 枠はそのコースでの各枠の勝率から、相対的にどれくらい期待できるかを評価します。コースによっては枠による差があまりないため、ほかのパラメーターが高いとこのパラメータが低く見えることがあります(例 JCのイクイノックス)。そもそも差が出にくいパラメータのため、重要度は薄いです。ただ、短距離と逃げ馬に関してはかなり重要で、重視すべきパラメータです。

2024年 JC時のイクイノックス

各パラメーターの重要度、総合評価

パラメーターの重要度は

パフォーマンス = 上昇度 = 持ちタイム > コース適正 > 脚質 > 枠

となります。やはりどれだけ枠や脚質的に恵まれてもパフォーマンスや持ちタイムがないと高く評価できません。

各パラメータの中身は中央、地方、芝、ダート、2,3歳戦でわけて総合評価をつけています。
総合評価における信頼度はAが最大でEに近づくほど評価通りの力を発揮する確率が下がります。注印は当日のパドックなどによる入れ替え候補です。

DIVAが得意とする条件

最後にDIVAが得意とする条件についてです。

①ダート中距離(1400~2000)

最も得意としているのはダートの中距離戦です。ダートは芝と違い劣化や、馬場の内外での大きな違いなどが少なく、データの信ぴょう性が高くなります。短距離ではスタートの出遅れや枠の影響などもあるため少し信頼度が落ちます。

②芝短距離~マイル(1200~1600)

芝は距離の短い部分を得意としています。持ちタイムは1200mを基準としており、距離が長いとパフォーマンスデータの距離誤差が大きくなるためです。芝の長距離を苦手としています。

次点でダート短距離(1000~1300)が挙げられます。

以上になります。ぜひ予想に役立ててみてください。ありがとうございました。


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