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第53回 高松宮記念(2023/03/26)

(1)コース解説

中京芝1200m

高松宮記念は中京1200mで開催される左回りコース
中京特有のスパイラルカーブが3~4コーナーに存在し、直線がそれなりに長く、ゴール手前340m~240m地点にかけて高低差2.0mの急坂が存在する。
残りの240mは平坦となる。

★トラックバイアス★

天気を見る限り☔が降り続いており重~不良までいきそうなバイアス。
いつも以上にタフな展開になり、2014年のような上がりがめちゃくちゃかかるような馬場になると予想。

★スプリンターズSとの狙い方の違い★

短距離G1の代表といえば、9月に中山で開催されるスプリンターズSである。
同じ1200mで開催されるわけだが、狙い方の質は全く異なる。
タイムラップでいえば、スプリンターズSが「1:07.7」に対して
高松宮記念は「1:08.6」とかかっていることがわかる。
約1秒かかっていることや稍重~不良で考えると「1:09.3」とさらにパワーを求められる馬場であることがわかる。
スプリンターズSはスプリント能力が求められるように素軽い馬体から狙っていきたいが、逆に高松宮記念は毎年時計がかかるのでパワー型のタイプが狙い目。

高松宮記念 過去10年の成績表
高松宮記念 過去10年ペースラップ

★枠順★

中京のスパイラルカーブは他の競馬場でも随一の特徴で、コーナーでラップが上がりやすく、コーナー角度も急になるため外に負荷がかかりやすい。
⇒つまりこのコース形態上枠順を意識するのは必然だと言える。
 過去10年の勝率は以下の通りである。
  1枠:[ 1- 0- 0- 19/ 20]
  2枠:[ 3- 2- 1- 14/ 20]
  3枠:[ 2- 1- 0- 17/ 20]
  4枠:[ 0- 2- 4- 14/ 20]
  5枠:[ 1- 1- 3- 15/ 20]
  6枠:[ 1- 1- 0- 18/ 20]
  7枠:[ 1- 1- 1- 26/ 29]
  8枠:[ 1- 2- 1- 26/ 30]
2枠・3枠の成績は比較的良いことがわかる。
騎手心理としても内をロスなく立ち回ることは頭に入っているので本質はここではない。
あくまで枠順は過去の傾向でしかないので参考程度に頭に入れておきたい。

★1400mが狙い目★

中京コースはスパイラルカーブの他に特徴としてゴール手前の100mに急坂が存在すること。そして直線がそれなりに長いことが特徴である。
単純なスプリント能力だけでは直線で垂れてしまう。どちらかといえば1ハロン伸びても走りきることができる1400m適性、今回の場合であれはめれば持続力がある馬の適性を見極める必要がある。G1なので重賞実績があるとなおよい。

★雨予報★

もう一つ予想を難しくしてしまっているのが、切っても切り離すことができない天気予報だろう。前日のTBはしっかりと確認したいところではあるが、ある程度重馬場になる想定。土曜の傾向は小雨程度で済んだせいか思ったよりも渋らなかったが、日曜日も同じく雨予報とのこと☔
時計を要するよりタフな馬場でも稍重ぐらいでおさまるとタフすぎる鈍足タイムには厳しい想定。
逆に稍重で耐えることができるなら上がり33秒後半~34秒前半ぐらいはほしいところ。

★コース替わり★

意外と忘れがちなのはしれっと今週からBコース替わりしていること。
そのため荒れた内はカバーされていることも内枠有利に働いている要因の一つ。

(2)枠順確定後見解

高松宮記念出馬表

★所感★

難しすぎる…
枠順確定前から狙いたいなと思っていた、トウシンマカオやウインマーベルが見事な外枠を引いて。逆に穴としてワンチャンスありそうな馬たちが内枠を引くというもうなんとも頭を悩ませる展開に。

★注目馬★


1枠:トゥラヴェスーラ
絶好枠を確保し、一気に本命候補まで考えることができる本馬。
2022年、2021年の高松宮記念でそれ4を披露しここは得意舞台。
かかる展開となれば全然ワンチャンスあっていいし、この馬から入ることも納得できる。
またいつも調教でお世話になっている方のnote情報によると「キックバック大きく迫力満点」とのかなり高評価。
高松宮記念が得意な理由は本質では1400mだからと個人的には思っている。
前走の阪神カップも着順こそ8着と悪く映るが、中身を見てみると華麗な引退レースとなったダイアトニックに0.2秒差(この時大外ぶん回しで大ロス)と全く悲観するような内容ではない。
それ以外の敗因も理由が付くものが多く、単純な馬柱ほど弱くはないと思っている。
短縮ローテで時計のかかる中京コース、2年連続それ4は枠とここ直近の走りで巻き返しできる余地は充分にあり、8歳とは思えない衰えないこの馬は必ず抑えておきたい1頭。


3:キルロード
こちらも絶好枠の内枠確保の大穴候補。
単勝68倍は流石になめられすぎ。
この馬の先行してからの粘りこみは折り紙つき。
高速決着では狙うことはできないが、時計がかかる馬場となれば話は別。
元々はダートで使われてきた実績もあり、昨年の高松宮記念は今年の舞台に非常にリンクしていて3着と好走。
中京の重馬場で前半33.4秒はハイペースで差し有利になった展開を先行して3着に残した点を考えても強い内容と評価されるべき。
こちらも紐として抑えておきたい1頭。


6:ナランフレグ
去年の覇者が単勝19倍は美味しすぎ。
去年の高松宮記念1着、距離適性が違った安田記念は大敗も、フロック視されたスプリンターズSでも3着と幅広く適性を示した。晩成型でついに覚醒か。
この馬も元々はダート使っており、本質的には時計がかかる馬場の方が合っていそうで、差し切る切れ味はこのメンバーではトップクラス。
差し馬で展開の手助けは必要になるが、堅実な脚が使えるこの馬をインチーから割ってくることは容易に想像することができるのでしっかり抑えたい。


8:ロータスランド
とにかく道悪巧者。
1400m系の基礎スピード(単純なスプリント能力だけじゃなくて持続力がそれなりにある)を武器に前目で勝負することができる本馬。
今回の雨は間違いなく恵みの雨で得意舞台であることは間違いなさそう。
3走前のマイルCSは非常に評価できるもので上がりが必要な差し展開の中でラスト1Fまで粘っていたので評価できる。
阪神カップもHペース+高速馬場で終始先行した負荷が強い内容なので度返し。
昨年同様に時計のかかる中京に短縮ローテで条件は揃ったので、展開待ちの差し馬より先行できるので堅実な軸候補向きか。


14:トウシンマカオ
スプリント路線の主役に名乗りをあげた1頭。
5走前のファルコンSはインからどん詰まりで度返し。
NHKマイルは差し有利の展開を前受けする戸詐欺の謎騎乗炸裂。
1200mに転向してからキーンランドカップは騎手の外意識が強すぎて大きな不利を受けて4着なので負けて強し。
オパールSも前有利の展開を大外ぶん回して上がり34秒でねじ伏せて最強。
前走のシルクロードSもここに向けた前哨戦+人気馬と比較して15番と地獄の大外枠を引かされ、斤量が58.5kgと過酷条件の中で4着は負けて強し。
まとめるととにかくこの馬が最強だと信じています。かなり過信かもしれないですが。
2021年の再現もありえそうで、前受け総崩れで差しが決まる展開希望。
とにかく単勝買います。


15:ナムラクレア
前走のシルクロードSは調教の動きが悪いと酷評されながらも1着に好走。
調教の動きが悪いのは調教の仕方を変えたからで前哨戦でこの成績は評価したい。
ただ今回はトウシンマカオより外枠を引いたことで評価は落としたいところ。また馬場適正も良馬場の方がよさそうに思えるので紐まで。
後は鞍上次第でなんとかなるし、G1級であることは間違いないので…


18:ウインマーベル
正直枠が出る前はかなり本命候補だった本馬。
地獄の大外枠を引いたことでオッズ妙味は多少出ているかもしれないが20倍はほしいので流石に軸で買うことはできず紐止まり。
ただパワーが求められるような馬場は合いそうで、時計がかかって地力を誤魔化すことがことができるのであればワンチャンスあってもよい。
また前走のシルクロードSでは59キロのハンデ+外枠から外々を回された時計決着では、凡走も仕方なしの内容なので度外視可能。


★危険?な馬★

5:メイケイエール
地力は認めるが、やはり良馬場で狙いたい馬。
1番人気だしここは軽視したい。


11:ピクシーナイト
全盛期から間隔が空きすぎる。ここでの復活ではなく2戦目に期待。


12:アグリ
この馬を買うならダディーズビビットでいい。
上位勢とは実力差があるように思える。
高速馬場、押し切りのタイプなので今回のTBとは反する。


(3)結論

やれよ鮫克!以上!

【単勝】※めっちゃ強く買います
◉14:トウシンマカオ (買えるだけ)
【3連複1軸流し】
14-1.3.6.8.15.18 (各100円15点)
【ワイド】
14-1.3.6.8 (資金配分 4点)


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