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第68回 有馬記念(2023/12/24)

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つらつらと長文垂らしていますが、こんなの読まないほうがいいです。
間違いなく自分が好きな馬を買った方がいいので
参考にしないでください。
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(1)コース解説

★中山2500mという特殊舞台★
中山2500mという非根幹距離というこのコース形態に注目したい。
そもそも中山の2500mはスタートまでの直線が190mと短く外枠不利というのは誰もが知るような常識。さらに1枠は外からポジションを取る馬たちによって進路が閉ざされるため、1枠は軽視することになる。

また、参考資料として私が参加しているサロンのオーナーが解説本に記載した内容を添付する。(Twitterで展開済)

中山2500mの解説本

ここで注目したいのは、外枠成績の悪さについて解説は注目したい。
枠順成績は見ての通り8枠は勝率/複勝率ともに良いとは言えず、内枠有利外枠不利の構図が出来上がっているが、時計を要する馬場(7年間)は外枠や外差しが目立っており、有馬記念の舞台は外枠不利と一概に決めつけるのはよくないのかなというのが感想だ。

★非根幹距離★
ここには記載がないが追加で抑えておきたいのが非根幹距離だ。
このたった100mといった違いは中山の舞台では顕著にでるところであって、とにかくガッツがあるような特殊な能力が求められる。
非根幹距離で走って成績を残している馬はしっかりと抑えたい。

(2)レースのポイント

●3歳馬は絶対に買え

格言のように有馬記念で毎年言われること。
それはあながち間違いではなく、過去10年の成績をみると
3歳馬【4-3-2-16】(過去10年)
これは、あと1週間で古馬になる馬たちが、現在の古馬に対して2kgも斤量が軽くなるならば、それは成長力を加味すると年末になればなるほど若馬の方が有利だよね?ということでそれが成績に現れた形になる。
どのくらい斤量の恩恵を受けているのか確かめるために、
有馬記念に好走した3歳馬の有馬記念以降の成績」を確認してみた。
その表がこちらである。

有馬記念 当時3歳馬の成績とその後

ここからわかる通り、キタサンブラックとイクイノックス以外は早期に引退もしくは思うような結果を残せずに凡走という結果になった。(恐るべしキタサンブラック産駒・・・)
この表からもわかる通り如何にこの時期の斤量2kgの影響が大きいこと裏付けすることができる。
その一方で昨年度からの変更点もある。
それは「全体的に斤量が1kg上がっている」ということだ。

●3歳牡馬の斤量が55kg→56kgへ

これは大きなトピックの一つで今年は斤量が全体的に1kgアップしており、3歳世代にとって、古馬を相手にするレースで斤量差はかわってないものの負荷がその分増えていると考えることができる。
私自身の斤量に対する考え方は、距離が延びれば延びるほど、斤量の影響が大きいと考えている。
わかりやすい考え方で言えば、自転車のギアチェンジを例に出して考えてほしい。
仮にギアが「1」とした時のスタートを想像してもらうと、誰でも容易に漕ぐことができる。初速のギアチェンジがしやすい。これがいわゆる斤量が軽い時の状態である。
このギアを「6」としてスタートするとどうだろうか。加速するまでに時間がかかりかなり負担となることが想像できる。
このように斤量が重いということはスタートの負荷がその分だけつらくなるということを指す。
なぜそれが距離が延びれば延びるほどしんどくなるには2点理由がある。
①斤量を背負った状態で走り続ける必要がある
→これについたは容易に想像できるだろう。
②ギアの変速が長距離戦では発生する
→どういうことか説明すると、大体の長距離戦はスタート直後にラップを緩めるように刻んで、直線に入る段階でギアの変速をして直線を駆け抜けるケースが大半だ。
ここから極端な話、短距離はスタートの負荷さえクリアすればそのまま全力疾走するだけのため斤量を重視する必要がなくなるが、長距離はスタートと道中でこの斤量の分馬に対して負荷がかかるため、斤量の影響が大きいと考えることができる。
まとめると

短距離→斤量負荷はスタートのみで少ない
長距離→斤量負荷はスタート+道中のギアチェンジで大きい

まとめ

このことから3歳が古馬を相手にしたときにどうしてもこの斤量というのは気になってしまうところで、毎年成績を残している3歳馬にとっても厳しくなるのでは?と疑いの目を向けてみるのも面白いかもしれない。

結局私自身の3歳馬の扱いについてどうするのかと問われると、
タスティエーラは相手として購入することにした。世代レベルはタイムからみて強くないと言われる世代である。しかし、ここで過去に好走した馬たちの成績に注目したい。こちらが成績を残した馬たちの臨戦成績である。

有馬記念 当時3歳馬の臨戦成績

この表からもわかり通り、クラシックで好走した馬たちが世代レベルがどうであれ、成績を残していることがわかる。
今回出走する「タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーパー」についてまとめた表がこちら。

2023年 有馬記念出走予定 3歳馬成績

ご覧の通り世代の中ではしっかりと結果を出している馬たちなわけで簡単に軽視してはいけないと私は考える。
ここからは今回出走予定の3歳馬について触れたい。

・タスティエーラ

この3頭で最も評価しているのがこの馬。距離は違うものの同じ舞台である中山で開催された皐月賞の内容は素晴らしいと言わざるを得ない。
今年の皐月賞は、
「12.3-10.9-11.9-11.6-11.8-12.4-12.5-12.7‐12.5‐12.0」
というラップを刻んでいるように、ただでさえタフな最終週開催に加えて雨が加わり重馬場開催にもかかわらず、クラシックらしく前傾ラップで先行馬にはかなりきついタフな展開だった。その結果大外ぶん回し+展開恩恵のソールオリエンスが積んでるエンジンの違いを見せつけるような勝ち方をしている。
つまり差し遅れの可能性を考えるとソールオリエンスは評価できないレースになる。
一方でタスティエーラは、前半先行負荷を受けながらの競馬をしてラスト1Fまで勝ちに等しい内容を見せつけたわけで、瞬発力ではなく持続力に特化した内容を証明した。
合わせて2着に破れたが菊花賞の内容にも触れておきたい。
菊花賞では先行する形ではなく、馬群で控えて脚をためる競馬を披露し、完璧な騎乗をしたドゥレッツアに負かされたものの、脚質の幅からみても成長力を示した一戦となった。
折合いの成長が感じられる一戦でもともとの総合力に加えて今後も十分に期待できるような走りだった。
ここまで記載した通り、タスティエーラは3頭の中では一番成長力、総合的に判断して1番手としてとるべきだと感じている。

・ソールオリエンス

続いて、ソールオリエンス。馬については先ほど述べた通りで中山に対する適正は示しつつも、展開はTBによる恩恵が大きくパフォーマンス自体はそこまで評価できるような内容ではないためここでは軽視したい。
加えて、鞍上が川田だということも今回軽視したい要素の一つだ。
長距離が苦手な川田将雅。彼の強みはポジションを絶対に譲らないことや徹底的なマークによって相手をつぶすことで、勝率を高めるような騎乗をするのが強み。よって後ろから差し切るようなイメージはあまりないわけで、長距離となる舞台は騎乗スタイル、馬の脚質と相反すると考えることができる。
実際に、有馬記念の成績を見ると(0- 1- 0- 9)と思うような結果を残すことができていない。
以上のことからタスティエーラよりは劣っていると判断し、私は消しとしてこの馬を扱いたい。

・ハーパー

最後は牝馬で参戦となるハーパー。どうしてこの馬を消そうと思うかというと臨戦過程にある。ここまで散々3歳馬は斤量が有利だということを述べてきたが、この馬はエリ女→有馬記念というローテーションを使ってきた。
何が重要かというと、

2023年 ハーパーの臨戦過程

斤量の恩恵を受けることができない。
前走のエリ女では、牝馬限定で古馬相手に成績を残した経験は一定評価できるが、混合となる有馬記念では相手関係も当然のように強くなるわけで着順がどうなるのかは明白ではないだろうか。
ちなみに先ほど挙げた2頭は-1kgの斤量恩恵を受けることができる。
このことからハーパーも消という判断をした。

ここまで有馬記念のポイントとして、3歳馬のことを中心に触れてきたが、ここからは私の注目馬を記載したい。

(3)注目馬

イクイノックスの引退によりメンバーが手薄になると思うかと思われたが、ダービー馬が3頭も集計、G1馬が7頭出走と超がつくハイレベル戦となった。

前走からの騎手変更
2023年 有馬記念 出走表

◉:10 ジャスティンパレス

見解で書くようなことはもうほとんどないが、昨年の神戸新聞杯の走りを見てから、有馬記念はこの馬で行こうと決めていた。勿論昨年度も本命。
昨年の有馬記念を振り返ると、簡潔に言えばテン乗りマーカンドのやらかし騎乗。そこから春の過程をみていくと、まず阪神大賞典。
+16kgと明らかに成長を見せて古馬初戦は、天皇賞春に向けた叩き+ルメールによる天才的なエスコートにより前にしっかりと馬を置いて折合いをつける競馬で、直線ぶっちぎりと昨年有馬記念で2着のボルドグフージュを粉砕。

阪神大賞典

続いてG1初制覇となる天皇賞 春もタイトルホルダーと人気を分け合いつつも京都、阪神と求められる適正が異なる舞台の長距離戦においても結果を残して長距離戦での安定感は半端ないことを示した格好。

天皇賞 春

宝塚記念は、3着に破れたものの今年の宝塚記念は例年よりも前傾ラップとなり後方からの差しで決まるような瞬発力勝負の展開となった。ジャスティンパレスは持続力タイプの馬に区分けされ、ある程度先行してロンスパの方が得意で、イクイノックスやスルーセブンシーズと比べるとキレは持っていないのでこの着差は度外視と個人的には考えている。

宝塚記念

一番成長したなと思わせてくれたのが、天皇賞 秋
イクイノックスはレベチな内容であることは間違いないが、展開が向いた部分はあるものの、東京の直線は、高速馬場に対する追走力と後半に対する持続力が求められる舞台で33秒台の脚を使ったこともないため、これまでの適正と真逆にも関わらず、キレ味抜群のプログノーシスに同位置で上がり着差共に0.2差つけ、ここで初めての33秒の脚繰り広げて2着好走は脚質の幅が広がったと認めざるを得ない。正直私も軽視の方向で考えていたためこの結果には非常に驚いた。

天皇賞 秋

最後にここに向けての臨戦過程も+材料として挙げたい。
昨年は、菊花賞後は日経新春杯を目指すローテを考えていたが、急遽マーカンドを確保できたことで有馬記念出走を決定し、急仕上げだったことがある。一方今年は秋も一つ叩いてここを目標にしており、香港ヴァーズの招待を蹴って有馬記念に挑んでいることからもここへの勝負度合いは中々のものがあるのではないだろうか。
以上のことから、大好きな馬であるこの馬を自信の本命として勝負したい。

〇:15 スルーセブンシーズ

地獄の大外枠を引いて人気を落としそうなこの馬の期待値から2番手評価としたい。
この馬を評価したいのは、もちろん近走の内容を含めてであるが、散々ここまで話してきた斤量恩恵を受けられるという点を強調したい。
前走の凱旋門賞は58kgという斤量を背負っての4着と結果、内容からも申し分ない走りを見せており、今回の前走から-2kgとなる56kgでこの有馬記念に望めるということは大いにプラス材料と考えることができる。

2023年 スルーセブンシーズの臨戦過程

加えて、中山との相性は抜群で同距離は走った経験はないものの
【4-1-2-0/7】と複勝率100%になっており中山舞台では結果を残している点から好走条件は揃っている。

池添×スルーセブンシーズ

当日のオッズ次第ではあるものの、全然頭もあり得ると個人的には考えているため8-10倍であるならば単勝も購入したいところ。
何よりお祭り男池添とのタッグ復活は期待をしてもいいだろう。
懸念材料である海外帰りから直行で有馬記念への臨戦過程だが、今年の有馬記念は例年に比べて比較的良馬場で開催されており、去年凡走したタイトルホルダーとは状況が違うことを加味して、ダメージは例年よりも小さいと考える。
#ちなみに調教はとんでもないラップを刻んでいるとのことで・・・

調教動き過ぎて巷ではヤバイらしい

▲:5 ドゥデュース

武豊と復活の物語。

△:13 タスティエーラ

冒頭に述べた通り。3歳馬で評価できるのはこの馬。

ダービー

✕:8 ライラック

穴で狙いたいなと思っているのがこの馬。
まずプラス材料だと思っているのが鞍上の戸崎。
個人的には相性があまりよくないよう騎手という印象だが、長距離戦となると話は別になる。
彼の特徴は、意識的に馬を気持ちよく走らせることを常に徹底しており、川田のように馬を支配してコントロールするのではなく、如何に馬に負担なく走らせるのかを常に考える乗り方をする。
この乗り方が活きてくるのは、長距離戦だ。スタミナが重要な長距離において如何に馬への負担を減らせるのかは重要な騎乗力であり、類似騎手であげれば武豊、ルメール、池添を筆頭に戸崎もここに加わる。
実際に例に挙げた騎手の芝2500mの成績をみていただきたい。

芝2500m 騎手別成績

上位5番手(赤>青>緑>桃>紫)の順に色付けをさせてもらったが「勝率/連対率/複勝率/単回収率/複回収率」の5項目で全て5番手以内にいるのは戸崎ルメールだけ。この結果には少し意外なのではないだろうか?
ルメールが上手いのはみな周知の通りかもしれないが、戸崎も十分に成績を残している。決して出走回数が少ないわけでもない。この結果から長距離は信用していい裏付けになる。
馬に目を向けてみると、府中牝馬S以前は昨年度のエリ女を筆頭にタフな路線を使い続けてきたライラックだが、ここでのパフォーマンスが成長した姿を見せた一戦となった。距離短縮かつ高速馬場の東京1800mという適正舞台とは言えない条件の中で、先行追走して上がり最速33秒台でまとめた競馬は成長している証拠で、+18kgは成長分としてカウントしていい。このことから昨年以上にパフォーマンスを発揮できそうで、枠並びも中枠と穴としては絶好の狙い目になりそう。府中牝馬Sでも完全に前が壁でロスがあったことを加味するとまだ上のパフォーマンスがありそうでまさにピークで有馬記念を迎えることになりそうなことからここは穴で狙いたい。

エリ女

★:18 スターズオンアース

オッズと相談して、必要なければ切り。元々この舞台ではあまり買いたい馬ではなく、最適正舞台は東京コース。有馬記念の適正は低い想定でここで好走したらそれは化物。

(4)最後に

まず、全く関係ありませんがIさんご結婚おめでとうございます🙇末永くお幸せに。
個人的に有馬記念はメンバー揃わないだろうと勝手に思い込んでいたので、ここまで豪華メンバーが揃ったことでかなり楽しみです。
有馬記念現地観戦したいなと思いつつも、一人で行くのはな~と思っているので誰か一緒に行ってくれる人がいれば是非お願いします。
絶賛募集中です🙇入場券が取れるのかは知りませんが・・・
#2023 /12/23時点で既に買えなそうでした😢
買おうと思っている馬は変えない予定ですが印の順番は変えるかもしれないです!
大一番の祭典楽しみましょう!

写真などは東スポ競馬もしくはnetkeibaから引用。

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