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第67回 大阪杯(2023/04/02)

(1)コース解説

大阪杯 コースと傾斜

大阪杯は阪神競馬場2000m内回りで開催される右回りコース
小回り舞台で内回りコースということもあり他のコースと比べると直線が短いのが特徴。
さらにスタートからいきなり坂を上り、ゴール直前でも同じように坂を上るというタフなコースでもある。
一瞬のキレより持続力が求められる。
2017年からG1になっていることも考えてデータをみるときは要注意。

★トラックバイアス★

3/27日時点で重良馬場であった阪神芝コースだが、
当日の傾向を見てみると、重馬場らしくスローペースで運んで先行がそのまま粘る形か、前目にポジション取れていた差し馬が差し切るというような展開が大半。
阪神は路盤の整備がされている影響で水はけがよく、今週は晴れ予報ということもあり、馬場は回復しそうで阪神競馬場2回4日となればまだ内前が使えそうな馬場だと予想する。

★前日の内容を踏まえたトラックバイアス★

想定通りAコース最終でも、高速馬場の内先行有利が目立つ阪神。
明日も同じ傾向を想定し、ロスなく立ち回れる馬を狙いたく、内先行馬を中心に馬券を組み立てていきたい。

★大阪杯におけるデータからみえる3つのポイント★

  1. 4角1~4番手以内の前目にポジションが取れる馬
    これはやはりコース依存している結果、直線が短い内回りコースはコーナーから加速して直接で持続する力が求められる。
    G1昇格後のデータが以下の通り
    ・4番手以内【5-3-2-26】
    ・5番手以下【1-3-4-38】

  2. 関西馬
    このデータは顕著にでていて、圧倒的に関西馬の方が有利
    過去10年のデータが以下の通り
    ・【美浦:0-1-1-28】 ・【栗東:10-9-9-70】
    今回出走予定の関東馬
    ⇒スターズオンアース、ノースブリッジ、ヒシイグアス、ラーグルフ

  3. 川田将雅
    大阪杯漢と言えば川田
    G1になってからの過去7年で馬券外が1度だけと無双
    【1-3-1-1】

★枠順★

前回G1の高松宮記念と異なり、スタートするとある程度直線距離があるため外枠だったとしてそこまでポジション有利不利はないと考える。
今回は枠番は隊列予想以外ではあまり考慮する必要がないと考える。
一応枠順成績は以下の通り

過去10年枠順成績

(2)枠順確定前注目馬

大阪杯 出走予定表

★スターズオンアース★

前走の秋華賞では出遅れからポジションを取ることができず、最後方の競馬を強いられた内容だったが馬群を割って出てきて一番強い競馬をしたいたのは本馬。
古馬初対戦となるわけだが、正直マイナス要素は見つからなそうで、4歳牝馬低レベルを払拭するぐらいこの馬は抜けていると思っている。
それはこのフォトパドックをみてもらうとわかると思うが秋華賞の時より馬体の作りが成長しているし、ツヤ感も申し分なさそう。
(本当に同じ馬?と疑いたくなるようなレベル)
不安要素は関東馬ぐらいだし、1番人気も仕方なさそう。

大阪杯
秋華賞

★ヒシイグアス★

現時点で本命候補の1頭
ハーツクライ産駒は晩成血統で加齢とともに成長する産駒が多い。
ヒシイグアスもその例のひとつで去年の宝塚記念は非常に評価できる内容
去年の大阪杯は内有利のトラックバイアスを外回して4着かつ、この時は臨戦過程が海外帰りのこのパフォーマンスなら言い訳がつく内容だった。
今年は臨戦過程をしっかりと調整し前哨戦の中山記念で1着と申し分ない結果を残した。(なんなら直線壁の不利を受けながらこのパフォーマンス)
欠点はないと言い切れる。軸として強く推したい。

大阪杯
中山記念

★ヴェルトライゼンデ★

もう1頭の本命候補。
前走の日経新春杯は59kgの大ハンデを背負いながらも直線でじりじりと脚を伸ばして1着。イーガンの進路どりは見事であったがあのハンデで勝ち切ったことは評価できる。
この馬の特徴は操縦性にあって、4角で1~4番手にはポジションが取れそうだし持続力のある加速をするのでこの舞台は適性舞台だと考える。
ただ右回りコースでの成績が伴っていない(右手前に変換が上手くない)ところは不安要素。
直近の走りは展開利があったことは否定できないが、実力はあると思っている。
後は当日の雨次第で考える予定。川田将雅への鞍上強化もプラス要素。
ここで力を示せれば実力は本物。

大阪杯
日経新春杯

★ジェラルディーナ★

良血馬の結晶。昨年のエリザベス女王杯からついに本格化した本馬。
前走の有馬記念もスタート出遅れからの3着に激走と力を示した。
ただ今回は2000mという距離が果たして適性なのか答え合わせをしたいところ。本質的には2200mや2500mの(非根幹)距離があっていそうな印象は持っている。ここで勝ち切るならそれは見直しが必要。
Cデムーロから岩田jrに乗り替わりは正直不安要素ではあるが、鞍上次第ではなんとでもなると思う。
ローテーション的に宝塚記念が狙いだと思うのでここは叩きの可能性もあり。
脚質的に自分の狙いから逸れるため印は落とす予定。

大阪杯
有馬記念

★ジャックドール★

人気馬のなかでは今のところ一番切りたい存在。
内前有利の傾向を考えると先行することができるジャックドールは軸候補になるわけだが、それを難しくしているのがノースブリッジの存在だ。
枠がでないとなんとも言えないところはあるが、隊列としてジャックドールをつつく形でノースブリッジが番手につけれるとこの馬にとってかなり厳しい展開になるのではないかと予想している。
調教面でも陣営からコメントで「時計は十分動いているけど、ちょっと物足りない」と悲観的なコメントを出しているように最終追切でどれだけ状態をあげてこれるのか気になるところ。
海外明けというところも状態面に影響はしていそうなのでここは完消しまで考えたい。

大阪杯
天皇賞秋

★ノースブリッジ★

人気薄で気になるのは本馬。
先行馬が不在の中でジャックドールにつっつきにいけるのはこの馬しかいない。もちろん2頭とも先行争いで垂れる可能性はあるが、ジャックドールよりも持続力があるし、番手で競馬ができれば全然ワンチャンスあってもよい。
関西レースでの経験が少ないことは懸念点だはあるもののタフな馬場にも強く、キレが求めれないこの舞台はごまかしがきくのではないだろうか。
雨が降ってより馬場がタフになるなら本命候補まで印をあげたい。

大阪杯
AJCC

★ダノンザキッド★

予想オッズ24倍となっているがそんなに弱い馬じゃない。
ただ不安要素が多いのも事実で、鞍上が横山和に乗り替わること。
この馬は超絶癖馬で川田でも乗りこなすのが大変だったほどだからこれが吉と出るか凶と出るかかなりギャンブルである。
ただ直近は発汗が当たり前の本場にとって、成長は見られた。
前走は海外帰りだと割り切って度返しして、叩き2戦目で巻き返しに期待したいところ。

(3)枠順確定後見解


大阪杯 枠順確定

★所感★

完璧!!!ありがとうございます!!🙇  
買いたいと思っていた馬がいい枠を引いたのでこれは大チャンス。
あとはオッズがどのくらいもらえるかで判断はしたいと思います。

★注目馬★


◎:6 ヴェルトライゼンデ
ヒシイグアスと本命をこの1週間ずっと悩んでいましたが甲乙つけがたく…結局は枠順をみて判断することに。
蓋をあけてみると欲しかった内枠で隊列的にもマリアエレーナ、ノースブリッジと前についてくれる馬がきたのですんなり隊列はつくれて追走もできそうかなと思って考えている。
最終追切でも手前を変えることがなく、右回りでどれだけやれるのかだが、左回りで次走出走した際は強く本命で打ちたい。
しかしこのメンバーでもやれると判断し本命にした。
枠順確定前までの段階で記載しているが、機動力がとにかく武器の本馬。
また血統には詳しくないが、父のドリームジャーニーは宝塚記念、神戸新聞杯、朝日チャレンジCに加え、GⅡ時代の大阪杯と、阪神コースで4重賞制覇と血統面からするとこの阪神コースは適性があると考えることができる。
また、中京コース(右回り)で好走しているのは機動力を生かした立ち回りのうまさがマッチしており、コース形態により豹変するので、手前の話はあるが
阪神2000m内回りコースというのは機動力のポジションが大事になるのでトントンもしくはそれ以上のプラスで考えている。そして何より鞍上が川田将雅。
人気を落とすようならなお一層この馬から買いたい。


○ :11 スターズオンアース
2番手をヒシイグアスかで悩んだときにスターズオンアースの方が突き抜ける可能性が高いと感じたのでここは2番手評価に。(実質ほぼ1番手のつもり)
個人的に頭があるならこの馬だと思うので単勝しこたま買う予定。
ヴェルトライゼンデはどちらかというと2~3着狙いの軸候補といったイメージでいて欲しい。
この馬の判断が難しいところはやはり古馬と初対戦といったところだろう。
秋華賞で本馬よりも着順が上のスターズオンアースとナミュールは古馬との対戦で成績が伴っておらず3歳牝馬低レベル説が浮上してくるのは当然。
ただこの時のスターズオンアースはスタートで不利を受けて最後方からの競馬で馬群を縫ってくるように突き抜けた競馬。どうみても1番強い。
走破時計をみても展開利を加味すると、G1で通用すると考える。
さらにこの馬の成長力驚かされた。

前走からの最終追切後 馬体重変化


パドック写真からみても明らかに成長していて、ツヤ感や筋肉がしっかりとついてきていて(トモの張りがすごい)馬体重もかなり増やしてきた。
これは休養明けというよりは明らかに成長分としてカウントできる内容で調教もすこぶる良い。
牝馬とは思えないほど根性の持ち主で馬群を割ることができる闘争心とこの馬体成長を加味と昨年度の二冠からさらに成長したような気がしていて、今回のメンバーなら力でねじ伏せることができるだろう。
課題であるスタートも練習をしていて、やはりルメールの鞍上ということを加味するとスタートさえ出れば前目にポジションとれることもできそうなのでここは期待したい。何なら出遅れても内から馬群を割れるので前が壁みたいなことはなそうだし、頭で強く買いたい。


▲:14 ヒシイグアス
昨年度は急仕上げのローテーションで4着と適正面は明らかに示しているイメージで、今回はしっかりと中山記念で叩いてここに挑んできているローテーションは非常に好感がもてるし、この中距離質のレースは必ず抑えておきたい。
7歳の年齢は不安要素の一つではあるわけだが、個人的にはレース数をそこまで使っていない分まだやれるだけの素質だし、血統的にもハーツクライ産駒は晩成血統と言われているのでまだまだやれそうな雰囲気有。
ただ、点の速さはスターズオンアースに劣ることと、枠順が少し外目に振られてしまったことを考えると松山の騎乗次第なところはある。


△:13 ダノンザキッド
流石になめられすぎ。マテンロウレオと同じオッズにされては困る。
この馬の問題点はスタートの気性面と大飛びの走りによる不器用さがその誤魔化しはなんとかする必要がある不安要素はたしかに多い。
ただ舞台さえ一致することができればG1級。そう信じてやまない。
前走の中山記念は以前にも走った時もレースに集中していないと川田がコメントしていたことがあり、そもそも中山コースがあっていないとして度返し。(それに海外帰り)
ただ関屋記念から明らかに変化しており、本格化の兆しを示した。
右回りで持続力勝負は合格点をあたえることができるし、ラストの伸びどころで足らない部分はあるかもしれないが馬券内の可能性は全然ある。
ジェラルディーナと比較したときにテン乗りで和生でどれだけやれるかだが妙味をとって。


★:2 マリアエレーナ
穴としては脚質的に面白いので必ず抑えたい1頭
先行できる本馬はジャックドールの番手につけて突き抜けることができる好枠を引いた。内ラチを通ることができるのでチャンスがある。
小倉記念の内容は圧巻で覚醒前のジェラルディーナとはいえ5馬身離して突き抜けたことを考えると実力はある。
パンパンの良馬場がいいので雨で渋ると少し順位を落とす予定。


★:4 ノースブリッジ
脚質的にも面白そうですこぶる調教の動きがよい。
岩田の親父でインコースは抑えると言われています。



★危険馬★

9 ジャックドール
枠順確定前の段階でもこの馬を脚質を考えれば単騎逃げ濃厚だし、逃げることができれば粘りこみすることができると思うので3連系には抑えておきたいのかもしれないが私は買う気がない。
気になるのは2点
1つ目は、1週前追切の悪さ。
最終追切では状態があげてきたとはいえ、急仕上げ感があって万全な状態とは言えないんじゃないか。(去年のヒシイグアスのような感じがする。)
やはり海外帰り1発目は本命として打ちにくく、G1を勝たせてあげたいと無理やりのローテーションのくせにどこもかしこもジャックドールだらけ。正直買いたくない。
2つ目は、ノースブリッジやマリアエレーナの内枠の存在。
単騎逃げ濃厚と思われているが、岩田の親父がつっかけてきそうだなと思っていて、ジャックドールはマークされるとつぶれそうな気がしていて…
人気の1頭なのでここは思い切って切りたい。


1 ジェラルディーナ
有馬記念が果たして強いのか。
何回か見るたびにこの疑問がよぎってきた。
根幹距離よりも非根幹距離で買いたいのでここは消し。



(3)最終見解

買い方って大事だよね

単勝:11 (10000円)
馬単:11→6.13.14(2400円資金配分)
ワイド①:6-11(4000円)
ワイド②:6-2.4.13(2000円資金配分)
3連複F:6.11-2.4.6.11.13.14-2.4.6.11.13.14(16点×各100円)
計 20000円

正直ここは2頭しか見えていないのでよろしくお願いします。

ちなみに次週の桜花賞は本命が決まっています。阪神JFから決めていました。
◉:シンリョクカ
この馬が絶対に勝ちます。期待しておいてください。

フォトパドックは競馬ラボより使用


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