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第43回 ジャパンカップ(2023/11/26)


(1)コース解説

東京Cコースの2400m
過去10年の平均ラップは以下の通りで
12.9-11.1-12.2-12.2-12.0-12.2-12.2-12.0-11.9-11.6-11.7-12.0
例年は平均~スローで流れて、後半にかけてスピードと持続力が求められるコースになりやすい。
ただ、今回はパンサラッサとタイトルホルダーの存在があることから、例年の平均ラップは参考になることはないだろう。

(2)レースのポイント

このレースの大きなポイントを握るのは、間違いなくパンサラッサとタイトルホルダーの逃げ争いだろう。この2頭について見解を述べていく。
パンサラッサは、とにかく逃げて前残りで粘る形をとる馬。2022年の天皇賞秋がその代表例となるだろう。だが、今回は枠順の並びがよろしくない。距離不安がある中で、内にタイトルホルダーがいることはその分脚を使う必要があるので、それなりに行き切る必要があることに加えて、鞍上の吉田豊は、「こっちはその競馬しかないですからね。多少強引にでも行って、悔いの残らないようにしたいです」といつものごとく大逃げ宣言をしておりつぶれること覚悟で逃げてくるだろう。
一方で、タイトルホルダーは大逃げするというよりは自分のラップに持ち込んで勝ち切るような馬。その代表例となるのが2021年に見せたレコードを記録した宝塚記念である。あれはこの馬にとって最高打点
この時のラップが
12.5-10.4-11.0-12.1-11.6-12.1-11.9-11.8-11.9-12.0-12.4
これは、前半のペースがはやくそのペースを持続しながら失速するようなタイトルホルダーにしかできない偉業技。これをアシストできるのはパンサラッサの存在でここに出走を決めてくれたことはタイトルホルダーにとってはプラスに働きそうな予感がしている。
過去にパンサラッサとセットなって出走したレースがもう一つありそれは2021年の有馬記念である。
この時のタイトルホルダーは大外枠である18番、対してパンサラッサは2番と枠の差が多少なりともあり、番手を確保するのに力を要したのに加えて、1000m通過が60秒とこの距離にしてはややハイペースだったが5着と粘りを見せていることや、当日は直線向かい風の影響もあり上りがかかるようなロンスパ戦となっていることからも着順以上評価ができる内容である。
上位人気である、イクイノックス(は例外かもですが、、)リバティは末脚では到底勝負できないので、勝機があるとすれば自分のペースに持ち込むことができるタイトルホルダーしかないだろう。

★当日のトラックバイアス★


(3)注目馬

メンバーレベルで言えば天皇賞秋ぐらいの豪華なメンツ。各馬順調にきて走り切ってほしいところ。正直かなりかたい決着となりそうだと踏んでいたが枠順的にはかなり面白そうなので参戦とした。

◉:3 タイトルホルダー

内容はレースポイントにもあげた通り。有力馬達は基本的に差し脚質であることから、前半ハイペース~の後半持続力ラップに持ち込むことさえできれば、後方の馬たちの脚がたまらず差しが決まらない勝機が見えてくる。そんな競馬をこの大一番で期待したい。G1馬であるこの馬が19倍も貰えるようであればこの馬から入りたい。
懸念材料として、①ローテーションと②東京コースをあげることができる。
①ローテーションについて
タイトルホルダーは、有馬記念の出走を視野に入れており、ここを叩きとして本線は有馬記念という可能性は十分にある。
まあ、そう思っていた天皇賞秋もジャスティスパレスを軽視して2着まで好走しているわけで、全くもってここを走るという根拠はないが、逆にそんな思惑だけで簡単に切ってしまうのはどうかと反省もありここは個人的に度返しとしたい。
もう一つの懸念材料である
②東京コースについて
馬柱を見る限り、どう考えても阪神の方が成績がよくそのため天皇賞春ではあそこまで人気したわけだが、東京コースが全く向いていないわけではないと考える。
東京の舞台は、「2020年東スポ2歳S」「2021年東京優駿」と2度経験しているわけだが決して悲観する内容ではない。
東スポ2歳Sでは、前半かかり気味でハナを主張した馬についていき2番手を追走しながら、キレ味がないこの馬にとって不得意な展開になりながらも直線でダノンザキッドに対して0.2秒差の2着はそこまで悲観するような内容ではない。
東京優駿も同様にまだ若さをみせた走りをしており、1角-3角にかけて折り合いを欠いていた。折り合いがつくころには馬群に包まれて終戦と競馬になっていない。そこから走っていないだけで本当に東京コースが苦手と判断してよいものだろうか。個人的には有馬記念の舞台である中山コースの方があっていないと思うし(成績的には中山コースはよくみえるが相手が単純に弱い)、まだまだ東京で本来の力を出し切れていないことを加味すると好走する可能性は十分に残っていると考える。
以上の点から、タイトルホルダーに勝機があるとして本命としたい。

〇:2 イクイノックス

世界最強。文句なし。

▲:1 リバティアイランド

2強であることは大前提。もちろん強い。斤量の恩恵もある。イクイを負かしにいこうとして崩れるぐらいしか圏外はない。自分の競馬ができれば間違いなく上位争い。

△:18 スターズオンアース

この大外枠は大きな割引材料。20倍も貰える現状+リバティが飛ばす可能性を含めて。

✕:14 ディープボンド

スタミナお化け。

★:10 ダノンベルーガ

距離は長いかもしれないが、天皇賞を叩いて2戦目。モレイラでこの人気なら期待値は取れる。

(4)最終見解

間違いなく歴史的な一戦になると思います。凄く楽しみです。
見解はほぼタイトルホルダーになってしまいましたが、それだけ2強に割ってこれると期待しているので!馬券は以下の感じで購入したいと思います。
単勝  3:1000円
馬連  2-3  :300円
馬単  2-3  :200円
3連単F(資金配分)
            2-3⇔1(2点)
            2-3⇔10.14.18(6点) 

写真などは東スポ競馬から引用。

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