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第168回 天皇賞 秋(2023/10/26)


(1)コース解説

東京Bコース代わりの初週2000m
Bコース代わりということもあり、荒れた内は補修されると思うが、先週の重賞成績に着目してみると、ライラックやソーヴァリアントといったタフで持続力のあるような馬が3着以内を確保している結果から高速馬場からタフよりな馬場に傾向が変更しているように思える。
土曜日の傾向が引き続き高速傾向なのかタフよりにシフトしているのかしっかりと見極めたいところ。
加えて多頭数の場合は最初の1角でのポジション取りで外枠不利の展開となるが今回は少頭数なので考慮の必要はなさそうである。

★当日のトラックバイアス★

傾向を見る限り、高速馬場の傾向はでているが少し気になるようなところもあって、東京9R紅葉ステークスの内容。天皇賞と同じコースではないが、実力が伴っていないフィールシンパシーが謎に勝ち切ったこと。上がり3Fの最速が下から3頭とも32.9だったこと。なぜこんな展開になるのか解明するのはかなり難しいところがあるのだが、初志貫徹ということで高速馬場に対応できることは前提で、外差しには注目していきたい。

(2)注目馬

例年天皇賞の狙い方としては3歳馬が圧倒的に斤量的に有利という絶対理論があるので、ファクターの1番手として検討するのだが、今年は3歳馬は順当に天皇賞ではなくクラシック路線に参戦することになったので、切り口として通用せず。本命候補として考えていたスターズオンアースも回避となったため、どうしたものか。世間的にはダービー依頼の直接対決となる2強ムードになるだろう。

調教後の馬体重

▲:イクイノックス(想定1番人気)

言わずもがな世界一の馬。昨年度の勝ち馬で、🍞の大逃げを差し切ったことからも東京のこのコースはやはり最適性の舞台と考えることができる。近走の成績は多少恵まれた流れもあったものの、最適性とは言えない宝塚記念や有馬記念を勝ち切ったことは評価してもよいと考えることができる。東京コースでは敵なしと考えるのが順当か。しかし期待値を考えればこの馬から入るのは中々難しいところがあるのが難点。順当にいけばこの馬が勝つと思います。
何よりこの馬の馬体って凄くカッコいいんですよね。昨年度有馬記念で馬体見ましたが本当に彫刻みたいな黒光りしていて文句のつけようがありませんでした。天皇賞現地で観戦予定なのであの時からどのくらい成長しているのか純粋に楽しみな1頭です。

〇:ドウデュース(2番人気想定)

イクイノックスに土をつけた馬。ダービー以来の直接対決となる。長く追い込みタイプの馬キャラで東京のスピード勝負にも十分対応可能。昨年度の皐月賞では差し遅れによる着差となったが、ダービーで巻き返したことを考えるとやはり直線の長いコースは得意舞台だと考えることができる。末脚だけで言えば対等にイクイノックスと戦えことができるのはこの馬だけで、2強となるのも致し方ない。
ただここまでの臨戦過程はイクイノックス程順調にはいかず、凱旋門賞でのムキムキ筋肉マンによる馬体の成長、京都記念は復帰戦として十分に実力を発揮した内容だが、前走のドバイは除外と決して順調とは言えない。ここに向けて数を使わずにこれていること、イクイノックスの方が明らかに成績はいいので、期待値をとるならこちらから入るのが順当であるが果たしてどうなるか。

凱旋門賞 ドウデュース
坂路調整

消:プログノーシス(3番人気想定)

危険な人気馬であげられるのは間違いなくこの馬でしょう。狙い目は明らかに前走の札幌記念だったと思います。個人的には前走でしっかりと単勝と馬連をとれたので今回は買わない予定です。この馬は2000mがギリギリの距離だと思うので、天皇賞 秋は狙っている舞台だとは思います。元々はかなり不器用なキャラだが、前走を見る限り明らかに自在性が成長。ポジションを挙げて圧勝したことを考えるとここにきて本格化したと考えることができる。また実績も申し分なくて、クイーンエリザベス2世Cでは勝ち馬であるロマンチックウォーリアに対して0.3秒差の2着と好走。この勝ち馬はG1で3勝2着も3回の強豪相手に実力を示したことは評価したい。

◉:ジャックドール(4番人気想定)

鞍上次第。昨年は🍞の存在の関係で嫌わせてもらったが、今回はテンでは一番早いはず。ノースブリッジが競りかけてくると思うが、逃げて自分の競馬をしてほしいところ。自分のペースに運ぶことができれば、後ろから脚を使うプログノーシスやダノンベルーガよりも展開利があると思うので本命に指名しました。
この馬がG1をとることができるのは大阪杯と天皇賞 秋しかないわけでここが絶対にメイチなんですよ。
2000mが適性距離なわけで、本気度だったらJCを控えているイクイノックスより全然上だと思います。本命候補と考えていたスターズオンアースがいなくなった以上、ジャックドールと心中しようかなと思います。親孝行ぐらいしてみせろ。

消:ダノンベルーガ(5番人気想定)

SNS人気筆頭候補ですね。戦績をみると恵まれなくて、成績が悪く見えなくはないので、人気を落とす頃合いだと思いましたが、これで逆に人気が出そうです。イクイノックスやドウデュース相手によく売れそうですね。正直不利分を考えてもイクイノックスやドウデュースの方が全然実力が何枚も上だと思うのでこんなに人気するなら買うつもりはありません。去年も3歳馬だから買いましたが、同斤量によるアドバンテージもなくなるため成長力を加味しても厳しいと判断しています。モレイラが連続騎乗することでなにかしら仕掛けてくれることも注意。

△:ガイアフォース(7番人気想定)

小倉の高速馬場のパフォーマンスは圧巻で、マイルにも対応したスピードというのはこの東京の馬場でもいきてくることは間違いない。馬群が少し苦手な印象があり、安田記念のパフォーマンスをみてもソングラインに遜色ない末脚をもっていることが証明できているし時計も申し分ない。前走の内容は距離が少し長いように思えたので1ハロン短縮して、見直し可能。期待値的にはここは抑える必要がある。

(3)最終見解

馬券は以下の感じで購入したいと思います。

天皇賞 買い目

写真などは東スポ競馬から引用。

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