世界の競馬 Vol.1 アルゼンチン競馬 <第43回 距離別タイム比較表>
今回はタイムを見てみましょう
アルゼンチンといえば、一昨年のジャパンカップでアーモンドアイが更新するまで芝2400mの世界レコードがアルゼンチンだったようにタイムが早い印象だと思います。
では実際はどうなのか、それを今回は見ていきたいと思います。
まずは、昨シーズンのタイムを条件別に見ていってみましょう。
そのあとに、JRAのレコードタイムとアルゼンチンのレコードタイムを条件別に比較してみたいと思います。
では見ていくことにしましょう。
パレルモ競馬場
芝1200m
1R
平均タイム 66.15
最速タイム ―
最遅タイム ―
芝1400m
5R
平均タイム 82.70
最速タイム 80.31
最遅タイム 84.14
芝1600m
4R
平均タイム 95.82
最速タイム 93.85
最遅タイム 97.04
芝2200m
3R
平均タイム 136.05
最速タイム 131.69
最遅タイム 142.98
芝2400m
3R
平均タイム 150.92
最速タイム 149.12
最遅タイム 152.67
ダート1000m
23R
平均タイム 55.22
最速タイム 53.75
最遅タイム 58.03
ダート1200m
2R
平均タイム 69.26
最速タイム 68.74
最遅タイム 69.78
ダート1400m
4R
平均タイム 82.89
最速タイム 81.06
最遅タイム 84.22
ダート1500m
2R
平均タイム 87.32
最速タイム 87.14
最遅タイム 87.32
ダート1600m
16R
平均タイム 94.01
最速タイム 92.30
最遅タイム 96.39
ダート1800m
5R
平均タイム 108.43
最速タイム 107.09
最遅タイム 110.34
ダート2000m
14R
平均タイム 120.90
最速タイム 118.75
最遅タイム 124.25
ダート2200m
3R
平均タイム 135.43
最速タイム 133.94
最遅タイム 137.26
ダート2500m
6R
平均タイム 156.55
最速タイム 153.78
最遅タイム 158.44
サンイシドロ競馬場
芝1000m
16R
平均タイム 54.31
最速タイム 60.03
最遅タイム 57.11
芝1200m
5R
平均タイム 70.30
最速タイム 68.85
最遅タイム 74.76
芝1400m
16R
平均タイム 83.38
最速タイム 81.18
最遅タイム 87.19
芝1600m
17R
平均タイム 99.50
最速タイム 93.46
最遅タイム 115.76
芝1800m
5R
平均タイム 109.56
最速タイム 106.76
最遅タイム 113.22
芝2000m
8R
平均タイム 120.59
最速タイム 118.24
最遅タイム 125.84
芝2200m
3R
平均タイム 136.89
最速タイム 131.66
最遅タイム 140.31
芝2400m
8R
平均タイム 150.48
最速タイム 145.78
最遅タイム 158.37
芝3000m
1R
平均タイム 193.94
最速タイム ―
最遅タイム ―
ダート1200m
3R
平均タイム 70.69
最速タイム 70.55
最遅タイム 70.79
ダート1400m
2R
平均タイム 82.23
最速タイム 81.49
最遅タイム 82.97
ダート2400m
1R
平均タイム 149.52
最速タイム ―
最遅タイム ―
ラプラタ競馬場
ダート1000m
2R
平均タイム 58.84
最速タイム 57.25
最遅タイム 60.43
ダート1100m
6R
平均タイム 64.30
最速タイム 63.24
最遅タイム 65.26
ダート1200m
11R
平均タイム 71.40
最速タイム 70.82
最遅タイム 72.86
ダート1300m
2R
平均タイム 77.19
最速タイム 77.18
最遅タイム 77.20
ダート1400m
7R
平均タイム 83.59
最速タイム 82.76
最遅タイム 84.83
ダート1500m
2R
平均タイム 90.77
最速タイム 90.14
最遅タイム 91.39
ダート1600m
14R
平均タイム 96.78
最速タイム 94.62
最遅タイム 99.36
ダート1700m
2R
平均タイム 104.93
最速タイム 103.67
最遅タイム 106.18
ダート2000m
6R
平均タイム 124.54
最速タイム 122.24
最遅タイム 125.99
ダート2100m
1R
平均タイム 131.92
最速タイム ―
最遅タイム ―
ダート2200m
4R
平均タイム 137.98
最速タイム 136.80
最遅タイム 139.84
ダート2400m
2R
平均タイム 152.23
最速タイム 152.16
最遅タイム 152.30
ラプンタ競馬場
ダート1400m
1R
平均タイム 96.40
最速タイム ―
最遅タイム ―
ダート1800m
1R
平均タイム 111.90
最速タイム ―
最遅タイム ―
まずは競馬場ごとの2018/7~2019/6シーズンの最速タイムを比較してみましょう
芝で見ると短距離ではパレルモ競馬場の方がタイムが速いですね。
長距離になると逆にサンイシドロの方が若干ですが速いですね。
サンイシドロの方が芝がメインで開催され、利用数も多いので馬場のダメージがあるのかもしれませんね。
ダートで見るとパレルモ競馬場が最も速いですね。
サンイシドロはダートの格付けレースの数自体が少ないのでタイムがそんなに速くないのはその影響もあるのかもしれませんね。
芝とダートの最も早いタイムを比較してみるとこうなります。
基本的には芝の方が速い傾向ではありますが1000mではダートの方がかなり速いですね。
中距離ではほとんどタイム差はありません。
長距離はダートは施行数が少ないので何とも言えません。
ではアルゼンチンとJRAのレコードタイムを比較してみましょう
わかりやすくするためにこれに色をつけてみましょう
ピンク=速い
ブルー=遅い
黄色=対象相手なし
グレー=該当レコードタイムなし
芝
ダート
これを見ると、芝ではマイル以上はJRAの方が速く、ダートはアルゼンチンの方が速いのがわかると思います。
では、アルゼンチンのダートとJRAの芝ではどうでしょうか?
アルゼンチンのダートとJRAの芝を比較してみましょう。
短距離ではアルゼンチン、マイル以上はJRAの方が速いですね。
アルゼンチンのダートはレースを見ていくとわかるのですが土埃もほとんど上がらないようないかにも硬そうな馬場。
JRAの芝も速いですが、こちらは硬いのではなく、反発力が高い馬場となっています。
事実硬度検査でもJRAの馬場の数値はそう高くありません。
これは野芝や、野芝の改良種であるエクイターフは匍匐茎を持っており、この匍匐茎がマット層になっておりクッションが効き、反発力が高くなります。
その結果速いタイムになるのがJRAの馬場なのですが、アルゼンチンは硬い馬場になっており、そのためにJRA並に速いタイムなるのではないかと思います。
特に短距離の方が速いのはその硬い馬場により、足元にかかる負担も大きく蓄積される疲労感が強くなるので短距離ほどタイムが早くなるのではないかと想像できます。
次回からはアルゼンチン編の最後として、今シーズンの結果を見ていきたいと思います。
>次回予告<
重賞・リステッド結果 2019年7月
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