世界の競馬 特別編 JRA海外競馬馬券発売対象レース

JRAから2020年の海外馬券の販売対象レースが発表されていましたね。
ここではそのレースを紹介したいと思います。
まずはその対象レースをご覧下さい。

画像2

画像3

画像3

ではもう少し違う角度から見てみましょう。

まずは国別

・アメリカ 7レース
・香港 7レース
・イギリス 6レース
・UAE 4レース
・フランス 3レース
・オーストラリア 2レース
・アイルランド 1レース

と、なっています。

芝/ダート別で見ると

・芝レース 24レース
・ダートレース 6レース

と、なります。

では次は、実際昨年日本馬が遠征し、出走したレース数で見てみましょう。

・UAE 10頭/6R
・カタール 1頭/1R
・香港 11頭/7R
・イギリス 2頭/5R
・アイルランド 1頭/1R
・オーストラリア 4頭/7R
・アメリカ 5頭/7R
・フランス 3頭/2R

と、なっています。

↓詳しくはこちらをどうぞ↓

日本馬海外遠征の記録(JRA)


では個人的な意見を・・・

香港は日本にも近く、出走数が多くもあり対象レースが多いのは順当だと思います。
UAEに関しても日本馬が大挙して遠征しますし、こちらも順当だといっていいと思います。
フランスも、凱旋門賞など理解のできる内容ですね。

ただし、、、
問題は、ここからです。

イギリスへの出走馬はそう多くありません。
確かに、ディアドラが長期遠征中で本年度もイギリス滞在が決まっているので納得できるレースもあります。
キングジョージも昨年シュヴァルグランが出走していますし、過去ハーツクライが出走したレースでもあり、日本人にとって馴染みのあるレースでもあるので入っていて良かったと思います。
が、ダービーステークス???
言わずと知れたエプソムダービーなのですが、過去日本馬の出走はありません・・・
ビックレッドファームの岡田総帥の憧れのレースではあるのですが、日本馬は出走する確率は非常に低いレースだと言わざるを得ません。
なぜそのようなレースが対象レースなんでしょうか?

そしてもっと問題なのが、オーストラリアのレース数です。

その数わずか2レース・・・
え?
と、思われた方も多いと思います。
実際自分もそう感じました。
昨年春に、クルーガーが豪州最強馬ウインクスに挑み、2着だったクイーンエリザベスステークス
昨年秋に、リスグラシューが勝利したコックスプレート
その2レースだけです。
余りにも少ないですよね。
オーストラリアで最も有名なレースであり、昨年メールドグラースが出走したメルボルンカップや、同じく出走したコーフィールドステークスも、スズカデヴィアスが出走したマッキノンステークス、コーフィールドステークス、クルーガーが出走したドンカスターマイル。
などなど・・・
日本馬が狙いやすいレースが多くありますし、実際今年の春にもダノンプレミアムが出走を予定しているなど、今後はおそらくオーストラリアへの遠征馬が増えるのは明白です。
そしてオーストラリアには超高額レースと言われるレースがあります。
まだ格付け前ではありますが、以下のレースは近い将来条件を満たし、G1レースになることが確実と言われています。

・ジ・エベレスト(ランドウィック競馬場)
  芝1200m 3歳上 賞金総額1300万AUドル
・オールスターマイル(フレミントン競馬場)
  芝1600m 3歳上 賞金総額500万AUドル
・ゴールデンイーグル(ローズヒル競馬場)
  芝1500m 4歳限定 賞金総額750万AUドル
(ゴールデンイーグルは4歳限定なので北半球の馬に解放されるかはわかりません)

これらのレースにも今後日本馬が出走する日が来るでしょう。
特に、オールスターマイルは3月の開催でマイル路線の日本馬にとって日本にG1がない時期でもあり、チャレンジする馬が出てくるでしょう。
今年で言えば、3/14オールスターマイル ⇒ 4/26香港チャンピオンマイル ⇒ 6/7安田記念 のようなローテーションも考えられますよね。

こういったレースがG1になったらすぐに追加するんですかね?
昨年コックスプレートにリスグラシューが出たた時に優遇措置までしてくれてたのに、今回こういう仕打ちをしておいて???
それこそ厚顔無恥じゃないですかねぇ
自分は逆に、オーストラリアは対象レースを増やすべき時だと考えますが皆さんはどう思いますか?
もし、オーストラリアのレース時間が日本のレースと被り、日本の馬券の売上に影響が出るというのなら香港はどうなんでしょうね?
香港も一部レースは日本とレース時間がかぶってますよね?
と、言うことはそれはいいわけにはできませんよね?

そして、アメリカです。
確かに昨年、アエロリットや、マテラスカイ、マスターフェンサーなどが遠征をしています。
しかし、そう多い数ではありません。
また、日本の深夜~朝にかけてのレースとなり、グリーンチャンネルの放送がなければネット環境でも日本から見れる所はほとんどない状態でもあります。
馬券購入者が全員CSの無料放送のグリーンチャンネルを見れる環境ではなく、そういった人はグリーンチャンネルWebの有料契約が必要になります。
もちろん地上波での放送もありませんからね~
そうなると馬券の売上も他のレースに比べ格段高いというわけではありません。
なのに7レースは多くありませんか?
ブリーダーズカップフィリー&メアターフ、マイル、ターフ、クラシックにそれぞれ過去に何頭の日本馬が出走しました?

正解は・・・
クラシック 5度 タイキブリザード(2回)、パーソナルラッシュ、カジノドライヴ、エスポワールシチー
ターフ 1度 トレイルブレイザー
フィリー&メアターフ 3度 マルターズスパーブ、レッドディザイア、ヌーヴォレコルト
マイル 0度
どうでしょう?

かたや、対象レースから除外されたメルボルンカップは10度、コーフィールドカップも10度。

対象レースから除外されたオーストラリアのレースと比較してどう思いますか?

自分には正直レース選定の基準がわかりません。
出走歴のないレースを増加し、出走歴のあるレースを除外する・・・
もちろんこれは農水省も絡んでることですのですべてがJRAの責任でないのは確かです。
でもそういう選定基準で選んだのか、公式に発表するべきだと思います。
もし、本当にその選定基準があるのなら・・・
の話ですけどね。

どうせなら・・・
全レース販売すればいいんじゃないですかね?

と、個人的には思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?