世界の競馬 Vol.1 アルゼンチン競馬 <第11回 リーデング情報 2015/7~2016/6>

前回は2014/7~2015/6シーズンのリーディング情報を見てきました。

今回は2015/7~2016/6シーズンです。

では見ていくことにしましょう。

・種牡馬リーディング

1~10位

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11~20位

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21~30位

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31~40位

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41~50位

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では系統別に何頭リーディング入りをしているのか見てみましょう。

・ノーザンダンサー系

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ノーザンダンサー系が最多で18頭。
内訳はストームキャット系が12頭、ダンジグ系が4頭、サドラーズウェルズ系とヴァイスリージェント系が各1頭となっています。
10位以内で見ると3位Pure Prize、7位Easing Alongがストームキャット系、4位Catcher in the Rye、6位Exchange Rate、8位Orpenがダンジグ系と数こそストームキャット系の方が多かったですが、上位の割合で見るとダンジグ系の方が多くなっています。
20位以内で見ると11頭がノーザンダンサー系となっており上位20頭の半分以上がノーザンダンサー系となっています。

・ミスタープロスペクター系

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ミスタープロスペクター系は14頭。
割合で見るとゴーンウエスト系が3頭、フォーティナイナー系、ファピアノ系がともに2頭、フサイチペガサス系、キングマンボ系、シーキングザゴールド系、それ以外の系統が各1頭となっています。
昨年の10頭から大きく増やした形になりました。
ただし、10位以内に入っているのは2位となったRoman Rulerのみという形です。
20位以内で見ても昨シーズンと同じ3頭でした。
40位台に6頭が入っておりこれらがいかに伸ばすかがこの系統がいかに伸びるかの鍵になるのではないでしょうか?

・ナスルーラ系

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ナスルーラ系は4頭。
5位はグレイソヴリン系のNot For Sale、9位にEqual Stripesと2頭が10位以内に入っています。

・ターントゥ系

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ターントゥ系は6頭。
Sebi Haloが10位と唯一のトップ10入り、20位以内では14位にIncurable Optimistが入っています。
また、サンデーサイレンス系のハットトリックが前年の40位から大きく順位をあげ28位まで上がってきました。
前シーズン41勝から51勝と着実に勝ち星を増やしており、今後が楽しみなのではないでしょうか?

・その他

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それ以外の系統は8頭。
A.P.インディ系が4頭、ブランドフォード系、ヒムヤー系、インリアリティ系、ニーアクティック系が各1頭となっています。
A.P.インディ系は15位にJump Startが入り、2015年に日本に輸入されたMajestic Warriorが48位にランクインをしています。
ヒムヤー系は昨年3位だったIncludeがリーディングイサイアーに輝きました。

ここ数年目まぐるしく上位が入れ替わる状況になっており、今後どの系統が主導権を奪っていくことになるのか非常に楽しみですね。


では次にBMSを見てみましょう。

・BMSリーディング

1~10位

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11~20位

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21~30位

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31~40位

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41~50位

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では系統別に何頭リーディング入りをしているのか見てみましょう。

・ノーザンダンサー系

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ノーザンダンサー系は15頭で最多タイ。
ストームキャット系が最も多く4頭、ヴァイスリージェント系、ヌレイエフ系、ダンジグ系が各2頭、ニジンスキー系、フェアリーキング系、サドラーズウェルズ系が各1頭、それ以外が2頭となってました。
しかし、トップ10に入ってるのはストームキャット系のBernsteinのみで、100勝を超えたのもBernsteinのみでした。
日本に関係があるところだと2001年に日本に輸入されたFrench Deputyが35位に入っています。
しかも、出走頭数はわずか2頭、勝利数6回でのランクインであることを考えるといかに大舞台で活躍したかが推測されますね。

・ミスタープロスペクター系

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ミスタープロスペクター系もノーザンダンサー系と同じく15頭。
系統で見ると最も多いのはフォーティナイナー系で4頭、ファピアノ系2頭、ゴーンウエスト系、シーキングザゴールド系が各1頭で主流以外の系統が6頭となっています。
トップ10で見ると、4位から9位までの5頭がミスタープロスペクターとなっています。
しかも、100勝超えが4頭でした。

・ナスルーラ系

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ナスルーラ系は9頭。
2位にInterprete、9位にShy Tomと、トップ10に2頭がランクインし、20位以内で見ると5頭がランクインしています。
ダノンファンタジーの母父でもあり、2013年のリーディングサイアーにも輝いたNot For Saleが46位にランクインしてきました。
種牡馬のランキングでノーザンダンサー系やミスタープロスペクター系のRoman Rulerなどが上位に来ているので異系であるナスルーラ系で、産駒数が多いことを考えれば、今後おそらくランキングを上げてくるのではないでしょうか?

・ターントゥ系

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ターントゥ系は3頭。
昨年同様Southern Haloがリーディングブルードメアサイアーになりました。
賞金、勝利数などで2位のInterpreteの1.5倍と圧倒的な成績を残しています。

・その他

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それ以外の系統は8頭。
ブランドフォード系、インリアリティ系が各2頭、A.P.インディ系、シアトルスルー系、ダマスカス系、リボー系が各1頭でした。
ただ、トップ10で見ると10位にインリアリティ系のSlew Gin Fizzのみ、20位以内で見ても13位にブランドフォード系のFitzcarraldoと非常に苦戦していると言ってもいいのではないでしょうか?

10頭以上ランク入りしているのは昨年同様ノーザンダンサー、ミスタープロスペクターの2系統だけという状況になりました。
今後もおそらくこの2系統が勢力を伸ばしていきそうな気がします。


では最後に横に並べて比較してみましょう。

1~10位

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11~20位

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21~30位

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31~40位

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41~50位

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今回は以上になります。

>次回予告<
リーディング情報 2016/7~2017/6

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