世界の競馬　Vol.1　アルゼンチン競馬　＜第１７回　リーディング情報　騎手　前編＞

では今回と次回は騎手のランキングを５シーズンずつ見ていきたいと思います。

アルゼンチンの騎手と言うと日本では馴染みのないジョッキーがほとんどだと思います。

全てのジョッキーの成績はかけませんが、ここでは上位２０位の騎手の成績を見ていきたいと思います。

2009-2010シーズン

Falero Pablo Gustavo騎手がリーディングに輝きました。
しかも１０４４回騎乗で３４８勝！
勝率が３３.３％という驚異的な記録での達成です。
しかも、２位のRicardo Jorge Antonioの１.５倍という数値です。
例えば、今の日本で2017.18と今年のリーディングトップのルメール騎手の勝率が2017年２４.６％、2018年２７.８％、今シーズン２５.０％です。
ちなみに今年連対率が最も高いのは短期免許で来日していたダミアン・レーン騎手で３０.１％です。
そう考えればいかに素晴らしい記録かということがわかっていただけるかと思います。
Ricardo Jorge Antonio騎手も２１４勝で３位のNoriega Juan Carlos騎手に対し、５０勝以上の差をつけています。
３位のNoriega Juan Carlos騎手は上位２人と比べ騎乗数が少ないので３位という結果ではありますが、こちらも勝率３１.８％となっています。
１００勝を超えた騎手は１１名でした。

2010-2011シーズン

昨シーズントップだったFalero Pablo Gustavo騎手を抑え、リーディングに輝いたのはRicardo Jorge Antonio騎手です。
昨シーズンとほぼ同じ勝率の２７.３％(昨年は２７.９％)で昨シーズンよりも８０勝以上上積みし、３００勝に迫る２９７勝。
騎乗数が増えた分しっかりと勝ち星を積み重ねた形になっています。
２位はFalero Pablo Gustavo騎手９７６回騎乗し２８９勝、勝率は昨年よりも下がったとは言え、２９.６％という結果でした。
２００勝を超えたのはこの２人のみでした。
１００勝超えは昨シーズンより２人増えて１３名となっていました。

2011-2012シーズン

リーディングに輝いたのは２年連続でRicardo Jorge Antonio騎手。
１０７６回騎乗で３３６勝、勝率３１.３％。
２位も昨年と同じく、Falero Pablo Gustavo騎手。
９９８回騎乗で３２８勝勝率３２.９％。
この２人だけが３００勝を超え、勝率も３０％超えという結果でした。
３位には昨年と同じくDomingos Altair騎手で昨年よりも２０勝以上上積みしたものの上位２名とは１４０勝以上の差をつけられています。
１００勝超えは１１名でした。

2012-2013シーズン

Ricardo Jorge Antonio騎手が３年連続でリーデングに輝いています。
１０１４回騎乗で２９０勝、勝率２８.６％と昨年よりも数字は落としたものの、２位いかに９０勝差でのリーディングとなっています。
２位には２００勝でDomingos Altair騎手。
１５９→１８３→２００と、着実に成績を上げています。
３位はVillagra Juan Cruz騎手で１９６勝。
昨シーズン１０２勝の１１位から大幅に勝ち星を増やしています。
昨シーズン２位だったFalero Pablo Gustavo騎手は５位に下落。
騎乗数が９９８→６４６と昨年の2/3、勝利数が３２８→１７１とこちらは約半分しかありませんので何かしらがあったのでしょうか？
１００勝以上は１１名でした。

2013-2014シーズン

昨シーズン５位だったFalero Pablo Gustavo騎手が2009-2010シーズン以来４シーズンぶりにリーデングジョッキーになりました。
１０１０回騎乗で３２６勝、勝率３２.３％と２位に１３０勝差でした。
２位はDomingos Altair騎手、昨年より若干勝ち星を減らしましたが勝率では３０.１％と昨年以上の勝率でした。
３位も昨年と同じくVillagra Juan Cruz騎手で１５２勝、４位はRicardo Jorge Antonio騎手で１５０勝となっていました。
Ricardo Jorge Antonio騎手は昨年リーディングでしたが、出走回数で１０１４→６１０、勝利数が２９０→１５０と、大きく減らしています。
長期離脱があったのか？　長期遠征に行ってたのか？　何があったのがが気になりますね。
１００勝を超えたのは僅かに８名でした。

今回は以上になります。
次回は2014-2015シーズンから2018-2019シーズンまでを見ていきたいと思います。

＞次回予告＜
リーディング情報　騎手　後編