サウジカップ 結果&考察 その2

前回は芝の3Rを見てきました。
今回はダートのレースを見てみたいと思います。

4R
オバイヤアラビアンクラシック

純血アラブのレースなので省きます。

5R
ジョッキークラブローカルハンディキャップ

このレースもおそらく日本馬が出ることはないと思うので簡単にいきます。

まずは1~3着馬です。

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全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。

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6R
サンバサウジダービー

まずは1~3着馬です。

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このレースはフルフラットが勝利したレースですね。
ちなみに1着賞金は48万ドル(約5000万円)でした。
タイムは、ダート1600mで1:37.91
予想記事にも書いていたこの競馬場のダートマイルで行われたG3のタイムが1:39.24だったので約2秒ほど早いですね。。
ただし、日本のタイムと比較すると日本より約2秒ほど”遅い”タイムとなっています。

全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。

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1~3着馬全て父か母父がミスタープロスペクター系ですね。
そしてアメリカ型ダート馬の象徴とも言えるストームキャット系を持つ産駒の結果が奮いませんね。
逆に、日本では1勝Cでも勝ちあぐねたフルフラットが完勝。
日本のダートに求められるモノとサウジのダートで求められるモノは違うんでしょう。
他のレースの結果も見て結論は書きたいと思います。

7R
サウディアスプリント

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マテラスカイが出走したレースですね。
4コーナーから直線半ばまでは圧勝するんじゃないか?とも感じましたが最後失速し、2着となりました。
非常に残念でしたが、2着でもすごいことなんですよ?
ちなみに賞金は30万ドル(約3200万円)でもし、1着なら90万ドル(約9700万)でした。
タイムは1:11.68
JRAの1200mの重賞カペラステークスの昨年のタイムと比較すると2秒ほど遅いタイムになっています。

全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。

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父ノーザンダンサー系が9頭出走していたのですが3着内は0頭という結果です。
特に、芝のレースで上位に多く入っていたダンジグを持つ馬は厳しい結果になっています。
そしてこのレースでもミスタープロスペクター系の父を持つ馬が上位に入っています。

8R
サウジカップ

まずは1~3着馬です。

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クリソベリルとゴールドドリームが出走したレースです。
結果は6着と7着と残念な結果になりました。
どちらの馬もスタートで出負けし、難しいレースとなってしまいました。
そして、芝馬の2頭が2着と3着に入りました。
勝ったのはアメリカのマキシマムセキュリティ。
勝ちタイムは1:50.58
JRAのG1チャンピオンズカップのタイムと比較すると19年のチャンピオンズカップが1:48.5。
ここでも約2秒ほど遅いタイムとなっています。

全着順の父と母父の系統も見てみましょうか。

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1~3着全てミスタープロスペクター系の種牡馬の産駒ですね。
逆にダンジグやサドラー系、そしてサンデーサイレンスやヘイローを含むターントゥ系の父や母父を持つ馬は6着が最先着です。
そして、A.P.インディを持つ馬は3頭中2頭が5着内、そして勝ち馬も出しています。

芝とダートでは明らかに傾向が違うのがわかっていただけたのではないでしょうか?
芝ではダンジグのちを持つ馬が非常に好走しているのに対し、ダートでは1頭も3着以内に入っていませんでした。
逆にダートでは全レースでミスタープロスペクター系の種牡馬の産駒が3着内に2頭以上入っています。
そして、父や母父にミスタープロスペクター系を持たない馬は2頭しか3着内に入っていません。

実はこれ以外にも傾向がありました。

サンバサウジダービー
2着のMishriff
3着のFinal Song

サウディアスプリント
3着のGladiator King

サウジカップ
2着のMidnight Bisou
3着のBenbatl

は過去に芝のレースで3着内があり、好走していた。

そして、もう一つ・・・

サンバサウジダービー
1着のFull Flat

サウディアスプリント
1着のNew York Central
2着のMatera Sky
3着のGladiator King

サウジカップ
1着のMaximum Security
2着のMidnight Bisou

が、アメリカ生産馬となっています。

まとめましょうか。
ダートのレースでは
・父がミスタープロスペクター系が好走。
・ダンジグ系は厳しい。
・アメリカ生産馬。
・芝での好走歴がある馬
・ダートレースでは特に先行力が必須。

と、いったところでしょうか。

ここで競馬記者さんに是非お願いしたいのは、ダートや芝の種類などをもっと詳しく報道して欲しいですね。
ダートでは砂にウッドチップが混ぜてありオールウェザーに近いそうですが、芝の種類などに関しては書いてあったところはなかったように思います。
芝もダートの材質と同じように、種類によて全く違う特性を持っています。
今後は是非そういうところも記事にして欲しいですね。
それも予想の大事なファクターになるので・・・。
あと、できれば芝の状態やダートの状態を見れるように地面をアップで撮った写真も記事に上げて頂ければ参考になるので是非ともお願いしたいですね。

いかがでしたでしょうか?
よければコメントお願いしますね。

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