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ラジオNIKKEI賞の重賞データ分析&注目血統

本記事ではラジオNIKKEI賞のレース傾向&注目血統を紹介しています。

「どんなレースでどんな血統が強いのか」を解説しておりますので、予想の参考になればうれしいです!週始めにはYouTubeでライブ配信をしておりますので、お時間の合う方はそちらも覗いていただけますと幸いです!

≪坂上 明大(Sakagami Akihiro)≫
 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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ラジオNIKKEI賞のデータ分析

日時:2022年7月3日(日)
コース:福島芝1800m
条件:GⅢ・3歳・ハンデ

まずは枠別成績。ラジオNIKKEI賞は2回福島の開幕週に行われるため(2021年は1回福島2日目)、内枠有利になりやすいレースといえます。枠のデータは年によって出走頭数が異なるため取り扱いには注意が必要ですが、これだけ顕著であれば素直に信頼して良さそうです。

枠別成績(過去10年)

次に斤量別成績。ラジオNIKKEI賞はハンデ戦のため、軽斤量馬の好走が目立つレースでもあります。クラシックに間に合わなかった遅咲きの素質馬が出走することもその一因ですが、上位好走馬のその後の成績が低水準(過去10年3着内馬のその後365日間の単勝回収率59%/複勝回収率73%)であることを考慮すると、地力よりも適性や調子が重要という意味合いの方が強そうです。ちなみに、表の「齢差-」は牡馬なら55キロ以下、牝馬なら53キロ以下を差します。

斤量別成績(過去10年)

ラジオNIKKEI賞の注目血統

福島競馬場はローカル競馬場らしい小回りコースで、馬場のクッション性もそれほど硬くはありません。中山競馬場とは1周距離も直線距離も似ていますが、同競馬場の方が馬場は硬めで好走する血統が完全にリンクするとはいえないでしょう。

ただ、先述の通り、ラジオNIKKEI賞については開幕週に行われるため、比較的中山芝中距離(内)戦と似た血統が走る傾向にあります。

まずはNureyev≒Sadler's Wells=Fairy Kingに代表されるSpecial=Thatch。同血脈は母Thong(Nantallah×Gold Bridge)から受け継ぐスピードと父Forliから受け継ぐスタミナと機動力が持ち味。日本では機動力や底力の面で優位性があり、中山芝中距離(内)戦をはじめ小回りコースで強さを発揮します。昨年はNureyevの4×5を持つヴァイスメテオールが勝利し、Sadler's Wells内包馬が2~4着を独占しました。他にも、Lyphardを活用する形も悪くなく、Special=Thatchと合わせてFair Trialらしさが強調された馬を狙うのも良さそうです。

Special内包馬の成績(過去10年)
2021年1着 ヴァイスメテオール 
2020年1着 バビット
2019年1着 ブレイキングドーン

Special牝系が強いということはRobertoにも要注意。ニアリーイコールでまとめられるような血統ではありませんが、馬力とスタミナ、機動力に優れた種牡馬だけに日本での活躍の舞台は似ています。打率は高くありませんが、打点の高い血統といえるでしょう。

Roberto内包馬の成績(過去10年)
2017年1着 セダブリランテス
2016年1着 ゼーヴィント

最後にこれらが活躍する舞台では同じく要注目のステイゴールド。サンデーサイレンス系種牡馬の中でも特に海外競馬で強さを発揮する血統で、日本でもNureyev≒Sadler's Wells=Fairy Kingなどが強いレースでは合わせて押さえておきたい血統のひとつです。

ステイゴールド内包馬の成績(過去10年)
2020年1着 バビット
2013年1着 ケイアイチョウサン

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