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【続・重賞血統査定】シリウスSの全出走予定馬を血統診断!

◆スプリンターズS(東スポ競馬WEB)◆

◆スプリンターズS(東スポレースチャンネル)◆

◆シリウスSの上位人気馬(東スポ競馬WEB)◆

エナハツホ
母タイセイゴディスはステイゴールド産駒の小柄な馬で、トビーズコーナー産駒の本馬も前走馬体重468キロのダート馬としてはスレンダーな馬体。スタミナが活きる条件で持ち味を発揮するステイヤーだけに、距離が短くなるのはプラス材料とはいえません。多頭数のJRA重賞に変わり、馬群を捌く難易度も高くなりそうです。
適性評価:★★ 素質評価:★★

カフジオクタゴン
母母メジロサンドラは芝3000m戦でも2着があるステイヤーで、本馬はそのスタミナ源のひとつであるSadler's Wellsの血を4×4でインブリード。3歳時にレパードSを制したほか、ダート1900m以上の長距離重賞でも好走実績を残しています。ただ、馬体重550キロ前後の巨漢馬だけに少々俊敏性に欠く面があり、機動力は△。展開の助けが欲しいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

カンピオーネ
母母ロジータは1989年東京ダービーなどを制した名牝。母エルフィンはダ1000mの未勝利戦を制した程度でしたが、同馬の半兄カネツフルーヴは2002年帝王賞と2003年川崎記念を制覇、3/4同血の兄イブキガバメントは2001年天皇賞秋4着など各路線で一線級の活躍を見せています。ヘニーヒューズ産駒の本馬も牝系譲りのスタミナを兼備しており、ダート1600~1800mで4勝。ただ、スタートに課題があり、ストライドもよく伸ばすタイプだけに、機動力が求められる中京ダートは適条件とはいえないでしょうか。
適性評価:★★ 素質評価:★★

グリューヴルム
3代母Katiesに遡る名牝系に属し、母リュシオルの全姉には2008年スプリンターズS優勝馬スリープレスナイトがいるスピード牝系。ただ、母は芝1600mとダート1600~1800mで3勝を挙げ、キズナ産駒の本馬もダート1800m以上で4勝を挙げるなど、この牝系としては珍しい適性分岐を見せています。血統面でも馬体面でもバランスが取れており、幅広い舞台で堅実な活躍を見せてくれるでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

サンデーファンデー
父スズカコーズウェイは世間の評価以上に高い勝ち上がり率を誇る堅実な種牡馬で、本馬もGiant's Causeway系らしいレースセンスを武器にダート1800mで4勝。重賞ではクラスの壁を感じているところですが、京都よりも機動力が活きる中京の舞台は合っているでしょう。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★

サンマルレジェンド
母母シーズプリンセスは1996年阪神3歳牝馬S2着馬。同馬にアジュディケーティング、ダノンレジェンドとスピード種牡馬を掛け合わせたのが本馬で、まとまった馬体からも距離適性はマイル前後がベストでしょう。中京コースは合いますが、距離はもっと短い方が良さそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★

サンライズアリオン
母カシュカシュはダート1800mで5勝を挙げたアフリート産駒。母は大外一気で豪脚を披露しましたが、ザファクター産駒の本馬は初角3番手以内の競馬で4勝。脚質は違えどアフリートの血を引く親子らしく揉まれる競馬は不得手で、逆にマイペースで運べた時の爆発力には注意が必要です。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

ビヨンドザファザー
母ガリレオズソングはPrincequilloを6×6・4でクロスした中長距離馬。Curlin産駒の本馬もスレンダーな中長距離馬体型に出ており、前々走のマーキュリーCではクラウンプライドからハナ差の2着と交流重賞でも好走実績を挙げています。ただ、大外を回す競馬で勝利を挙げてきた馬だけに、中京コースでは展開の助けが欲しいところです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

フリームファクシ
母母ソニンクに遡る名牝系に属し、本馬の半姉には日英のGⅠを制したディアドラ(2017年秋華賞、2019年ナッソーS)などがいる良血。ルーラーシップ産駒の本馬もきさらぎ賞を制して、皐月賞では上位評価を集めた素質馬です。初ダートですが、繋の立った足元からダート適性は高そうで、Nureyevの5×4を持つ機動力型だけに中京コースも○。スムーズな競馬が叶えば激走に期待できる良血馬です。
適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★

リチュアル
母メイデイローズはダート7~8.5Fの北米GⅢを2勝した活躍馬。本コースと相性の良いキングカメハメハ産駒ですが、本馬はUnbridled's Songの影響が強い柔軟なストライド走法で、早め進出から持続力を活かす競馬がベストでしょう。中京コースでは序盤から好位置を取れるかがポイントとなりそうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★

ヴィクティファルス
母ヴィルジニアはATCザメトロポリタン(豪GⅠ、芝2400m)の勝ち馬Sevilleの全妹で、種牡馬として活躍するシルバーステートの半姉でもある良血牝馬。母自身も芝1600~1800mで3勝を挙げており、繁殖牝馬としても欧州の名血譲りの底力を産駒にしっかりと伝えています。特にハーツクライ産駒の本馬はトニービンとSilver Hawkが強調された持続力と底力に優れたタイプで、3歳時にはスプリングSを制した素質馬でもあります。気性面での課題が多く安定感はありませんが、ダートでも東海S3着の実績があり、人気落ちが期待できる今回は穴馬として一変に期待しても面白そうです。
適性評価:★★★ 素質評価:★★★★

【適性評価】
血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価
【素質評価】
血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価


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