【基礎競馬】レース展開の理解(1)
今日から、いよいよ「レース展開」について触れていきます。
今日は(その1)。少しづつ理解していこう。
展開次第、展開次第って何?
競馬紙や競馬予想師が良く使う「展開次第」という言葉。
この展開とは、レースのスタートからゴールまで、どのような『展開』でレースが動いたのかという事を示す。
つまり馬券になるまでの過程ということだ。
ただ漫然とレースを見るのではなく、この展開(過程)について、基礎的なことだけでも覚えておけば、過去レースの見方も違ったものとなってくる。
位置取り
まず位置について。
競馬は基本的にコーナーを回る。その中で内枠(競馬場の柵(ラチ)寄りに走ること。距離ロスが無い)が有利と言われている。
外を回るのは他の馬に邪魔されにくいメリットがあるものの、かなり距離ロスが発生するために不利となる。
最も内側を走った馬のことを「最内」という。
「内に入った」と良く言うが、内側を走ったことに過ぎないので注意。
コーナーを回った位置は、順番に
(競馬場の柵):最内>内>中>外>大外
このように表現される。
①①①ってなに?
競馬情報では、レースの展開について数字で示されることが多い。
これは三つの数字で示されているのだが、ある決まりがある。
例えば⑩⑤①の場合、どのようなレース展開だったかというと、
まず最初に書かれている⑩
:コース向こう正面まで何位だったかと示す
次に書かれている⑤
:第3コーナーまでで何位だったのかを示す
最後に書かれている①
:第4コーナーまでで何位だったのかを示す
最初から最後まで①①①の場合、全部先頭。文句なしの勝利だ。新馬戦等で見られる。
⑩⑤①なら徐々に伸びて差し切って優勝した、ということだ。
これが「大外」であれば「凄い!」ということにもなる。
このように、競馬の情報とは、忙しくて前走なんて見てられない人でも、
ある程度は分析できるように工夫されて掲載されているのだ。
競馬は時計(タイム)を出す競技ではないので、どんなに遅くても良い。
一着に入ることが目的なので、どのような展開になったのか?という過程を知ることが大事だ。
人間の仕事でも「結果を出せ!」とだけ叫ぶヤツがいるが、結果を出すには展開(過程)が重要だということだ。