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【基礎競馬】出走間隔を知る(2)連続出走について

前回、競走馬の出走間隔について書いた。⇒こちら

引き続き、競走馬の出走間隔について学んでいこう。
前回は、出走間隔(ローテーション)の空き過ぎた馬についてだったので、今日は逆。レースを連続で出走する場合について。

連続出走とはなにか?

競馬に連続して出走することを連闘(れんとう)という。
先週=出走
今週=出走
こういう具合だ。

基本的に連闘する馬は良くない

先週に出走した馬が、また今週も出走しているという場合、基本的には外してよい。

特に外して良いレースは以下の通り。

1.勝つ気がないのに連闘させている場合

長期休養明けの場合、太めを叩ききれずに連闘させることがある。
レース勘を取り戻すことが目的なので、馬主も調教師も勝つ為にエントリーしているわけではない。

2.調教で調子が全く乗らない場合

調教でダメなら本番でもダメに決まっているのだが、競走馬は維持するにもお金がかかる。レースに出さない訳にもいかない。
だから仕上がりが悪いまま、実戦経験で闘争心を戻すという理由で連闘させることがある。一種のOJTだ。

3.期待されたレースで入賞できなかった馬の連闘

重賞を占う大事なレースで惨敗。「こんなはずはない」「この馬のポテンシャルはもっとある」「騎手が悪い!」と馬主や厩舎が騒ぎ立て、次週レースにエントリーして優勝させるための連闘。一番悪いパターンであり、一番関係者の気持ちも分かる連闘でもある。

時計もいい。調教もいい。調子もいい。
次のレースに出せば賞金も入る。前回はスタートに失敗しただけ!
等と理由を付けて出走登録してしまうのだ。

しかし、こういう「負けを取り戻す」ような行為は、ギャンブルでもうまくいかないものだ。先週全力で走った筈の馬に、夢よもう一度と走らせた結果、ますます悪くなる例もある。

4.三連闘
三週間で三走!近年さすがに少なくなったが、昔は散見された。
三走する場合は、上記のような理由で二走後に、本命の重要レースの日程上結果的に三走となる場合がある。

連闘して良い場合

数少ないが、連闘して良い場合がある。

1.新馬戦後、即、次のレースに出す場合

どんな素晴らしい馬でも、新馬戦では力を発揮できないことがある。
名馬・アーモンドアイでさえも新馬戦で二着だったのだ。
連闘といっても若駒で気合充分となれば、次のレースに出すべきである。


このように、連闘は基本的にマイナス要因となる。
だから連闘している馬がエントリーしている場合、調教の様子、厩舎や馬主の狙い、性格を把握しておくと、出走している理由が掴みやすい。

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