人気順毎の複勝回収率(7~12レース)

前回に引き続き、今回は7~12レース目の複勝推移です。
3年分のすべての中央競馬の結果を読み込んでいるためサンプル数は非常に多いものとなります。

画像1

■第7レース
だいたい1勝クラスのレース。
ここでの特徴は、
①1,2番人気の回収率が高い
②中穴はそんなに美味しくない
③たまに穴が来る

という点。
第7レースはフルゲートになる事がかなり少なく、17番人気の回収率が高いのは17頭以上のレースサンプルが少なくたまたま凄い穴馬が来たからである。
ただ、12,15番人気の回収率が高いのはたまたまでは無く試行回数が多い中での特徴だった。もしかしたら第7レースは本命馬と大穴馬が来やすいという謎の特徴があるのかもしれない。(理由は不明)


画像2

■第8レース
だいたい1勝クラスのレースで、たまに2勝クラスが入ったり障害重賞が入ったりする。
ここでの特徴は、
①1,2番人気の回収率が高い

以上。
ザ・ド本命レース。穴党としては非常につまらない。
8レース目はハンデ戦とかが少なく、1勝クラスで長い間惜しい展開だった馬が勝ち上がるケースが多く、荒れる展開になりづらい。
もう一度言いますが、穴党としては非常につまらない!!


画像3

■第9レース
ここらへんから2勝クラスや名前のついたレースがかなり増えてくる。
ここでの特徴は
①1番人気の回収率が低い
②2,3、5,6番人気の回収率が高い
③特に5番人気の複勝率が他レースと比べても高い

なんか第9レースは対抗や中穴が来やすい。3年分のデータなのでサンプル不足からくる結果の荒れ方ではなく、なんらかの理由があってこうなるんだと思う。
4番人気だけ回収率が高くなってない理由は不明。5番人気については他レースより3%ほど複勝率が高いため、自分が買いたい馬が5番人気だったらちょっと期待していいかもしれない。
第9レースは中穴でワイドや馬連を組むと良い。


画像4

■第10レース
2~3勝クラス、冬場であればオープンなどの重賞があり、ハンデ戦もちょこちょこある。
ここでの特徴は

①上位人気の複勝回収率があまり高くない
②11,12番人気の回収率が高く、複勝率もやや高い

複勝の回収率(JRA払戻率80%)は上位人気ほど80%より高くなり下位人気ほど低くなるという傾向があるが、第10レースではほぼフラットになっている。
ハンデ戦じゃなくとも荒れることが多く、たしかに最近も10レース目は『なんでこの馬来んの!?』って事が多かった気がする。
『メインレース前はジョッキーが試し乗りをする』とかいう噂をよく耳にするけど、もしかしたら…………


画像5

■第11レース
メインレース。主に重賞。
ここでの特徴は

①上位人気の複勝率、回収率があまり高くない
②中穴の複勝回収率があまり高くない
③11,12番人気の回収率が高く、複勝率もやや高い

ここでも11、12番人気の回収率が高くなるという現象が発生した。
メインレースについては夏と冬で複勝率の傾向が大きく違い、11、12月のメインレースについては何故か全然荒れない傾向がある。
(前回記事の第1レースと近い推移になりやすい。その他の月についてはたとえG1だろうとこの表通りの推移となり、特に3着に穴が来やすい)
冬は毎回ルメール無双が発生してる気がする。

ちなみにメインレースで一番荒れやすいのは3着。3着に穴馬が来るパターンがかなり多い。


画像6

■第12レース
1勝、2勝クラスが多い。
ここでの特徴は

①穴バンザイ!!!

以上!!



ということで各レース毎に複勝性能を調べてみましたが、人気と回収率の関係に大きな差があることが分かりました。
このデータをもとに予想を組み立てれば、複勝の回収率を80%から85%ぐらいへと上げる事ができるかもしれません。
競馬で勝つ……つまり回収率100%を超えるには、やはりデータだけでなくちゃんと馬を見るべきだと思います。回顧、分析大事。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?