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2023年 マイルCS全頭診断 血統・厩舎編

2023年のマイルCSについて、全頭の診断を血統•厩舎で解説します。

イルーシブパンサー 久保田厩舎
血統
父ハーツクライは、勝ち馬の平均距離が1877.9と中距離志向が強い種牡馬。京都向きとは言えず、京都1600mの勝率も低い(5.5%)母のアイリッシュダンスも名馬であったが、その父トニービンの血で東京競馬場が合うというイメージ
厩舎
久保田厩舎は今年は調子がいいものの、春先の調子が良く、夏から秋にかけて失速ぎみの傾向。本場は久保田厩舎のエース格だが、ここでどこまで。。

エエヤン 伊藤大厩舎
血統
父シルバーステートは勝ち馬の平均距離が1733.7m。中距離血統の傾向が強く、勝ち馬率は比較的高いものの、大物が出ないという印象。母父ティンバーカントリーも同じような傾向で、本馬が大物になれるかどうか?試金石の一戦
厩舎
伊藤大厩舎は、美浦の中堅厩舎。今年も例年通りの成績で、複勝率も16.5%とそれほど高くない。本場はエース格なので、出世を願っているはずだが、この舞台で果たして輝けるか?

エルトンバローズ 杉山晴厩舎
血統
父ディープブリランテは、勝ち馬の平均距離が1629.8mと、イメージよりもマイラー色が強い傾向。母父がブライアンズタイムであり、軽さよりも重厚さをイメージさせる。馬場が悪くなると、より一層良さが引き出される
厩舎
関西の名ステーブルの1つ。今年も絶好調で、複勝率は37.5%。厩舎のエースだったデアリングタクトがいなくなっても、今年は過去最高の勝ち星を重ねそうな勢い。あまりの人気に、管理馬が多すぎ、一部の一口馬主オーナーからはクレームが出るほど。今秋も勢いは衰えていない。

シュネルマイスター
血統
父キングマンは、日本で走っている頭数は少ないが、勝ち馬の平均距離は1470.6m。スピード指向が強い種牡馬。血統ではないが、本場が種牡馬価値を上げるためには、ここは是が非でも勝ちたいところ
厩舎
手塚調教師は、関東の調教師協会の会長を務めている明白楽。人気馬をきっちり仕上げて勝たせる手腕はさすが。本馬は、ここで勝っておかないと年齢的にもチャンスが少なくなるはず。暮れの香港もあるが、厩舎としては、全力で仕上げるはず。

ジャスティンカフェ 安田翔厩舎
血統
父エピファネイアは、勝ち馬の平均距離が1809.2mと中距離傾向が強い。母父のワークフォースも1829.2mと、距離が伸びてよく、パワーもある血統。パワー型の馬場になった時に台頭してきてもおかしくない。
厩舎
安田翔厩舎は、堅実な成績を上げる、これから上昇が見込める厩舎。おそらく父の安田隆厩舎の馬を引き継ぎ、今後、短距離王国を作ってゆくのではと思われる。まだ芝の大物が出ていないので、これから期待したい

セリフォス 中内田厩舎
血統
父ダイワメジャーは、勝ち馬の平均距離が1527.4mとマイラー傾向が強い。また、京都1600mとも相性が良く、ディープ、ロードカナロアに次ぐ成績を残している.
厩舎
中内田厩舎としては珍しく、先週は6頭出しで0勝だった。11月はまだ勝ち星がなく、この辺りで巻き返しがありそうな雰囲気がある。本場についても、前年の覇者ということで、期待を持って仕上げると思われるが、休み明けとなってしまったことがどう出るか?厩舎の腕の見せどころとなる。

セルバーグ 鈴木孝 厩舎
血統
父エピファネイアについては、ジャスティンカフェの欄を参照。母父キンシャサノキセキは、勝ち馬の平均距離が1359.6mとスピード傾向にある。軽い馬場で、先行有利のペースになった場合にスピードで押し切れる可能性がある。
厩舎
鈴木孝厩舎は堅実な馬を堅実に走らせる印象。超大物は出ていないが、勝ち星は関東の厩舎としては上位。仕上げに抜かりはない状態で、厩舎としては待望のGI勝利なるか?

ソウルラッシュ
血統
父ルーラーシップは勝ち馬の平均距離が1860.9mで中距離指向が強い。母父のマンハッタンカフェも1764.8mと中距離向きの血統となっている。マイルも走れるが、スタミナ勝負が理想
厩舎
池江厩舎は最近目立ってはいないが、コンスタントに成績を上げてくる、堅実な厩舎。モレイラ参戦後は東京でモレイラを乗せることが多いが、思ったほど勝てておらず、2着、3着が多い。ここも着には拾っておきたい。

ソーヴァリアント
血統
父オルフェーブルは、勝ち馬の平均距離が1903.3mと、中長距離血統。パワーのある馬が多く、道悪、ダートでも走れる馬が多い。母父シンボリクリスエスも1833.6mとスタミナ型。パワーが求められる馬場になった時は面白い
厩舎
大竹正厩舎は、印象として社台グループとのつながりが深い。好走する馬は、天栄でしっかり仕上げたれた馬というイメージで、この辺りがどう出るか?ルージュバック、ブラストワンピースが突き抜けた成績とならなかっただけに。。

ダノンザキッド
血統
父ジャスタウェイは勝ち馬の平均距離が1737.4m中距離が得意な印象。母方がスピードタイプなだけに、切れ味だけ引き継いでマイルでもスピードを活かせる血統なのかもしれない
厩舎
来年定年を迎える、短距離王国、安田隆厩舎。泣いても笑っても芝の短距離GIはこれが最後。2頭出しで勝負をかける。本当は川田に乗ってほしかったのでは?と思っているが、渾身の仕上げで望でしょう。

ダノンスコーピオン
血統
京都に強い、父ロードカナロア。短距離王国安田隆厩舎の代表馬でもあった。母方もマイル傾向が強く、京都芝のマイル戦は会う舞台。
厩舎
前述安田隆厩舎の2頭出し。調教師的には、こちらの血統の方が、思い入れが強いか?最近の成績から人気はないだろうが。。

ナミュール
血統
父ハービンジャーは勝ち馬の平均距離が1890.2m。たまに、すごい切れ味を発揮する牝馬を出すが、本場もそのような馬。母方は、京都に強いダイワメジャーなので、血統的には魅力が高い。
厩舎
高野厩舎は、関西で社台系とつながりが深い厩舎。特に、クラブ馬をよく走らせる印象で、本馬もキャロット馬。今年の成績も安定して、好調を維持しているため、ここでも調整は万全と思われる。

バスラットレオン
血統
父キズナは勝ち馬の平均距離が1768.5mと中距離の指向が強い。京都はよく走るので、イメージ以上に軽さもあると思われる。ただ、母方は長距離思考が強く、血統的にはマイルより長い距離が良い印象
厩舎
言わずと知れた、世界の矢作厩舎。今年も勝ち鞍は多いが、出走数も多いため、ピノーレはそれほど高くない。ただ、馬主としてはたくさん走らせてくれた方が嬉しいので、ありがたい厩舎。今回はダートからの参戦だが、ここは勝つ気でくるのだろうか?

ビーアストニッシド
血統
父アメリカンペイトリオットは勝ち馬の平均距離が1474.3mと短距離指向が強い種牡馬。母父ネオユニバースは1791.8mと中距離タイプのため、マイルの距離も走れると思われる血統。が、全体的にGIを勝つにはどうか?
厩舎
飯田雄三厩舎も、来年定年を迎える調教師。GIを出れるのもあと少しだが、この馬が、現在の看板馬。ここは全力で仕上げてくると思われるが、最後にGIを出したいという気持ちの方が強い気もする。

マテンロウオリオン
血統
父ダイワメジャーはセリフォスを参照。母父キングカメハメで、中距離色が強い印象もあるが、血統構成的には侮れない。
厩舎
昆厩舎は、社台系を預からない厩舎として有名。そんな中でも、過去にはディープスカイなどを輩出しており、厩舎力は高い。今年は少し元気がないが、決して軽視してはいけない厩舎

レッドモンレーブ
血統
父ロードカナロアは、ダノンスコーピオンを参照。京都はあう。母父ディープインパクトも京都は得意なので、血統的には魅力十分
厩舎
蛯名厩舎は藤沢厩舎イズムを継承した厩舎。常に馬也調整で、馬体が絞りきれないことも多かった。が、夏を境に厩舎力が上がったように感じる。ここでGI初勝利なるか?


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