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今週(7/18-7/19)の注目度NO1馬

こんにちは。たーとるずの亀蔵(かめぞう)です。

先週は注目度NO1の馬としてダンシングプリンスをピックアップしましたが、単勝1.2倍というハイリスクローリターン馬券を20万円も買ってしまいました。勝ってくれたので結果オーライですが、たーとるずは庶民の懐に優しい予想家を目指しているので今後は控えます。

さて…今回の注目度NO1の馬は、かなりマニアックだと思います。個人的な思いが強いので参考にはならないと思いますが、皆様にとっても週末の楽しみが一つ増えるような記事になれば幸いです。

今週の注目馬はジゲンという馬です。
ダンシングプリンスと比べちゃうとかなり地味な馬ですね(笑)
7/19日函館12Rに出走予定で、このレースが函館開催の最終レースになります。

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ジゲンをご存じない方のために少しだけお話すると、この馬は新馬戦から芝を2回使って結果を出せず、その後ダートに転向して2着→1着→1着と結果を出しました。その後、格上挑戦のOPクラスでは結果が出せずに春の期間を終えました。そして前走(2勝クラス)は人気に応えらず力負け。人気も過剰人気でした。ではなぜこの馬を今週の注目度NO1に選んだかというと…1⃣ ダートを選べるのに芝を選んだ
2⃣ ある馬の記憶と重なった
の2点です。

1⃣ ダートを選べるのに芝を選んだ

まず1つ目ですが、この馬は栗東馬なので、叩き2走目は阪神9R(神鍋特別)に出走すると思っていました。ですが阪神9Rではなく、同日に行われる函館12R(潮騒特別)に参戦です。これは何か意図がありそうです。

ジゲンの馬主は林正道さんという穏やかなジェントルマンという雰囲気の個人馬主です。ジゲンがエントリーしているレースと同日の阪神9R(神鍋特別)には、同じ林さん所有馬「ダウンタウンプリマ」がエントリーしていました。

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ただ、ダウンタウンプリマは実績と獲得賞金からみて除外対象の馬です。そして案の定除外されました。ジゲンは獲得賞金は少ないですがOPを2度使っていることから実績面から阪神9Rなら除外になる馬ではないですし、相手関係からも充分勝負になるはずです。それなのにジゲンではなくダウンタウンプリマを阪神9Rにエントリー。馬主なら確実に賞金を稼げるレースに出走させたいと考えるのが普通かと思うのですが、どうなのでしょうか?

しかも函館12R(潮騒特別)にはジゲンと同じ浅見厩舎のキャスパリーグが参戦します。あえて裏をかかずに陣営の思惑を想像してみますと、函館ではジゲンに適した距離のダートレースがないので、芝レースにエントリーするのは仕方ないです。あえて芝を選んだとすると、

㈠ 久しぶりに芝を使ってみたかった。その結果や内容次第で「ダートなら新潟へ、芝なら札幌へ。」という算段
㈡ このレースこそ勝負レース

のどちらかのはずです。ジゲンはバリバリのアメリカ血統でミスプロクロスでもありますから、重い洋芝は問題ない(むしろ良い)でしょうし、少しでも荒れた馬場でレースをしたいために、函館の最終週を狙ってきたのかも知れません。ここは 🉂 の可能性にかけてみたいと思います。浅見厩舎は先週の函館3Rで岩田康誠騎手を乗せてイッシンを勝てせていますし、ジゲンもキャスパリーグも走れる状態に仕上げてくると思います。パドックで状態をしっかりチェックしたいですね。

ちなみに同じ浅見厩舎の出走馬でも獲得賞金では
キャスパリーグ:1億1,687万円
ジゲン:1,440万円

10倍以上の開きがありますね(笑)
では注目馬に選んだ2つ目の理由です。

2⃣ ある馬の記憶と重なった

ジゲンの今回の函館参戦の馬柱を見て、ある馬を思い出しました。

その馬の名は、エリモハリアー

2000年代に我々競馬ファンを魅了したこの馬は、GⅢの函館記念を3連覇した「函館芝の鬼」でした。函館に異常に強くて引退する最後のレースも函館記念という感動を残してくれた馬でした。

ジゲンとエリモハリアー

まず馬体重が似ています。ジゲンはレース時はだいたい440kgで、エリモハリアーはだいたい450kg~460kgで初めて函館記念を制した5歳時は440kgとかなり小柄でした。函館の芝は馬体重500kg超えの馬よりも480kg以下の馬の方が有利なので、函館なら身体の小ささは不利になりません

※自分は、身体の小さいジゲンが500kgを超える馬と併走する姿を見ていたこと、そして「函館芝」のキーワードで「エリモハリアー」を想起したんだと思います。

それと走法にも共通点があります。分かりやすいように比較動画をアップしました。

ジゲンとエリモハリアーは斜尻(しゃじり)の形が似ていて、
・前肢と後肢の回転角度
・前肢と後肢の連動性
・リズム(テンポ)

が似ています。首の高さは違いますが、馬体の(上下の)動き幅が近いので、運動方向性が似たタイプだと思います。どちらも小柄な馬体を活かしたリズミカルな走法です。

運動方向性
たーとる式走法診断では、前肢と後肢の回転と角度から、馬体全体がどの方向(角度)に向かっているかをチェックしています。登り坂ならこの角度が良い。下り坂ならこの角度が良い。などの自論があります。

念のためにジゲンとエリモハリアーの違いについても述べておきますと、エリモハリアーは首の位置が低く、身体全体を使えているためジゲンよりもバネがあります。身体全体を使えているから自然と膝も上がりますし、後肢が胴体に深く入ります。脚の回転も速いです。ジゲンは(芝馬と比べると)首が高くて脚力に頼った走法です。首が高いと脚の回転速度が上がらずワンペースになりがちです。動画ではダート(ジゲン)と芝(エリモハリア―)の比較になっていますが、ジゲンの芝レースと比較しても、エリモハリアーが上です。まあエリモハリアーは重賞馬なので当たり前ですが。。

「そもそもエリモハリアーとジゲンはレース距離が違うから、比較にならないんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、あのエリモハリアーとほぼ同じ馬体重で走法にも共通点があるとなると、ジゲンの函館初参戦はどうしても気になってしいます。そしてジゲンはまだ3歳です。良い騎手を乗せて芝レースを何度も経験していけば、身体の使い方も変わってくると思います。いつの日か「令和洋芝の鬼ジゲン」が生まれる日が来るかもしれません。函館を締めくくるこのレースがその序章になるかも?と思うとワクワクします。

ジゲンは右回りだとコーナー出口からの加速力がありますし、コース取りを変えた時や馬体を翻した時に加速する能力を持っています。フェイント後が速いサッカー選手(メッシ?)みたいなイメージです。ラストの直線で他馬の脚が鈍り、前に馬を置きつつ左右に動けるスペースがあるなら一発あると思います。手前を替えも上手いので4コーナーの出口にも注目したいです。

もちろん凡走大敗の可能性も充分にあります。でも、せめてレースまでは自分勝手な夢を見られるのが競馬ファンの特権ではないでしょうか?

以上です。こんな長文に最後までお付き合いいただき有難うございました。
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