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流行りの曲を知らない

だいぶ知らない。

所謂「気を使うタイプのカラオケ」というものがあるだろう。ヒトカラや気心の知れた友人のみと行くカラオケと違い、飲んだ後の二次会で行くカラオケなどは自分の好きな曲よりも全体の盛り上がりを優先した曲が好まれる。「全体の盛り上がりを優先した曲」とは、例えば「TSUNAMI」のように誰もが知っている昔からのド定番ソングのようなもの。これなら皆で歌えるし、なんとなく盛り上がる雰囲気がある。そしてもう一つは「最近流行っている曲」だ。例えば、official髭男ism(どういうこと?)の「pretender(どういう意味?)」だ。事実「気を使うタイプのカラオケ」に参加したときは当たり前のようにこれを皆歌っていた。

ただ、僕は正直な所「なんとなく聞いたことあるな」ぐらいだった。サビの部分に入ったら多少わかる、それ以外のパートは一切聞いたことがない。でも周りはかなり盛り上がっていた。

だから、皆はどうやってそれを知ったの?となる。正直言ってしまえば僕はKing Gnuの「白日」すら聞いたことがない。さらに言えば白日←未だに読み方すらわからない。

こう書くと「テメエが音楽に興味ねえだけだろ」と思うだろうが、音楽にはバリバリ興味ある。バリバリってものすごくバカっぽいな。それはいいとして、つまり興味のある領域が「最近流行ってる曲」には全く被っていないのだ。

僕の好きな音楽は例えば「甲本ヒロトと真島昌利」だ。ブルーハーツもハイロウズもクロマニヨンズも全部好きだ。あとは「東方の原曲」をはじめとしてゲーム音楽全般がとても好きだ。タイトル画像は「実況パワフルプロ野球20周年コンサート」に行ったときの写真だ。なんじゃそれと思う人もいるだろうけど、そのぐらいゲーム音楽が好きだ。いきなりオタク臭くなって申し訳ない。でも好きだということだけお伝えしておく。こんな感じだから今何が流行ってるかには興味がなく、聞いているジャンルはかなり限られてくる。

でもこれ、わりと普遍的な悩みじゃないかと思う。クラシックやオペラ好きの人は勿論音楽好きと言えるけど、カラオケで歌わなければいけないときは常に困っているだろう。最新の曲でも、例えば韓国アイドルの曲とかは気を使うタイプのカラオケで歌うのに全く適してない。

別に、「気を使うタイプのカラオケ」が嫌いなわけではない。コミュニケーション手段としてカラオケはかなり適しているし、僕が普段歌わない(聞かない)曲ばかりなのも新鮮味があって楽しい。

ただ、全力でノレているかと言えば否だ。それは表題の通り「流行りの曲を知らない」から。思うと僕は人生においてこういう経験を何回もしてきた。友達とのドライブの中でかかったヤバイTシャツ屋さんの「あつまれ! パーティーピーポー」も、周りが盛り上がってる中で僕は完全にポカーンとしていた。

「聞けばいいじゃん」なんて野暮な事は言わないでほしい。自分の好きな領域外の曲を聞くのは僕にとってかなりの重労働だ。特に最近流行りの曲はどう展開するかわからないものが多い。言ってしまえば「未知の不安」に近い。でも、最近流行りの曲を聞いていないと「気を使うタイプのカラオケ」はかなり厳しい…このジレンマに長いこと悩まされている。

おわり

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