香港スプリント&香港マイル~地元?日本?欧州?~
12月8日(日)に香港・沙田競馬場(シャティン競馬場)にて香港G1シリーズが開催されます。このレースは日本でも馬券を購入することが可能かつ日本馬も多数出走予定。香港G1は昔から日本馬との相性は良くこれまでも数多くの馬たちが勝利や好走を続けてきました。
とはいえ改めて香港の競馬場ってどんな芝なのか?どういう傾向か?日本の高速馬場でしか通用しない馬なんて海外じゃ通用しないのでは?と考えている人もたくさんいると思います。そこで今回は2回にわけて馬場の特徴や紹介を含めながら予想も書いていきます。スプリント&マイルのセットで書きました。
まずシャティン競馬場の馬場構成を図を参考に紹介します
スプリント・マイルは向こう正面からゴールへ向けてのワンターン競馬。カップ、ヴァースは正面からの一周競馬となります。シャンティ競馬場は高低差が少なく坂がほぼないためパワーを求められる馬よりスピードや軽い走りをする馬が向いています。
香港はスプリント路線が地元勢が強くマイル以降は他国の馬たちにもチャンス有りというのが基本的な考えで大丈夫です。
しかし近年香港競馬の芝は日本以上のガラパゴス化が進んでいるので日本の寄りの血統にとっては有利。欧州からの遠征馬には向かない可能性もあります。
香港スプリント(5R G1 1200m)
※ 馬番で予想しております。ご注意下さい。
枠順
先ほどの解説でも書いた通り競馬場に坂がないことスタートからゴールまでがワンターンということで先行できる能力がかなり求められます。またレースが速く流れるので最後までばてないスタミナ面も必須になります。そのため強い馬が逃げた時はそれを無理やり追いかけて失速して後ろからの馬が差して馬券内という可能性も充分にあります。
日本馬ではこれまでロードカナロアの連覇を除くと全敗。馬券の組み合わせは地元馬のみで大丈夫です。
血統面ではダンジグの血が入ってるかを特に注目すると良いです(血統の画面を開いてDanzigと書いてある馬を探すと絞りやすいです)
本命
1 3ビートザクロック(モレイラ)
昨年の2着馬で安定感は抜群。近12走で一度も馬券を外しておらず馬券を組み立てるうえで必ず入れないといけない一頭。鞍上は日本でもおなじみのモレイラ騎手。日本の免許を獲得できず香港に帰った彼ですが現在段階でも香港リーディングトップと絶好調。前走は3着と負けてしまいましたがこれは中7か月と感覚の空きすぎが原因で昨年も同じローテーションで3着から香港スプリント3着だったので特に問題はないです。昨年1着2着馬が調子下降傾向にあり他に上がり馬らしい上がり馬も不在という事で今回はこの馬に主役の出番が回ってきたとみてよさそう。ダノンスマッシュが国内では過剰人気にあるので単勝でも狙っていい。
血統もダンジグ持ち。
対抗
3 2ミスタースタニング(ボウマン)
昨年の勝利馬ではあるがその後がかなり不振傾向にあるのが気になる。4月のチェアマンズスプリントを取り消したことで7か月半ぶりとなった前走JCスプリント(G3)ではいくら叩きとは8着と大敗してしまい7歳(年明け8歳)の衰えが気になる。日本と違い生産に関しては興味がない香港競馬は牡馬は1年でも活躍できるようにせん馬にするので長く活躍できるとはいえ昨年ほどの状態には無さそう。とはいえ馬券内には滑り込める能力はまだ残っていそうなので対抗まで。
こちらも血統はダンジグ持ち。
この2頭を軸に馬券は組みたてる。
馬連
1,3→1,4,5,9,14
3連複
1→3,4,5,9,14→3,4,5,9,14
相手はダンジグ持ちや国内好走歴がありながら日本では人気薄の馬を入れました。
香港マイル(7R G1 1600m)
枠順
向こう正面のポケットからスタートするとスプリントと同様にワンターンからの直線勝負。スプリントよりは差しが決まりやすく日本馬には有利に働きそう。
繰り返しになりますが馬場は日本より高速傾向にあるので地元馬や日本馬を中心に予想するのがベスト。
本命
1 5ビューティージェネーション
地元が誇る最強馬でこのレースを現在2連覇中の一頭。この2戦G3を叩きにいずれも3着と負けているがこれに関してはそれぞれ斤量がまったく他の馬と違う中で走らされてのものなので57kgに戻る今回はノーカウントでよい。こちらは7歳ではあるがまだまだ元気でここも三連覇へ視界良好。
そしてこの馬を今回特に推奨したいのは単勝。ブックメーカー1番人気で2倍そこそこのこの馬がなんと日本では4倍を軽く越えている歪みが発生している。インディチャンプやノームコアといったG1馬が多いゆえのことだがここは地元馬の最強馬から行く形で良さそう。
対抗
6 1 カーインスター(ティータン)
え?日本オッズ90倍のこの馬をなぜ!?と思うかもしれませんがこの馬はブックメーカーだと10倍を切る4番人気の実は穴馬。
海外競馬を予想するときまず大事なのはブックメーカーと日本のオッズでどれだけ離れているかという点。ブックメーカーの勝ち馬予想ではビューティージェネーション、インディチャンプ、ワイククこの三頭が僅差で割れており少し離れたところにこの馬の名前があります。とはいえ日本のオッズと現在段階で80倍も違うというのは軽視され過ぎもほどがあります。
前走では斤量の違いはあるがビューティージェネーションに先着するだけの力はある馬なので決して能力で他の馬に劣っているということはない。能力としては上位人気一角のワイククと変わらないくらいなので人気をしているワイククを狙うのであれば穴狙いでこちらを推奨したい。
日本馬から推奨するのであればやはりインディチャンプ(レーン)
日本の春秋マイル制覇というのは高速馬場でもタフな馬場でも関係ないことを証明しており海外でも好走傾向にあるステイゴールド系の血統は強みがある。今回マイルCSから中2週とこれまでにないローテーションの詰め方をしてかつ遠征ということで馬体重を減らしている懸念点はあるということであくまで3番手評価。
単勝
1
馬連
1,6→1,2,4,10
ワイド
6→1,2,4,10
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