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レパードステークス傾向・予想~3歳ダート戦は波乱の予感~

8/9(日)に新潟競馬場で開催されるG3レパードステークス(ダート1800m 3歳限定)の予想になります。

世代戦では最後のダート重賞となるこのレース。秋からは強豪がそろうダート古馬戦線に乗り込む意味でもここでの賞金加算は必須となるだけにどの馬も気合いが入るだけに波乱も起こりやすいがまずはこのレースの傾向を見ていく。

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うまめし.comさん

枠順

Screenshot_2020-08-07 レパードステークスの横型馬柱【2020年8月9日新潟11R】 競馬ラボ

数多くの登録があり有力候補の多くが抽選漏れをした。

デュードヴァンは前走ユニコーンステークスでは出遅れも前のペースにも救われ強烈な上りで2着に入る。結果オーライの内容もあり鞍上のデムーロ騎手は降ろされる形で2走前に抜群の仕掛けどころで競馬をした川田騎手が今回は騎乗となる。

ブランクチェックは前走そのレースにて唯一の3歳馬ながら古馬を相手に2勝クラスで快勝。牝馬という点は気になるが世代間でも強さを発揮しそうで今回は戸崎騎手が騎乗。

ラインベックは前走初ダートながら古馬2勝クラスを相手に勝利。父にディープインパクト、母にアパパネの良血馬だがディープインパクト産駒がこれまでに唯一中央のダート重賞で勝ちを上げているのはこのレパードS(2011年ボレアス)という舞台でどこまでやれるか?

昨年の天皇賞(春)のエタリオウの一件以降は逆鱗に触れ騎乗依頼が無くなっていた友道厩舎の馬に騎乗することになったデムーロ騎手との狙いは?

その他にもエスポワールシチーの半弟ミヤジコクオウ、ユニコーンS3着のケンシンコウ、1、2勝クラスをいずれも古馬相手に連勝をしており距離延長がで人気はなさそうなタイガーインディなども候補に続く。

コース解説

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平坦コースを1周する形の形状となっており最後の直線も353mとやや長めの形状となっている。

4回のコーナーがあるため東京競馬場の1600mの様なワンターンでの競馬が上手いタイプとは求められる要素が異なる。

レパードS傾向・特徴(過去10年)

種牡馬別成績

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最もレース相性の良いキングカメハメハ産駒だがこれは新潟のダート1800mにもデータとして共通している。

近3年の産駒別成績は12.9.9.51勝率15%、複勝率37%と高い数字をマーク。これに準じるのは数こそ少ないが8.4.8.31で複勝率39%のシンボリクリスエス産駒から東京競馬場のように米国系のスピード型より欧州よりのパワー型の血統の方が向いていると見える。

ただし今回のレースにこの該当の種牡馬はいずれも不在でそれどころか米国系のタイプが多いだけに少々厄介な様相となっている。

騎手別傾向

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戸崎騎手、内田騎手といった地方競馬上りの騎手に加えて幸騎手といった地方競馬のダートに強い騎手が相性の良さを誇る。

その一方でこの条件には意外な騎手の相性が良いのが気になったので紹介したい。

注目騎手

丸山 元気 騎手

Screenshot_2020-08-06 丸山 元気の騎手情報 競馬ラボ

レパードステークスの騎乗回数が10年で1度しかないものの近3年で新潟ダート1800mでは全騎手最多の10勝をマークするなど10.12.7.37の成績で勝率15%、複勝率は44%の好相性を誇る。

今回騎乗するケンシンコウは2歳時から長く騎乗経験があり手も合う馬なだけに不気味な存在ではある。

この他にも複勝率56%のデムーロ騎手や41%の鮫島克騎手、42%の田辺騎手と平場レースに限った話かもしれないが騎手の傾向が意外とわかれている。

人気別傾向

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1番人気複勝率90%の好相性レースだがここ数年は勝ち馬や紐が荒れることが多く傾向に変化が出てきている。

Screenshot_2020-08-07 レパードステークスの過去レース一覧|競馬リスト - KeibaList

ただし、3歳戦らしく相手が荒れる傾向にありここ3年中2回は二桁人気の馬が勝利をしたり相手に二桁人気が来たりと読みにくい様相になりつつある。

枠番・馬番別傾向

枠番成績

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馬番成績

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真ん中から少し内寄りの枠番に好走馬が多い。最内の成績が悪いのは砂を被ったり被されて後ろからの窮屈な競馬になったりと相性が良くない傾向にある。

逆に外過ぎても厳しい競馬になる可能性もある。

その他

① JDD好走組

無題

無題

古馬相手に勝利をしている馬も多いが斤量を増やして世代戦をする馬よりは世代戦で斤量を背負って結果を残してきた馬の方が好走実績は多い。

その中でも特に抜けているのは大井競馬場で開催されるJDD(ジャパンダートダービー)組だろう。

昨年人気薄ながら激走した3着のトイガーもジャパンダートダービー組だったことを考えるとレベルの高いところで走ってきた組はやはり押さえる必要がある(もっともトイガーは母系が良血揃いで人気薄になる要素は鞍上だけだったが・・・)

今年の該当はミヤジコクオウのみ。半兄にエスポワールシチーを持つ良血で前走は前残りの展開にも泣かされる形での5着に敗れるも少し人気を落とす今回は狙い目か?

② 牝馬に注意

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過去10年3回馬券に絡んだ牝馬だがそのうちの2回は二桁人気の人気薄だった。ダートの混合戦はどうしてもこの時期に来ると牡馬有利も人気薄の牝馬の激走の油断は禁物。

今年の牝馬の該当はブランクチェック、ラブリーエンジェル、ダンツエリーゼの3頭。

この3頭は古馬相手の実績はあるがいずれも斤量が増えるだけに評価が分かれるところ。

まとめ

1番人気馬が好走も相手は毎年波乱傾向。

決め手や血統などから今回はその人気薄を含めて予想をしていきます。

推奨馬

本命

7 ミヤジコクオウ(和田) 3番人気

このメンバー唯一のJDD組の馬で半兄にエスポワールシチーを持つ良血。前走はとにかく展開が向かな過ぎるレース内容でナイター競馬など苦戦を強いられる点が多すぎたのも痛かったがメンバーレベルも下がりこれまで1800mで2.1.1(内1個はあのミナリク)と距離適性も抜群な点はヴィクトワールピサ産駒らしいといえる馬で今回初の左回りという点は気になるが前でも後ろでも競馬の出来る自在性とダートレースで腕が光る和田竜二騎手騎乗という点でも評価できる。

Screenshot_2020-08-09 種牡馬ヴィクトワールピサ新潟ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト

2走前にはJDDで先着を許すも古馬2勝クラスを快勝したダイメイコリーダに3馬身差をつけた点を考えてもこのメンバー内でなら本来地力はトップクラスなだけに本来は1番人気でもよい一頭だが今回は混戦という扱いから少し人気を落としそうなのも魅力。

最終追い切り

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一週前に併せ馬で坂路を54.2秒のタイムで行っていることから最終は軽めに流す。JDDの際の最終追い切りが坂路で52.4秒だったことを考えるとここが調子のピークでそこからの上積みは考えにくくいかに落とさないかの戦いになっている。(JDDでせめて2着でも賞金を増やせなかったのは完全に陣営としては痛手でこのレースに登録したのも維持でも秋以降に賞金を増やしたい意図が明確)

前走の敗因が地方競馬の砂と断言している以上今後はその路線をなるべく使わず中央の砂のオープンレースや重賞を使っていくことが濃厚。そうなると現状の賞金では古馬があふれるダートレース戦線では厳しくなるだけにここは是が非でもという点から幸騎手からこれまで2回騎乗経験のある和田騎手へのスライドだろう(和田騎手を乗せたということはある程度動かして今回は前目につける可能性も)

不安点

調教の点で触れた通りどう見てもJDDが仕上げとしてはピーク。そこからデキ落ちはしていないというが1週前のタイムと最終の内容を見ても上積みは期待できない。理由どうあれ5着に負けた状態から上積みなしで好走出来るかどうか微妙なライン。

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重馬場の適性はあるだけに後は展開次第。

対抗

10 ライトウォーリア(岩田望)5番人気

血統面が非常に気になる一頭。父のマジェスティックウォリアーというと脚抜きの良い馬場で好走が光る一頭。

Screenshot_2020-08-09 種牡馬マジェスティックウォリアー競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト

Screenshot_2020-08-09 種牡馬マジェスティックウォリアー競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト(2)

Screenshot_2020-08-09 種牡馬マジェスティックウォリアー競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト(1)

これは全ての競馬においてのダート1800mの成績と良馬場と重馬場に仕分けをしたものだが、良馬場で通算4勝しか挙げれず勝率が8%で低迷する一方、重馬場では勝率がグンと引きあがる傾向にある。

米国系ダート種牡馬らしい傾向であり坂がない新潟競馬場という点では走りやすさも上がる。母父にディープインパクトを持つ点からデビュー時には芝のレースも使われるもダート転向後は安定した結果を残している。前走では古馬2勝クラスを快勝している点と重馬場で先行して競馬が出来る点は今日のような脚抜きの良い新潟ではベストマッチの脚質。

唯一大敗したレースが中山競馬場で4コーナー手前で失速した点から坂が苦手というより輸送が苦手なタイプらしく最終追い切りがかなり軽くなってしまった点をマイナスし今回対抗評価にした。

3番手

8 ダンツエリーゼ(太宰) 10番人気

今回最も人気薄では気になる存在。理由としては調教のタイムが坂路にて自己ベストの52.6秒を記録したことと、父にキズナという点。

Screenshot_2020-08-09 種牡馬キズナ競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト

Screenshot_2020-08-09 種牡馬キズナ競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト(3)

Screenshot_2020-08-09 種牡馬キズナ競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト(1)

Screenshot_2020-08-09 種牡馬キズナ競馬場ダート1800mの産駒成績まとめ|競馬リスト(2)

キズナ産駒が最も走ると言われているダート1800mだが先ほどと同じように天候別に上から全体、良馬場、重馬場、不良馬場と仕分けをしその成績を見れば一目瞭然で馬場が渋れば渋る程良さが出るという点がわかる。ディープインパクトの後継種牡馬ながらダートの良い馬を量産し父のイメージに囚われて雨がダメだと思いがちだが実際は逆にあるだけに今回鞍上を含めて人気薄にになるところでの激走に期待。

後方からの一気の脚での勝負になるだけに少し展開が向かないと厳しい面もあるがこういう何かの裏付けがある馬が毎年穴を開けるだけに押さえておきたい。

押さえ①

3 タイガーインディ(鮫島克)7番人気

古馬1勝、2勝クラスを連勝している勢いと距離延長を克服できれば中穴勢では面白い存在。昨年の秋の3歳トライアルでは降格廃止で低迷している条件馬を斤量の差でボコボコにしたこういう3歳馬が世代戦では凡走というパターンが目立っただけに気になる点ではあるが脚抜きが良くなったこの馬場ならシニスターミニスター産駒のこの馬の良さが出やすい条件は整った点から注目したい。

押さえ②

12 バンクオブクラウズ(藤井) 11番人気

好走実績のあるキングカメハメハの血を母父に持つ。父か母父にこの血統を持つ馬がこの馬しかいない点から穴馬ではあるが押さえておきたい。

1週前には藤井騎手が跨り強めの追い切りも行えているだけに後は厩舎がコメントしている通りどこで動いて仕掛けるかがポイントになる。

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今回はこの馬で勝負します。

Screenshot_2020-08-09 レパードステークスの出馬表【2020年8月9日新潟11R】 競馬ラボ

買い目

馬連・ワイド

7.10-3.8.10.12

点数が少ないので今回も本命と対抗両方から流していきます。




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