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エリザベス女王杯の人気馬5頭を父系・母父系・牝系3方向からの"挟撃型"血統分析してみた

父系・母父系・牝系の3方向から挟み撃ちにする”挟撃型”血統分析を、エリザベス女王杯に出走する人気馬5頭(+穴馬1頭)で行ってみました。

・該当馬の、父系・母父系・牝系のそれぞれにS・A・B・C・D・Eのランク付けをします。S(高い)→E(低い)
・1~5番人気の馬の中で、高ランクが多い馬が軸馬。少なくともBランク以上が2項目は含まれている、且つD、Eは含まれないこと。(例:父系:S、母父系:A、牝系:B、みたいな)
・ランクの算出は、過去の同コースで行われた1勝クラスかつ1~5番人気に支持された馬の複勝率がベースです。S:55%以上、A:50~54.9%、B:45~49.9%、C:40~44.9%、D:35~39.9%、E:35%未満

それではエリザベス女王杯の人気馬(+穴馬1頭)を見ていきましょう

①レイパパレ

父系:D(ディープインパクト)
母父系:C(クロフネ)
牝系:B(3-l号族第九フロリースカップ系)
実積はメンバー随一ながら、2200mという距離が不安材料。父系・母父系・牝系の各ランクも平凡で、特に推せる要素は無し

③アカイトリノムスメ

父系:D(ディープインパクト)
母父系:S(キングカメハメハ)
牝系:C(9-f号族アフェクション系)
前走の秋華賞は1着。キンカメは阪神芝2200は得意としているものの、父系・牝系は特に得意としている訳もなく

⑨ウインマリリン

父系:S(スクリーンヒーロー)
母父系:C(フサイチペガサス)
牝系:—(14-e号族ベラドンナ系)
スクリーンヒーロー系は阪神芝2200mはめちゃくちゃ得意。牝系はサンプル数が少なくてランクは算出不能。中山芝2200mのオールカマーは勝っているものの、関西圏では3戦して3回とも着外

⑮ウインキートス

父系:C(ゴールドシップ)
母父系:D(ボストンハーバー)
牝系:S(3-l号族ランブリングローズ系)
牝系のランクは優秀だが、父系・母父系はパッとしない。

⑧テルツェット

父系:D(ディープインパクト)
母父系:D(デインヒルダンサー)
牝系:S(20号族サリーワード系)
叔母はGI3勝のラヴズオンリーユー、という超良血。牝系は申し分ないが、父系・母父系はイマイチ。

結論

1~5番人気馬で、父系・母父系・牝系いずれかの項目にSランクが含まれる馬は、③アカイトリノムスメ、⑨ウインマリリン、⑮ウインキートス、⑧テルツェットの4頭だが、ウインマリリンを除く3頭にはDランクの項目もあり、軸馬としては不安。ウインマリリンにしても牝系のランクが算出できていないだけで、牝系的にこのコースが得意なのかどうかは未知数。

一番人気のレイパパレは、距離不安云々の前に、父系・母父系・牝系いずれもランクがパッとしないので、頭からドカンと大勝負は避けた方が良いかもしれません。紐にするには全然アリだとは思いますが。

挟撃型血統分析の結果は、どの馬も一長一短があるので軸馬としての確実性は欠けるという結果になりました。逆に言えばどの馬からでも狙えますが、強いて挙げれば、阪神コースでの実績があるという点で、③アカイトリノムスメにアドバンテージはあるかな。

おまけの穴馬

おまけとして、父系:S、母父系:S、牝系:Aという、準トリプルSの馬をご紹介します。現在、1×番人気と全く人気はありませんが、個人的にこの馬の複勝と、人気馬へのワイドの流しをちょっと買って楽しもうと思っています。このままのオッズでいて欲しいので、ここから先は有料情報とさせていただきますね
追記:レースが終わったので有料部分も公開しました。イズジョーノキセキ惜しかった!(12番人気5着)

④イズジョーノキセキ

父系:S(エピファネイア)
母父系:S(キングカメハメハ)
牝系:A(8-c号族スウィーパウェイ系※)
(※8-c号族スウィーパウェイ系だけでは出走数が少ないので、近親の8-c号族チェロキーローズ系を加えて算出)

すっかり人気を落としているが、前々走のマーメイドSでは2番人気に支持された程の馬。2200mこそ初距離だが、阪神2000mでの好走歴もある。ハイペースには弱いが、もし距離不安を抱えるレイパパレが抑えめに逃げれば、勝機は出てくる。

父エピファネイア、母父キングカメハメハという組み合わせは、②クラヴェルも同様だが、こちらは牝系ランクがEランクと低いため、④イズジョーノキセキを穴馬として指名。


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