【今週末の予想提供】、【先週の予想コメント】

【今週末の予想提供】

※提供レース、提供時間、価格は変更になる場合があります

◆11月13日(土)
【土曜メインレース】(400円)
予想+全頭診断・騎手評価
 …前日23時ごろor当日11時ごろ
武蔵野S、デイリー杯2歳S

【土曜後半レース】(未定)
 …当日12時ごろor当日14時ごろ
2鞍以上(10R以降)

◆11月14日(日)
【日曜メインレース】(400円)
予想+全頭診断・騎手評価
 …前日23時ごろor当日11時ごろ
エリザベス女王杯、福島記念

【日曜後半レース】(未定)
 …当日12時ごろor当日14時ごろ
2鞍以上(10R以降)

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【先週の予想コメント】(日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)

【日曜メインレース】

みやこS
馬 連 6,680円
ワイド 1,640円
ワイド 5,480円
複 勝  380円(60%)
ロードブレス2着(6人気)

アルゼンチン共和国杯
馬 連 1,420円
複 勝  250円(40%)
◎マイネルウィルトス2着(4人気)

東京11R
アルゼンチン共和国杯(GII) 11月7日(日) ハンデ戦で穴狙い

東京の芝2500mで争われるGII競走。

正面直線からのスタート、箱は大きく、コーナーを4つ回る。1コーナーから緩い下り坂が続き、3コーナー前に山があって、これを上って下る。4コーナー前から軽い上り坂になり、直線残り460m~300mは急めの上り坂になっている。直線距離は525.9m。

芝は連続開催の5週目で、Bコース使用2週目になっている。土曜の競馬を見ると、まず、2勝クラスの芝1400mが逃げた馬が飛ばして1000m通過57秒0というハイペースになり、2番手を進んでいたバルトリが抜け出して粘り切った。2着と3着は末を活かしたクチだった。勝ち時計は1分20秒8(良)、ラスト1ハロンは12秒0。

3勝クラスの芝1800m戦は、1000m通過が59秒9という流れで、馬群の中でタメていたイルーシヴパンサーが抜け出してV。2着は逃げたシンボで、3着が内で捌きづらくなったソルドラードだった。勝ち時計は1分46秒1(良)、ラスト1ハロンが11秒7。

馬場は適度にスピードが出る状態といった印象。内が荒れてきているが、土曜に関しては問題なく走れていた。展開次第ではあるが、極端な外からの追い込みは決まりづらい感じだ。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アイアンバローズ】評価B 騎手A-
兄にベルモントS(米GI)勝ちのパレスマリス。阪神での2勝クラス勝ちが圧勝。府中での3勝クラス勝ちは、横山武史が剛腕で伸ばした。京都大賞典は12着だったが、久々で18キロ増だったし、1コーナーでゴチャついて馬が怒ってしまった。1週前に栗東CWコースで65秒台で追われ、今週は坂路で53秒4-12秒6。輸送もあるから絞れるはず。スパッとは切れないが、大跳びでワンペースで伸びるタイプ。54キロは有利で、混戦の追い比べになれば。

【アイスバブル】評価A- 騎手B
当舞台では、19年に目黒記念でレコードの2着(走破時計2分28秒4)、20年に目黒記念で2着。今年の夏は2000mの函館記念で2着に差し、札幌記念は7着、中1週で使った丹頂Sは5着だった。中間は栗東のCWコースと坂路でしっかりと。攻め駆けしないタイプだが、今週はCWで68秒台-12秒台で追走先着を果たした。シュッと加速するわけではないものの、末脚に持久力があって長く脚を使う。ハンデは据え置きの55キロで、少し上りがかかる展開なら。

【アドマイヤアルバ】評価A- 騎手B
3歳時に京都新聞杯で2着、ダービーは捌きにロスがあって0秒5差の9着。今年の春の目黒記念は、初ブリンカー着、53キロのハンデ。スローの好位で恵まれた部分はあったが、上がりの速い競馬の中で3着に駆けた(自身の上がりは33秒0)。復帰戦のオールカマーは8着でも脚を使っている。1週前に美浦ウッドで中ほどを通って62秒9の猛時計、今週は坂路で54秒1-12秒8。53キロで流れに乗れると再度の激走も。

【アンティシペイト】評価A+ 騎手S
今年の初めにオープンの万葉S(中京芝3000m)を走り、53キロのハンデで0秒4差の4着。3勝クラスでは、2走前に初めてブリンカーを着けて府中の2400mでクビ差の2着、続いて札幌の2000mをかなり外を回す競馬で力強く差し切ってV。放牧明けになるが、美浦のウッドコースと坂路で熱心な乗り込み。1週前にはウッドで中ほどを通って66秒0-11秒3、今週はやはりウッドで中ほどを通って楽に66秒5-11秒8をマークしていている。仕上がりは良さそうだ。ペースに応じて自在に運べるのは強み。55キロは問題ないし、ガッツリと伸ばしてくる横山武史で脅威になる。大外の15番枠を引き、武史がどんな攻め方をしてくるか…。

【オウケンムーン】評価B 騎手A+
3歳時に共同通信杯勝ち。3歳の秋から脚部不安による1年11ヵ月という長い休養があった。昨年の秋には府中の2000mでリステッド競走を3着している。今年の夏は北海道で2600mを使って5着、4着。美浦に入厩してからはウッドコースと坂路でじっくりと。今週は坂路で併せ馬を行い、53秒6-13秒1で同入した。56キロのハンデは有利ではないが、ソツなく立ち回れば食い込むシーンも。団野大成はレベルの高い若手。

【オーソリティ】評価A+ 騎手S
祖母が日米でオークスを勝ったシーザリオ、その仔にエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズ。3歳時に青葉賞(東京芝2400m)を不利がありながら2分23秒0(良)でV。その後は骨折で休み、同年の秋にアルゼンチン共和国杯を6ヵ月ぶりという状況で勝っている。スローの好位から抜けて押し切る内容で、ハンデは54キロだった。今年の2月にはダイヤモンドS(東京芝3200m)をハンデ56キロでクビ差の2着(3着に5馬身の差)。天皇賞(春)は目立つ伸びなく10着だった。今回は骨折明けで半年ぶりの実戦になるが、美浦に戻ってからウッドコースと坂路で乗り込みは入念。1週前にはウッドでGI馬のステルヴィオと併せて同入し、ラスト1ハロンが11秒5。今週はウッドで69秒2-11秒6だった。動ける仕上がりにあるとみていい。57.5キロは楽でないが、力は上位だし、ヤネは昨年に当レースを勝った時に跨っていたルメール。とにかくハンデ差だけで、ねじ伏せて連覇を達成シーンも。

【ゴースト】評価B 騎手A-
今年の1月に万葉Sで5着。なだめられつつで後方に下がり、直線は外から伸びて最後は同じ脚になった。夏は北海道の2600mで4着、3着。行きっぷりが悪いわけではなく、ただ、追われてからは反応が少し悪くて、ジリジリと脚を使ってくるというタイプである。栗東ではCWコースと坂路で意欲的に乗り込み、4週前と3週前はGI馬のタイムフライヤーと併せ馬。1週前はCWで65秒級で追われ、今週はCWで調整程度だった。いい仕上がりにありそうだ。54キロは手頃なハンデ。府中で上がりが速くなった時にどうかだが、ロスなく運べば見せ場はつくれる。

【サトノソルタス】評価A- 騎手B
3歳時に久々、デビュー2戦目という状況で共同通信杯を2着。5歳だった昨年に金鯱賞でサートゥルナーリアの2着。今年の春の新潟大賞典は、厳しい競馬の中での小差3着だった。秋緒戦のオールカマーでは、後手に回りながら直線で外からよく伸びて6着に上がっている。中間は短期放牧に出され、美浦に戻ってからウッドコースと坂路で熱心に乗られてきた。1週前にウッドで66秒2-12秒0で追われ、今週はウッドで大きめの併せ馬。使った効果を見込んでいいだろう。ハンデは55キロ。2500mにも対応できてよく、侮れないムードだ。

【ディアマンミノル】評価A- 騎手A-
祖母がオークス馬イソノルーブル。今年の春に東京芝2400mのリステッド競走を走り、直線で外に出すロスがありながらクビ+ハナ差の3着に駆けた。目黒記念(14着)は4コーナーで挟まれる不利が応えた。夏の函館記念では外から伸びて2着とハナ+クビの4着。前走の京都大賞典(阪神芝2400m)でも外から4着に伸びている。ズブさがあるが、スタミナ豊富で末脚発揮は確実。乗り込みは順調で、今週は栗東CWコースで65秒台-12秒級で追走先着を果たした。54キロはいいし、荻野極がうまくスイッチを入れてあげることができれば上位浮上が可能になる。

【トーセンカンビーナ】評価B 騎手A+
昨年の春は、阪神大賞典で2着に好走し、天皇賞(春)で5着、宝塚記念で8着と、GIでもソコソコの走りを見せた。その後に栗東から美浦へと転厩。脚元に不安があり、前3走は結果が出なかった。立て直しを図り、ウッドコースと坂路で熱心な乗り込み。1週前にはウッドで楽に66秒9が出て、今週は大きめの調整だった。55キロは手頃。ヤネは乗れる石川裕紀人で、変わる可能性はある。

【フライライクバード】評価A- 騎手A-
姉にエリザベス女王杯2着のシングウィズジョイ。3歳1勝クラスを勝った時に、ディープボンド(天皇賞(春)2着、フォワ賞)を負かしている。アリストテレス(菊花賞2着)と好勝負を演じたこともあり、2勝クラス勝ちと3勝クラス勝ちは完勝だった。間隔を詰めると良くないタイプで、放牧を挟んでの調整。栗東ではCWコースを中心に乗られ、1週前に66秒級-11秒台で追われて、今週は66秒級-12秒級だった。55キロは軽いとは言えないが、問題ない斤量。長距離輸送による消耗がないかと、現地入りしてうるさくならないかがポイントに。4歳で完成前、直線でモタれたりフラついたりすることがあるが、能力は重賞で通用する。なお、岩田望来はこれまでに重賞で77戦して勝ち星がない。今回はチャンスではある。

【ボスジラ】評価B 騎手A+
上に活躍馬がズラリ、底力ある母系。昨年の夏にオープンの丹頂S(札幌芝2600m)を快勝。その後の3走はひと息だったが、前走の丹頂Sでは渋太く脚を使ってクビ差の2着に駆けた。美浦では坂路でじっくりと調整。2週前と1週前にはカレンブーケドールと併せ馬を行っていて、今週は52秒5-37秒5-12秒4をマークした。ウッドコースでしっかりやれるのが理想かもしれないが、問題はないだろう。56キロは有利ではないし、ジリッぽいので上がりが速くなると心配はある。力はあって、渋太さが活きる競馬になれば。

【マイネルウィルトス】評価A- 騎手A+
今年の春に福島民報杯(新潟芝2000m(外))を不良馬場の中で大差の圧勝。凱旋門賞にも登録した。函館記念は8着でも2着とは0秒1差。札幌記念では内をうまく立ち回って4着に健闘している。栗東に入厩してからは意欲的な調整ぶり。2週前にCWコースで64秒台で追われ、1週前は坂路で54秒7-12秒3。CWに入れた今週は、65秒級の時計で追走先着を果たした。栗東でコースで時計を出したのは久しぶりで、デキがいいことの証明になる。ハンデは56キロで問題なし。闘争心が強くてハミを取って走るところがあり、折り合えるかが最大のポイントになる。府中は初、2500mも初、ミルコ・デムーロはテン乗り。抑えながら乗りそうではあるが、行かせてから息を入れようとする形を取ることも考えられる。潜在しているスタミナはかなり。噛み合うと勝ち負けにも。

【レクセランス】評価A- 騎手A-
母は仏オークス3着馬。デビュー時に右回りで内にモタれる面を見せながら3連勝。4歳になって、春に大阪-ハンブルクCでレコード決着の中を3着に好走した。左回りのケフェウスSは、大外から伸びて0秒4差の6着だった。日曜に栗東CWコースで大きめを乗り、最終追いは坂路で55秒1-12秒3。攻めは少なめだが、問題はなさそうだ。54キロは有利。粗削りでも能力は高く、モタれずに走ると一発がある。

【ロードマイウェイ】評価B 騎手A+
3代母がシンコウラブリイ(マイルチャンピオンシップ)。3歳だった19年にチャレンジカップ(阪神芝2000m(内))をV、5連勝を決めた。その後は勝ち星がないが、京都大賞典で初めて長距離を使い、外から脚を使って5着で入線している。1週前に栗東CWコースで65秒台をマークし、今週は坂路で楽に53秒6-12秒9。56キロは問題なく、テン乗りの岩田康誠がうまく末脚を引き出せば。

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ハンデ戦で上下差は4.5キロ。これといった逃げ馬がおらず、展開もペースも読みづらい。置きに行くなら昨年の勝ち馬で人気になっているオーソリティだが、ハンデ戦だけに穴狙いに徹したい。

◎は宮徹厩舎(栗東)の5歳馬マイネルウィルトス(56キロ)。春に不良馬場の中で福島民報杯を勝ったが、不良馬場の中で後続に1秒8もの差をつける衝撃のVだった。結局は取りやめたが、凱旋門賞に登録したほどである。

夏に札幌記念で4着に健闘。栗東に戻ってからは、CWコースと坂路で意欲的に追われている。力むタイプで2500mのイメージはないが、テン乗りになるミルコ・デムーロが考えて何か仕掛けてくるかもしれない。

母系はマイル寄りだが、自身はスタミナ十分。アッと言わせるシーンがあって不思議はない。

国枝栄厩舎(美浦)の4歳馬アンティシペイトも気になる一頭。2走前からブリンカーを着けていて、札幌芝2000mの前走では強引に外を動く競馬で抜け出してみせた。

美浦に戻ってからは入念な調整ぶり。ヤネは強く的確に追ってくる横山武史で、大外15番に関してはうまく対処してきそう。55キロなら好勝負になる。

▲は京都大賞典で4着に伸びたディアマンミノル。ズブさはあるが、54キロでうまくエンジンがかかると。

△はモタれずに走れば食い込む可能性があるレクセランス(54キロ)で、以下、フライライクバード、サトノソルタス、オーソリティなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

◎12番マイネルウィルトス
○15番アンティシペイト
▲9番ディアマンミノル
△1番レクセランス
※5番フライライクバード
×3番サトノソルタス
×10番オーソリティ
×7番アドマイヤアルバ
×2番オウケンムーン

【単勝】12番(10%)・15番(10%)
【複勝】12番(40%)・15番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
12.15→全通り(13点)
9.12→全通り(13点)
9.15→全通り(13点)
1.12→全通り(13点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
12.15→全通り(78点)

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阪神11R
みやこステークス(GIII) 11月7日(日) 伏兵馬2騎を狙う

阪神のダ1800mで争われるGIII競走。

正面直線からのスタート、コーナーを4つ回る。3コーナー前の残り900mから軽い下り坂が続き、直線残り200m~100mが急な上り坂になっている。直線距離は352.7m。

土曜のダ1800m戦を見ると、下級条件の1勝クラスが1分53秒4(良)で決着。上りがかかって差しがハマッた。ダ1200m戦は、3勝クラスが1分11秒0(良)、2勝クラスが1分12秒1(良)。どちらも決まり手は2番手からの抜け出しで、2勝クラスはラスト1ハロンが12秒9とかかっていた。

パサパサの良馬場で、パワーとスタミナがないと乗り切れない状況になっている。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アシャカトブ】評価B 騎手B
昨年の6月に府中ダ1600mのオープンをインから伸びてV。JRAの重賞の最高は昨年のマーチSの4着。今年2月の佐賀記念は、2着でも勝ったクリンチャーと9馬身の差があった。爪に不安がある大型馬。新潟の復帰戦は11キロ増で太め残り。シリウスSで12キロ絞ったが、外を回る競馬で伸びはなかった。美浦の調整でコースで時計がなく、坂路のみ。しかし、今週は52秒7-12秒4でしっかりと先着している。阪神は初。強力メンバーでどうか。

【アナザートゥルース】評価A- 騎手S
岡田一族。兄にサウンドトゥルー(東京大賞典、チャンピオンズカップ、JBCクラシック)。阪神ダ1800mはアンタレスSに3年連続の出走。5歳だった19年に差し切って勝利し、20年は2着、今年は16着(熱中症の症状)だった。復帰戦のシリウスSは13着に終わったが、もともと揉まれ弱くて脆い気性。美浦ではウッドコースと坂路で熱心な乗り込み。1週前にウッドでラスト1ハロン11秒5をマークし、今週は67秒3-12秒0だった。今回は再ブリンカー着。5番枠と内目を引いたが、理想である揉まれない競馬ができれば。力量的には通用するので。

【アンセッドヴァウ】評価B 騎手A-
春の1勝クラスと2勝クラスの連勝が着差以上の強さだった。3勝クラスの勝利は4戦目、舞台は今回と同じ。54キロとハンデが軽かったが、外から動いて早めに先頭に立って押し切るという内容だった。時計はそう目立たない。障害練習を取り入れていて、馬体を増やして成長している。栗東のポリトラックに入れた今週は、61秒級-11秒台の好時計をマークした。初のオープンが重賞、しかも別定で56キロと楽でない状況。ただ、4歳馬で伸びしろが残っているし、最内枠からのロスのない立ち回りができると。

【ヴェンジェンス】評価A- 騎手A-
8歳馬。闘争心が強く、掛かり気味に走っても粘り強く応戦するのが特徴的。かつてはダ1400mで活躍したが、6歳の秋から距離を延ばして結果を出している。当レースは通常の京都での施行だった6歳時にマクる競馬で勝利した。当舞台は昨年の6月に58キロ対57.5キロでクリンチャーを破ってオープン勝ちしている。その後に脚部不安による1年2ヵ月の長い休養が入り、今回が3戦目。攻めはしっかりと詰めていて、2週前に坂路(栗東)で51秒9をマークしている。徐々にでも上向いてはいて、変わり身があっても。

【エクスパートラン】評価C 騎手C
昨年の1月に2勝クラスをクリア。今年の6月に当舞台で3勝クラスを勝ったが、向正面で外を一気にマクり、渋太く粘り込むという内容だった。その後はリステッド競走を2戦し、12着、14着と結果は出ていない。久々を叩いての2戦目だが、中1週と間隔は詰まっている。坂路(栗東)で55秒1-13秒6と大きめを乗られた。重賞で相手が強く、別定の56キロでは厳しそう。

【オーヴェルニュ】評価A- 騎手A+
昨年の後半にリステッド競走を連勝。明けて5歳の1月に、中京ダ1800mで東海Sを正攻法の競馬で快勝している。春の平安Sは舞台が中京ダ1900m、重で走りやすい馬場。58キロを背負っていたが、好位につけて追走ぶりが良く、直線で抜け出して6馬身差で圧勝した。1分54秒7のレコード走破で、1800mの通過は1分48秒5だった。帝王賞は伸びを欠いて7着だったが、初の地方の交流戦、初のナイター競馬で致し方ない面がある。今回は4ヵ月ぶりの実戦。栗東のCWコースと坂路で乗り込み、1週前に坂路で51秒2が出ている。動ける仕上がりにあるとみていいだろう。58キロは克服済み。軽い馬場の方がいい印象があるが、良でも走れる。和田竜二はテン乗りになるが、1週前の稽古で跨って感触はつかんでいるだろう。スムーズな競馬ができれば上位争いに。

【クリンチャー】評価A+ 騎手B
3歳時に皐月賞4着、菊花賞2着。4歳時に京都記念1着、天皇賞(春)3着。6歳だった昨年の2月からダートを使い、戦績は(3.4.2.2)、崩れたのはチャンピオンズカップ(11着)のみ。やはり阪神での施行だった昨秋のみやこSでは、好位からパワフルに抜けて3馬身差で快勝している。勝ち時計は良で1分49秒9だった。今年の前半は交流重賞で内容ある走り。今回は4ヵ月ぶりの実戦になるが、栗東のCWコースと坂路でしっかりと乗り込み、今週は坂路で自己ベストとなる51秒9が出た。ヤネは追いの甘い武豊だが、同馬に乗って阪神大賞典を3着したことがあり、凱旋門賞(17着)にも挑戦している。パワーとスタミナがあり、気持ちの強さも武器。連覇があっていい。

【スワーヴアラミス】評価A+ 騎手A-
昨年のマーチSではクリンチャーを破って重賞初制覇。今年の夏は、函館でマリーンS勝ち。続くエルムS(函館)では、初めてブリンカーを着け、好位から抜けて押し切った。前走の白山大賞典(金沢)は、2着ミューチャリー(11月3日にJBCクラシックを制覇)とクビ差の3着だった。手応えが渋くてやめそうになる感じに見えるが、鞍上があきらめずにしごくと粘り強く脚を使ってくる。栗東に戻ってからは意欲的な調整ぶり。1週前にCWコースで65秒台で追われ、今週は坂路で52秒5-12秒6をマークした。阪神に実績があるし、ヤネは手の内に入れた感がある松田大作。自分の競馬さえできれば。

【ダンビュライト】評価B 騎手B
3歳時に三冠で3着、6着、5着。4歳時にアメリカJCCをV、5歳時に京都記念をV。5歳の12月に去勢している。7歳になった今年2月の京都記念では、好位で早めの競馬をして3着に踏ん張った。約半年ぶりの京都大賞典(阪神)は9着だったが、2番手追走から早めに先頭に立っていて、悪い走りではない。1週前に坂路(栗東)で楽な手応えで51秒2をマークし、今週はやはり坂路で50秒9-12秒9で大きく先着している。今回は初ダート。走法から芝が理想とは感じるが、パワーはあるし、対応できておかしくない。スムーズなら食い下がるシーンも。

【ニューモニュメント】評価B 騎手A-
3歳時にオープンで2着と3着あり。4歳の3月に中京ダ1400mで2勝クラスを勝った時の時計が1分21秒9(不)。前走の太秦Sは7ヵ月ぶりの実戦、久しぶりの1800mだったが、内を立ち回って直線で脚を使って4着へ。ただ、前とは4馬身の差があり、最後は同じ脚になっていた。坂路(栗東)の最終追いでは、ビシッと追われて52秒5-12秒9。重賞で相手は強く、待機策でレースが壊れるのを待つしかない。

【プリティーチャンス】評価A- 騎手A-
4歳の牝馬。馬っぷりが良く、ただ、もっと馬体を増やす余地が残っている。4勝すべてがダ1800m。中山で3勝クラスを勝ったが、初ブリンカー着で馬群の中で走りに余裕があり、4コーナー前でスッと軽快に進出して外に出していくという競馬になった。それで直線でしっかりと脚を使って抜け出している。直前に少し雨が降ったが、良の中山ダ1800mで1分51秒8はオープンで通用する数字だ。栗東のCWコースと坂路で入念に乗られ、今週は坂路で53秒2-12秒5をマークしている。阪神は(2.0.1.0)。ブリンカーを着けた場合では底が割れていない。一気に相手が強化されることになるが、侮れない面はある。大外枠を引いていて、早めに内に寄せることができれば。

【メイショウハリオ】評価A- 騎手A+
春の府中ダ1600mでの3勝クラス勝ちは、長く脚を使って抜け出す強い勝ちっぷり。続く福島ダ1700mのジュライS(L)は追走ぶりが楽ではなく、4コーナーで外に膨れながら直線でグイグイ伸びて2着に上がった。前走の太秦Sは中位のインでタメてロスのない立ち回り。レースのラスト1ハロンが13秒4とかかったところ、渋太く脚を使ってアタマ差の2着に食い込んでいる。叩いての中2週になり、今週は坂路(栗東)で53秒7-12秒2。相手は上がるが、一戦ごとの成長は軽く見られない。ヤネはテン乗りで浜中俊、しっかり動かすジョッキー。

【メイショウムラクモ】評価A- 騎手B
3歳馬。気性面の若さが目立つが、相当な能力を備えている。春に3歳オープンの伏竜Sで2着。7月に福島で2勝クラスを勝ったが、行く気が強すぎて抑えが利かず、向正面で先頭に出るシーンがあった。それでも直線でグッと離して7馬身差で圧勝している。続く3歳の重賞のレパードSも前半で力んで走って危ない情勢。中盤からはそれなりに落ち着いていた。直線でヤネがステッキを落としたが、追われてしっかりと抜けて3馬身差で快勝している。ブラジルカップ(10月24日)の予定を延ばしてここへ。2週前に美浦のウッドで64秒5の好時計が出て、その後もウッドと坂路でしっかりと乗られている。力を出せる仕上がりにありそうだ。折り合って息が入るかはやってみないとわからないが、古馬の一線級相手でも戦えるスピードパワーがあるので。要注目。

【ラストマン】評価B 騎手B
4歳になった今年の3月に中山ダ1800mで3勝クラスをクリア。タフな馬場の中でしっかりと抜け出す内容で、時計は特別に強調できない。オープンでは3戦。前走の日本テレビ盃(船橋)では、直線で渋太く詰め寄って0秒4差の4着で入線した。レースのラスト1ハロンが14秒4もかかっていて、特殊な馬場、特殊な競馬ではあった。1週前に美浦のBコースで64秒級-12秒級の好時計をマーク。今週は併せ馬で先着していて、いいデキにあるのは間違いない。スタミナは豊富だが、今回のメンバーでは時計面で少し劣る。

【ロードゴラッソ】評価B 騎手B
4歳だった19年にシリウスS(阪神ダ2000m)で重賞勝ち。外から来られて4コーナーで先頭に立つ競馬になったが、粘り強く脚を使って押し切った。5歳時には名古屋大賞典を勝っている。6歳になった今年の夏の2走は、後方追走から反応できずに11着、11着だった。栗東に戻ってからはCWコースと坂路で豊富に乗られている。CWに入れた今週は、しっかりと追われて64秒台で先着した。元の力からは通用するが、勢いがない分でどうか。

【ロードブレス】評価A- 騎手A+
4歳だった昨年は夏に新潟でBSN賞(L)を勝ち、次走で日本テレビ盃(船橋)をV、浦和記念はダノンファラオとハナ差の2着。5歳の春の名古屋大賞典は、クリンチャーから3馬身+1馬身差の3着。次走でアンタレスSを斤量58キロで不利がありながら3着に駆けている。夏のエルムSも58キロで、反応が鈍くなりながら直線で馬群を割って伸びて3着に上がった。栗東入りしてからはCWコースを中心に乗り込んできた。1週前に66秒台-12秒級で追われ、今週は大きめの調整で併せ馬で先着している。阪神は問題ないし、ジョッキーも2度目。57キロと斤量が1キロ軽くなるし、不気味な存在だ。

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レベルの高いダートのGIII。ただ、揉まれ弱かったり、ズブかったり、掛かってしまったりと、好走するのに条件がつく馬が多くなっている。複数頭が早めに動いて勝ち切ろうとするような競馬に出る可能性もあり、差しに徹して浮上を狙う2頭の伏兵馬に期待することにした。

これは相当に思い切った狙いで、◎を打ったのは野中賢二厩舎(栗東)の4歳牝馬プリティーチャンス。前日の段階で、単勝4,000円台の10番人気である。

中山で3勝クラスを勝ったが、道中の走りが非常に良く、反応良く進出して直線で差し切る強い競馬だった。時計も優秀である。ブリンカーが効いたし、自身も力をつけているのだろう。中間の気配も絶好だ。

前走から斤量が1キロ増え、オープンといっても好メンバーの重賞。さらに大外の15番枠を引いた。常識的には厳しいが、前走の勝ちっぷりがどうしても気になり、人気もまったくないので穴として買ってみたい。藤岡佑介には、早めに内に寄せてじっくりと脚を残す騎乗をしてもらいたいところ。

もう一頭の穴馬は、奥村豊厩舎(栗東)の5歳馬ロードブレス。春に今回と同じ舞台のアンタレスSを3着したが、58キロを背負い、ずっと外めを追走し、3コーナーでゴチャついて下がる不利がありと大変な競馬だったが、それでも直線でしっかり伸びてきた。

夏にエルムSを3着したあとで放牧に出され、リフレッシュした状態で攻めの動きは力強い。57キロになるのはいいし、ヤネが追いの強い坂井瑠星で一発があっても。

▲はスワーヴアラミス。渋いところがあるが、追って追ってバテずに脚を使う。勝負どころで包まれる形にならなければ。

△は昨年の勝ち馬クリンチャー。パワーとスタミナがあり、どんな形になっても粘り強く伸びる。久々でも攻め量は豊富で、連覇を決めるシーンも。

※メイショウムラクモは3歳で気性と体が完成前。ただ、GI級になれる素質を秘めていて、リズム良く走ると争覇圏に。

以下、オーヴェルニュ、メイショウハリオ、ダンビュライトなど、軽視できない勢力が多くいる。

◎16番プリティーチャンス
○6番ロードブレス
▲7番スワーヴアラミス
△11番クリンチャー
※10番メイショウムラクモ
×9番オーヴェルニュ
×3番メイショウハリオ
×15番ダンビュライト
×1番アンセッドヴァウ

【単勝】16番(10%)・6番(10%)
【複勝】16番(20%)・6番(60%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
16→全通り
6→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.16→全通り(14点)
7.16→全通り(14点)
6.7→全通り(14点)
11.16→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
16.6→全通り(84点)

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【日曜後半レース】

三陸特別
3連単 3万4,200円
3連複   4,620円
馬 連   3,060円
複 勝    160円(90%)
◎ウォルフズハウル2着(1人気)

阪神12R
3連単 5,030円
3連複 1,230円
馬 連 1,060円
単 勝  200円(70%)
◎ジャカランダレーン1着(1人気)

フルーツラインC
馬 連 2,480円
ワイド  890円
ワイド 3,360円
複 勝  290円(40%)
ワルツフォーラン2着(5人気)

東京12R
3歳以上2勝クラス 11月7日(日) 混戦で高配当狙い

混戦ムード、やっかいな一戦。午前の段階で、3連単の1番人気が万馬券になっている。高配当期待で、気になる2騎を狙うことにした。

◎ハリーバローズは阪神の前走で力んだ走りになり、早め先頭から直線で後続を離す形に。1200mを1分10秒6というかなり速い数字で通過し、バテて4着に沈んだ。

今回は遠征して府中のダ1300m。やはり折り合いが鍵になるが、慎重に乗って息が入ればこなせるだろう。戸崎圭太にかかる比重は大きく、うまくコンタクトが取れれば好勝負になっていい。

○ホウオウモントレーは今回と同じ舞台で1勝クラスをクリア。1分18秒3(良)は目立たないが、抜け出してからソラをつかってブレーキをかけていて、全力を出したものではなかった。

気性面で難しさのある牝馬。3番枠で揉まれるとどうかだが、テン乗りになる岩田康誠がうまく操ると穴を開けるシーンも。

◎11番ハリーバローズ
○3番ホウオウモントレー

【単勝】11番(10%)・3番(10%)
【複勝】11番(50%)・3番(30%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.11→全通り(12点)

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阪神12R
3歳以上2勝クラス 11月7日(日) 素質ある3歳馬から

9頭立ての少頭数。伸びる可能性のある3歳馬もいるが、みなが不安を抱えているといったメンバーではある。

◎ジャカランダレーンは母がウリウリ(京都牝馬S、CBC賞、スプリンターズS5着)で、祖母の仔にダービー馬マカヒキがいるという良血の3歳牝馬。札幌で1勝クラスをクリアし、昇級緒戦では力のあるヴァトレニの2着に駆けた。

栗東に戻ってからはCWコースと坂路で熱心な調整ぶり。馬体は大きくは増えていないようだが、力を出せる仕上がりにあるとみていいだろう。

まだ完成前であるのは確か。少し荒れた馬場で坂のある阪神、距離がマイル、斤量が2キロ増の54キロ…。条件を考えると厳しい面はあるが、今回の顔ぶれなら結果を出してほしいところだ。ヤネは同馬をつかんでいる藤岡佑介。

〇インフィナイトは2歳時にサウジアラビアロイヤルカップでステラヴェローチェの2着に駆け、3歳の春にはファルコンSで5着に健闘している。

ノドが鳴るという弱点があったので手術を施した。攻めはしっかりと積めていて、実戦でノドの影響がどう出るかだろう。ヤネは乗れる若手の坂井瑠星(土曜にキングエルメスで京王杯2歳SをV)。素質は2勝クラスでは上位で。

◎9番ジャカランダレーン
〇1番インフィナイト

【単勝】9番(70%)・1番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
1.9→全通り(7点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
9.1→全通り(42点)

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福島11R
フルーツラインカップ 11月7日(日) 混戦で伏兵馬狙い

福島のダートはパサパサで少しタフな状態。ダ1150mにスピードある先行馬がそろい、激戦必至の様相だ。人気は割れていて、2騎の伏兵馬を狙ってみたい。

◎スペクタクルは短距離ダートで底を見せていない3歳馬。中山ダ1200mで1勝クラスをクリアしたが、大外枠から出て力んで早めの競馬になり、それでも直線で渋太く脚を使って押し切った。1分10秒9(良)と時計も優秀だった。

その前走のあと、騎乗した武藤雅は「内でジッとしていれば、もっといい脚を使える」と話している。今回は4番枠を引き、武藤の思い描く競馬ができそうだ。クラスが上がってメンバーは強くなるが、うまく捌くと上位浮上が可能になる。デキは良さそう。

○ワルツフォーランは夏に北海道のダ1000mで1着、2着、1着。2着の時は3キロ減騎手で51キロだったミスズグランドオー(土曜に阪神で3勝クラスをV)をアタマ差まで追い詰めている。

放牧明けになるが、乗り込みは順調。距離が延び、輸送もあるから落ち着きがあるかが鍵になるが、◎と同様に内の3番枠からタメて乗られると伸びてくるシーンがある。

◎4番スペクタクル
○3番ワルツフォーラン

【単勝】4番(10%)・3番(10%)
【複勝】4番(40%)・3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
4→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.4→全通り(14点)

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福島12R
三陸特別 11月7日(日) ハンデ戦で混とん

ハンデ戦で混とんとしたムード。狙いたいのは人気の一角になる2騎で、オッズが割れているので配当面で妙味がある。

◎ウォルフズハウルは今回と同じ舞台で1勝クラスを勝った時が5馬身差の圧勝。前走は1年2ヵ月ぶりの実戦という状況だったが、道中の追走ぶりは悪くなく、直線でジリジリと脚を使って0秒6差の6着で入線した。

前走時は攻めで時計になったのがポリトラック(美浦)だけ。中間はウッドコースと坂路にも入れ、しっかりと負荷をかけられている。叩いた上積みは大きそうだ。

ハンデは55キロと手頃。まだ底を見せていないところがあり、あっさり決めるシーンがあって不思議はない。ヤネはテン乗りで吉田隼人。

○マリノアズラは中山芝2500mで1勝クラスをクリア。着差はハナだったが、自在に動いてレースぶりは良かった。また、10キロ減の458キロで、細く見せての結果だった。

中間は放牧に出され、美浦に戻ってからは熱心な調整ぶり。1週前にウッドコースで66秒8-11秒8で追走先着を果たし、今週はラスト1ハロン11秒4をマークした。これだけやれているのだから、体がしっかりしているのだろう。

3歳の牝馬でハンデは52キロ。福島は問題ないはずだし、2勝クラスでも通用しそうだ。ヤネはテン乗りで丹内祐次。

▲メイショウラツワン(55キロ)は中山の昇級戦で早めの立ち回りから見せ場をつくって4着に駆けた。少し間隔を開けて攻めは少なめだが、スムーズな先行が叶いそうで。ヤネはテン乗りで西村淳也。

◎3番ウォルフズハウル
○5番マリノアズラ
▲11番メイショウラツワン

【単勝】3番(10%)
【複勝】3番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
5→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.5→全通り(14点)
3.11→全通り(14点)
5.11→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
3.5→全通り(84点)

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【土曜メインレース】

京王杯2歳S
馬 連 7,450円
ワイド 2,430円
ワイド 1,220円
トウシンマカオ2着(4人気)

ファンタジーS
3連単 2,670円
3連複  530円
馬 連  450円
※○◎でヒット

東京11R
京王杯2歳ステークス(GII) 11月6日(土) 完成前の2歳馬同士

2歳馬が争うGII競走で、舞台は東京の芝1400m。

向正面からのスタート、箱が大きく、ワンターンのコース。3コーナー前に山があり、これを上って下る。4コーナー前から軽い上り坂になり、直線残り460m~300mは急めの上り坂になっている。直線距離は525.9m。

芝は連続開催の5週目で、Bコース使用2週目になっている。Bコース1週目だった先週は、荒れていた内が隠された状態。インを進んだ勢力が好走するケースがあったし、レースが流れて外からの差しが決まるケースもあった。

3勝クラスの芝1600m戦では、1分32秒7(良)という速い時計が出ている。ちなみに、超一流の戦いで参考にするのもどうかとは思うが、天皇賞(秋)(芝2000m)は1分57秒9(良、午後に降雨あり)で決着した。レースは1000m通過が60秒5と緩めの流れ。エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの3強が馬場の三~四分どころで叩き合い、上がりは【11秒1-11秒1-11秒4】の33秒6だった。

Bコース2週目でどうなるかだが、JRAからは「正面直線の内柵沿いに傷みが出始めました」と発表があった。馬場の写真を見る限りではヒドイ傷みではなく、先週と同じような傾向になるかもしれない。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アポロルタ】評価B 騎手B
牝馬。2代母がエンゼルカロ(函館3歳S)。中山の新馬は馬群の中でフワフワしていたが、直線でバラけると反応して伸びて差し切った。ゴールした時に余力が残っていて、時計も上々だった。その後は放牧を挟み、美浦のウッドで69秒台を2本、今週はラスト1ハロンが11秒6。体が小さく、まだ強い稽古はできない感じだ。気性的には十分だろう。丁寧に乗れば1400mにも対応できる。

【ヴィアドロローサ】評価A+ 騎手S
近親にアグネスワールド、ヒシアケボノ、ブロードストリート。函館の新馬は、併走の外を追走する形からの先行押し切り勝ち。札幌のオープンでは、タメる競馬で外を回し、力強く伸びて抜け出した。どちらも力を要す馬場での結果だった。1週前に美浦ウッドコースで古馬に先着して65秒8-11秒6の好時計。今週は大きめの調整にとどめたが動きは良かった。1400mは問題なし。体がしっかりしてきた感じだし、追える横山武史で要注目。

【キングエルメス】評価A- 騎手A+
母は函館2歳S勝ち馬、姉に秋華賞4着のパラスアテナ。札幌の新馬を2番手追走からしっかり抜けてV。2戦目のオープン(5着)は、ゲートでトモが落ち、道中は進みが悪く、直線は内にモタれて競馬になっていなかった。立て直しを図り、坂路(栗東)の最終追いはビシッと追われて52秒4-12秒2。モタれる面を見せていた。気性はまだまだだが、血統馬で能力を秘めている。今回はハミを換えて左回り。変わる可能性あり。

【コラリン】評価A- 騎手S
牝馬。母は短距離で活躍、「Haloの3×5」等のクロスあり。札幌の新馬はスタート後にぶつけられての4着、札幌の2戦目は早めに動く競馬での完勝。中山のカンナSはアオッて出て後方から。しっかりとタメを利かせ、4コーナーで大外を回すと、直線で長く脚を使って伸びて差し切った。1分08秒8(良)と時計は上々。放牧を挟み、美浦ではウッドコース中心で1週前に68秒3-11秒9、今週は70秒8-11秒8。まだビシビシとやれない感じだが、乗り込んではきた。1400mはこなせるはずだし、引き続きルメールで警戒を。

【シゲルファンノユメ】評価A- 騎手B
兄姉は少し地味、「サドラーズウェルズの4×3」等のクロスあり。福島デビューで、2戦目に余裕ある追走ぶりからあっさり抜けて快勝。中山のカンナSは、出遅れて最後方を進み、4コーナーで大外を攻める形に。直線はグイグイ伸びて2着に上がった。放牧を挟み、美浦のウッドコースで乗り込みは順調。今週は古馬オープンのゴールドギアを煽る動きを見せ、時計は66秒0-11秒8だった。慎重に折り合いをつければ、府中の1400mでも伸びてくるはず。配当面で妙味があって。

【ジャスパークローネ】評価B 騎手A+
米国産のマル外馬。「デピュティミニスターの3×5」、「エーピーインディの4×4」、「シアトルスルーの(5×5)×5」、「ロベルトの5×5」等のクロスあり。新潟で新馬を逃げ切り勝ち。中山のカンナSは逃げて直線は集中しない感じでフラつき、それでも3着に粘った。もみじS(3着、2着とは半馬身差)もソラをつかっている感じだった。検討していた米国遠征は取りやめ、坂路(栗東)の最終追いでは51秒2-12秒2の好時計。若さがあるもののスピード能力は高く、集中して走れば粘りを見せるシーンも。

【スズカコテキタイ】評価C 騎手B
母は南関東の桜花賞勝ち馬、「Numbered Accountの4×5」という牝馬のクロスあり。3戦目に府中のダ1400mで初勝利。2番手で行きたがるところがあったが、直線で粘り強く脚を使って勝ち切った。時計は悪くない。中1週で上積みは微妙だが、坂路(美浦)で55秒2-12秒7でしっかり追われている。走法から芝でも走れそうで、ただ、重賞で時計が速くなった時にどうか。

【セルバーグ】評価B 騎手A+
3代母が米のGI勝ち馬、「サンデーサイレンスの4×4」のクロスあり。新馬戦は阪神の芝1600m(外)。好位で行きたがるをなだめつつという追走だったが、直線で内に入って渋太く抜けて勝利した。良発表でも水を含んだ状態で、勝ち時計は評価できる。中2週と間隔は詰まっていて、今週の坂路(栗東)では53秒5-12秒4で新馬に遅れた。素質は通用するし、1400mもプラスに出ていい。やはり中2週で長距離輸送があるという点が課題になる。

【テーオースパロー】評価A- 騎手A+
2代母はカナダのGI勝ち馬、その仔にベストディール(京成杯)。「ヌレイエフの5×5」のクロスあり。2戦目に中京の芝1200mで33秒9の上がりで伸びて初勝利。続いて阪神の芝1400m(内)のオープンを使って2着に差し込んだ。中2週で遠征になるが、1週前に栗東CWコースで68秒4-11秒8でビシッと追われ、今週は坂路で楽に51秒4-12秒2をマークしている。デキはさらに上がっている印象だ。ダッシュが鈍く、エンジンのかかりも遅いが、実戦で良くなってくる可能性がある。府中の芝1400mは合うはずだし、末脚がハマるシーンも。

【トウシンマカオ】評価A+ 騎手A-
兄に現オープンのベステンダンク、「ミスタープロスペクターの4×4」等のクロスあり。デビュー前に美浦のウッドコースでラスト1ハロン11秒0が出ていた。初戦は1200mを除外されて新潟の芝1600m(外)へ。2番手で行きたがるのをなだめつつの追走になり、直線で早めに抜けて押し切った。時計は1分35秒3(良)で、当日の新潟2歳Sが1分33秒8だった。放牧を入れ、美浦に戻ってからは熱心な調整ぶり。1週前にウッドコースで68秒2-11秒5で追われ、今週は坂路で53秒1-12秒1をマークしている。気性面、スピード面、血統面から1400mは合うはず。リズム良く走れば、重賞で通用していい。

【ファンデル】評価C 騎手B
牝馬。3代母がウインドインハーヘア(ディープインパクトの母)、「サンデーサイレンスの4×4」、「ロベルトの5×4」等のクロスあり。新馬は中位のインで行きたがるところがあり、それでも直線で渋太く伸びて勝ち切った。ただ、馬場から時計は平凡。ききょうS(OP)はゲートが悪くて寄られもし、道中でまともに掛かって伸びはなかった。日曜に栗東CWコースで乗られ、水曜は坂路でテンから飛ばして51秒6-13秒5。素質は秘めているが、特に気性面で完成前で…。ハミを換えるとのことで、これで制御が利くといい。

【ベルウッドブラボー】評価A- 騎手A-
祖母はテンシノキセキ(セントウルS、スプリンターズS5着)、「サンデーサイレンスの3×4」等のクロスあり。新潟の新馬は内容ある3着。2戦目の福島戦では、みずから動いていく競馬で抜けて快勝した。ダリア賞は好位のインを進み、直線で少し外に出すと、しっかり伸びて差し切るという勝ちっぷり。スローで上がりが速く、自身のラスト1ハロンは推定で10秒9になる。サウジアラビアロイヤルカップ(10月9日)の予定を延ばしたが、ウッドで2週続けて古馬のオープン馬と併せ馬を行った。時計は1週前が67秒4-11秒6、今週が68秒3-11秒8で、仕上がりは進んでいる。丸山元気はテン乗りになるが、能力は通用するので。

【ラブリイユアアイズ】評価A- 騎手A+
牝馬。祖母はカナダのGI勝ち馬、「サンデーサイレンスの3×4」、「In The Wingsの4×4」等のクロスあり。札幌の新馬を2番手から抜けてV、馬場から時計は平凡。芝1500mのクローバー賞では、抑えようとしたが持っていかれる感じで早めに先頭に立ち、それでも最後までしっかりと脚を使って押し切った(ラスト1ハロンは11秒7)。10月中旬に美浦の帰厩し、その後は入念に乗り込んできた。1週前にウッドコースの併せ馬で66秒7-12秒0で同入し、今週も併せ馬でいい動きを見せている。もっと馬体を増やしたい現状だが、男馬相手の重賞でも素質はヒケを取らない。団野大成は若手の実力派。

【レッツリブオン】評価A+ 騎手B
兄のマンカストラップとウメタロウは、父がプリサイスエンドでダートの短距離で活躍。「ミスタープロスペクターの5×(4×5)」等のクロスあり。新馬は左にモタれての2着、2戦目は直線で何度か手前を替えての3着、3戦目は外枠から外を回されての3着。4戦目は舞台が今回と一緒で、好スタート切り、下げて好位のインを抑えつつ進む形に。直線で外に動かして追われると、長く渋太く伸びて差し切った。1分21秒4(良)なら時計も合格点をあげられる。1週前に美浦のウッドコースで69秒3-11秒4で追われ、今週は大きめの調整で古馬の3勝クラスと同入した。男馬にしては小ぶりだが、徐々に力をつけている。府中の1400mはピッタリで、侮れないムード。

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デビューして間もない2歳馬同士の戦い。肉体面でも気性面でも課題を残す馬が多く、安心して馬券をあずけられる存在はいない。そこで、3騎の伏兵馬を狙うことにした。

◎は伊藤大士厩舎(美浦)のレッツリブオン。440キロ級と男馬にしては小さいが、レースぶりはしっかりしていて、今回と同じ舞台を1分21秒4(良)で走破して初勝利を挙げた。

ヤネはずっと手綱を取っている杉原誠人。攻めの動きはさらに充実しているし、重賞でも狙い目がある。

2頭目の穴馬は高柳瑞樹厩舎(美浦)のトウシンマカオ。新潟芝1600m(外)の新馬勝ちが2番手追走から悠々と抜け出す強さで、底が見えないところがある。

攻めの動きはいいし、1400mへの距離短縮はプラス。時計は速くなるだろうが、対応するスピードを秘めているので。ヤネは新馬に続いて戸崎圭太。

3頭目の穴馬は加藤征弘厩舎(美浦)のヴィアドロローサ。母系は魅力で、夏に北海道で新馬→オープンを違う競馬で連勝した。

美浦での調整は意欲的で、パワーアップした姿で臨めそう。ヤネが追いに関しては現役トップレベルの横山武史で、好勝負になっていい。

以下はラブリイユアアイズ、テーオースパロー、ベルウッドブラボーなど。警戒が必要な勢力が多くいて、印が回り切らない。

正直、難解な一戦。前日の夜の段階で、3連単の1番人気が万馬券になっている。伏兵馬3騎に重たい印を打ったし、連勝式は大きな配当になってくれるといい。

◎9番レッツリブオン
○8番トウシンマカオ
▲13番ヴィアドロローサ
△11番ラブリイユアアイズ
※2番テーオースパロー
×5番ベルウッドブラボー
×14番シゲルファンノユメ
×10番コラリン
×12番ジャスパークローネ

【単勝】9番(10%)・8番(10%)・13番(20%)
【複勝】9番(30%)・8番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
8→全通り
13→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
8.9→全通り(12点)
9.13→全通り(12点)
8.13→全通り(12点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
9.8→全通り(72点)

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阪神11R
ファンタジーステークス(GIII) 11月6日(土) 若い2歳牝馬の戦い

2歳の牝馬が争うGIII競走で、舞台は阪神の芝1400m(内)。

2コーナーからのスタート、内回りでワンターンのコース。3コーナーの残り800mから軽い下り坂が続き、直線残り200m~100mが急な上り坂になっている。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。もちろん競馬によるが、残り800mからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。

芝は連続開催の5週目で、Aコース使用5週目になっている。京都が改装工事に入り、使用頻度が高くなっている阪神。内が少し荒れ、全体にタフな馬場になってきている。

先週の土曜に行われたスワンS(芝1400m(内))は1分20秒7(良)で決着。中位馬群を進んでいたダノンファンタジーが、直線で割って伸びて抜け出した。2着は内めを伸びたサウンドキアラで、3着に逃げたホウオウアマゾンだった。レースの1000m通過は57秒0で、上がりは【11秒4-11秒6-12秒1】の35秒1だった。

日曜のカシオペアS(芝1800m(外))は、インを進んだファルコニアが直線で内めを伸びて勝ち切った。2着がさらに内から来たヴァンケドミンゴで、3着は2番手を進んだアドマイヤビルゴだった。レースは1000m通過が62秒0とスローで流れ、上がりは【11秒2-10秒7-11秒8】の33秒7だった。

先週でもジョッキーたちは少し内を避けていて、馬場の三分~五分が最もよく伸びる印象だった。今週はより内が厳しくなるかもしれない。

JRAからは「内回り3コーナーから4コーナーに傷みがあります。その他の箇所についても少しずつ傷みが拡がってきています」と発表があった。展開はもちろんだが、パワーとスタミナの有無が重要な要素になってくる。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アネゴハダ】評価A- 騎手A-
祖母は仏産馬で、仏と伊でGII勝ち。新潟のダ1200mでデビューし、2番手から抜けて快勝。前半が遅かったが、レースのラスト2ハロンが11秒9-12秒2と速い数字だった。2戦目は芝の小倉2歳S。ゲートが開いて外に行き、道中は追走に少し苦労していた。それでも直線でエンジンがかかるとグイグイ伸びて3着に上がった。坂路(栗東)でしっかりと乗り込み、今週は52秒6-12秒5で追走先着。阪神の芝1400m(内)にも対応できるはずだし、怖い存在。

【ヴィルチュオーズ】評価A- 騎手B
母は愛国産で、英でGIII勝ち。「ノーザンダンサーの5×5」のクロスあり。新馬の時は体ができてなく、大きめの攻めが中心。実戦では馬群の中を手応え良く進み、直線で前が開くとしっかり伸びて差し切った。自身のラスト1ハロンは推定で11秒2。先週の金曜に栗東CWコースで65秒級でしっかりと追われ、今週はCWで4ハロン52秒級。攻めを強化していて、重賞でも怖さがある。少しタフになっている阪神の馬場への対応が鍵に。

【ウォーターナビレラ】評価A+ 騎手B
母は地方で3勝、兄に兵庫ジュニアGP3着のソウカイボーイ。「Haloの4×4」、「Robertoの4×5」、「Lyphardの5×4」のクロスあり。札幌の芝1500mで新馬を逃げ切ってV、スローでラスト1ハロンは11秒4。続いて中山芝1600mの1勝クラスを2番手から抜けて連勝を決めた(ラスト1ハロンは推定で11秒2)。追われて頭が少し高くなるあたり、まだ良くなる余地が残っている。中間の攻めは大きめで、今週は栗東CWコースで4ハロン52秒級。阪神の芝がどうかだが、脚力は重賞で通用する。ヤネは追いの甘い武豊だが、慎重にタメて乗ってきそう。

【オルコス】評価A- 騎手A-
3代母がサマンサトウショウ(エプソムC、マイルチャンピオンシップ3着)、兄に皐月賞4着のアドマイヤハダル。中山の芝1600mでデビュー。スタートで少しトモが落ち、押して2番手へ持って行く形に。直線で早めに先頭に立ち、渋太く押し切った。開幕週で時計は水準といったところ。その後は短期放牧に出され、美浦に戻ってからは意欲的な調整ぶり。1週前にウッドコースで65秒5-12秒1で追われ、坂路に入れた今週は楽な感じで51秒2-12秒3の好時計をマークした。今の段階でこれだけやれているのはいい。長距離輸送があっての重賞挑戦になるが、侮れない面がある。

【スマートプレジール】評価B 騎手S
母系に目立った活躍馬はいない。「サンデーサイレンスの3×4」、「プレズントコロニー3×5」等のクロスあり。新潟のダ1200mでデビュー。ソコソコ流れた中で2番手で行きっぷりが良く、直線で抜けて5馬身差で圧勝した。良で1分12秒5なら時計も悪くない。浅見秀一流の調整で、日曜に坂路(栗東)でしっかり追って55秒3-12秒5。そして、水曜は58秒8-12秒5と大きめ。ちなみに、新馬の前に51秒2が出ていた。芝にも対応できる走り。1400mでも息が入れば抵抗するシーンも。

【スリーパーダ】評価A- 騎手A-
母はデルマーオークス(米)勝ち馬。上にシンハライト(オークス、桜花賞2着)、リヴァラティ(マーメイドS)など、活躍馬がズラリ。小倉の芝1200mでデビュー、398キロで細い体つき。好位の外でなだめられ、外に張り気味の追走に。それでも直線でしっかりと抜けて押し切った。小倉2歳Sは404キロ。ボコッと出て後手に回り、道中は力んだ走りに。直線は馬場が荒れている内めから先頭をうかがい、最後はさすがに鈍った。1週前に坂路(栗東)で51秒6-13秒1で追われ、今週は楽な感じで54秒7-12秒7。体を大きくしたいし、実戦で折り合えるかもポイントになるが、素質的には差がないので。

【ナムラクレア】評価A+ 騎手A+
3代母は米国産馬で、仏でGIを2勝。Halo、ノーザンダンサー、Hail to Reasonのクロスあり。新潟での新馬戦(3着)は直線で内にモタれて追えなかったもの。2戦目に中1週で小倉のオープンを使い、不良馬場の中を力強く伸びて勝ち切った。3戦目は中2週の再遠征で小倉2歳S。外差しが利く馬場の中でしっかりと脚をタメ、直線で大外から鋭く抜け出して快勝している。ラスト1ハロンは11秒5だった。放牧先から栗東に戻り、強い攻めは土曜。10月23日に52秒0-37秒1-11秒7で追われ、30日は楽な手応えで52秒4-36秒6-11秒5の好時計をマークした。今週はジョッキー騎乗で54秒4-39秒3-12秒6。馬体は大きくは成長していないようだが、動ける仕上がりにある。坂のある阪神をこなせるパワーがあって、折り合い面から1400mにも対応可能。3連勝を決めるシーンがあっていい。

【ナムラデイリリー】評価B 騎手B
母系に目立った活躍馬はいない。5代アウトクロス。デビューは阪神の芝1200m(内)、良でも少し力の要る馬場。ロケットスタートからハナに行き、スイスイ飛ばして1000m通過が57秒4。ソラをつかった感じもあってラスト1ハロンは12秒7かかったが、危なげなく押し切った。中1週になるが、坂路(栗東)でしっかり追って追走先着を果たし、時計は54秒0-12秒5。疲れはなさそうだ。1400mでも息を入れつつ先行できれば粘りを見せても。

【ホワイトターフ】評価B 騎手A-
岡田一族。母は地方の交流戦で3勝、障害で1勝。小倉での新馬勝ちは4キロ減騎手で50キロ、先行して押し切る内容。全体の時計は平凡だが、スローの分があり、しっかり伸びてラスト1ハロンは11秒5だった。ききょうSは新馬から14キロ減って430キロ。実戦ではタメずに行かせて末をなくした。1週前に坂路(栗東)で52秒2で追われ、今週は51秒7-12秒7。デキは良さそうだ。今回は抑える形を取るか。素質は秘めていて、変わる可能性はある。

【ママコチャ】評価A+ 騎手A-
母がブチコで白毛の一族、自身は鹿毛。全姉にソダシ(阪神ジュベナイルF、桜花賞)がいる。新馬戦(8着)も2戦目(3着)も直線で脚は使った。3戦目は今回と同じ舞台。2番手につけて走りは楽で、直線で早めに抜けて最後までしっかり伸びて快勝した。1分20秒9(良)の時計は評価できる。中1週でも坂路(栗東)で楽に54秒8-38秒7-11秒9が出て気配は良好。粗いが底力のある母系。藤岡佑介はテン乗りになるが、重賞でも軽くは見られない。

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キャリアの浅い2歳の牝馬同士の戦い。10頭立てと頭数は少ないが、将来性ある若駒がいて楽しみな一戦である。

池江泰寿厩舎(栗東)のママコチャに◎を打った。白毛の一族、1つ上の姉がソダシ。未勝利勝ちの勝ちっぷりと時計が良く、あの走りができれば重賞で互角にやれる。

ただ、この一族は気性難の家系。ソダシもそうで、近親のメイケイエールなど暴れ馬に近い。中1週でも疲れはなさそうだが、精神面で影響が出ないかは心配である。

藤岡佑介はテン乗り。最終追いで跨って感触はつかんでいるはずで、実戦に行ってうまくコンタクトを取ってもらいたい。力を出し切ることができれば。

長谷川浩大厩舎(栗東)のナムラクレアも注目される存在。夏は厳しいローテーションの中でオープン→小倉2歳Sを連勝していて、パワフルな末脚が武器である。

陣営はもっと馬体を大きくしたいようだが、栗東の坂路で動いて仕上がりは悪くなさそう。タフになっている阪神の馬場、1400mの距離にも対応できるし、連勝を伸ばしてくるかも。

▲はアネゴハダ。小倉2歳Sの内容から、1400mに延びるのはプラスだろう。タフな馬場も問題ないし、仕上がりも良さそうなので。

以下はオルコス、ウォーターナビレラ、スリーパーダなどで、切り捨てていい勢力はいない。

◎と○は人気の一角。連勝式は手広く買っていき、崩れて配当が大きくなってくれるといい。

◎9番ママコチャ
○2番ナムラクレア
▲6番アネゴハダ
△4番オルコス
※5番ウォーターナビレラ
×8番スリーパーダ
×1番ヴィルチュオーズ
×3番ナムラデイリリー
×7番スマートプレジール

【単勝】9番(10%)・2番(40%)
【複勝】9番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
2→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
2.9→全通り(8点)
6.9→全通り(8点)
2.6→全通り(8点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
9.2→全通り(48点)

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【土曜後半レース】

飯坂温泉特別
馬 連 3万4,330円
ワイド   8,200円
ワイド    960円
単 勝   1,090円(10%)
複 勝    370円(30%)
◎ラングロワ1着(4人気)

東京12R
馬 連 5,440円
ワイド 1,920円
ワイド 3,230円
複 勝  360円(40%)
◎キタノリューオー2着(6人気)

河北新報杯
馬 連 2,620円
ワイド  940円
ワイド 1,570円

東京12R
3歳以上2勝クラス 11月6日(土) 伏兵馬狙いで

ダートで強くなりそうな素質ある3歳馬がそろった鞍。そんな状況だが、伏兵馬を狙っていきたい。

◎キタノリューオーは3歳世代で、前走で1勝クラスをクリアした。レースが流れた中、ポジションは中位のイン。直線で外に出して追われると、しっかりと伸びて長く脚を使って抜け出した。ゴールした時に少し余力が残っていた。

引っ張られた分があるといえ、東京ダ1600mの良馬場を1分36秒5で駆けたのは立派。ちなみに、同じ日に3勝クラスが組まれていて、こちらはペースが緩くて勝ち時計が1分37秒0だった。

中間はゲート練習をしつつ美浦のウッドコースで乗られ、1週前に66秒1-12秒3、今週は66秒2-12秒0。昇級して好メンバーになったが、前走と同じイメージで脚をタメ、うまく捌くと穴を開けるシーンがある。ヤネは引き続き丸山元気。

○クリーンスレイトは3歳世代で人気になっている。春に3歳1勝クラスを勝った時の時計が1分36秒4(良)。次走でユニコーンSを5着した。

復帰戦の前走は2勝クラスとしてはかなり遅い流れになったが、34秒2という相当に速い上がりを使ってクビ差の2着に追い込んでいる。

美浦の坂路で入念に乗られ、叩いた上積みを見込んでいい。田辺裕信は騎乗歴があるし、今回も末脚発揮は確実だ。

◎3番キタノリューオー
○15番クリーンスレイト

【単勝】3番(10%)・15番(50%)
【複勝】3番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.15→全通り(14点)

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阪神12R
3歳以上2勝クラス 11月6日(土) 伏兵馬2騎を狙う

阪神のダートはパサパサで少しタフな馬場になっていそう。スピードある先行馬が押し切る可能性はあるが、穴狙いに徹して伏兵の差し馬2騎から入ることにした。

◎モズピンポンは現級で2戦続けて3着に駆けたことがあって通用することは証明済み。前走で初めてダ1200mを使ったが、押して無理に行かせ、コーナーでは膨れ気味になってみっともない競馬になってしまった。それで4着に残っている。

ヤネは引き続き古川菜穂で、4キロ減が利いて53キロ。前走は陣営の指示があって行かせたようで、今度は差す競馬を示唆している。3番枠で揉まれ込むと厳しくなるかもしれないが、スムーズに運ぶと一発も。

○ショウゲッコウは前走で◎と同じレースを走って3着。いつもの控える競馬で追走ぶりは悪くなく、直線で捌きつつ伸びて馬券に絡んだ。2着との差はクビだった。

ヤネは前走でも跨っていた荻野極。内の4番枠を引いたが、外が開けば動かすし、状況によっては馬群を割りにかかるだろう。力の要る良馬場で上がりがかかる展開になると、再度の浮上がある。

◎3番モズピンポン
○4番ショウゲッコウ

【単勝】3番(10%)・4番(10%)
【複勝】3番(40%)・4番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
4→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.4→全通り(14点)

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福島11R
河北新報杯 11月6日(土) パワーある2騎を狙う

福島のダートは阪神と同様にパサパサで少しタフな馬場になっていそう。3歳の素質馬、あと、伏兵の牝馬の2騎を狙っていきたい。

◎タイセイサムソンは潜在能力高い3歳馬。2月の中山での初勝利と、5月の府中での3歳1勝クラス勝ちが共に後続に3馬身半の差をつける強い勝ちっぷりだった。

約半年ぶりの実戦、かつ昇級緒戦だった前走は5着。スタートで後手を踏み、道中で掛かって制御できなくなりと大変な競馬だったが、直線でジリジリと脚を使って5着に上がった。

現状は気性面の問題が大きく、中2週で時計を出したのは美浦ウッドコースの1本。横山和生が跨り、66秒6-11秒9をマークした。

2勝クラスでの素質上位は明らか。冷静に走れるかはやってみないとわからないが、先が楽しみになるようなパフォーマンスを見せてもらいたいところ。

○ラボエームはパワーがある4歳の牝馬。小倉の前走で初めてダ1700mを使った。タメる形で息が入り、3コーナーを過ぎて外を一気に進出。直線は勢いそのままに伸び、抜け出して5馬身差で圧勝した。1分45秒5(良)と時計も上々だった。

1週前に栗東のCWコースで65秒台が出ていて、1週延ばして福島へ。ヤネは甘さのある藤懸貴志だが、同馬には5度の騎乗歴があり、4着と5着はある。

遠征競馬でイレ込んで馬体を減らさないかがポイントになるが、中距離で本格化する可能性があり、2勝クラスで通用して不思議はない。人気は薄く、配当面で妙味あり。

◎11番タイセイサムソン
○2番ラボエーム

【単勝】11番(50%)・2番(10%)
【複勝】2番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
2→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
2.11→全通り(13点)

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福島12R
飯坂温泉特別 11月6日(土) 伏兵馬2騎を狙う

開幕初日の芝1200m戦。前残りがあっていいケースではあるが、特に短距離ではハイペースになって差しがハマる可能性もある。決め撃ち的な狙いで、先行する伏兵馬2騎に期待することにした。

◎ラングロワは3歳世代で、春に重賞のファルコンSで先行し、新潟の直線競馬ではハナを奪った。高いスピード能力を備えている。

馬体が細いのが悩みだったが、放牧に出してリフレッシュさせ、かなり増えて帰厩したとのこと。美浦のウッドで1週前にラスト1ハロン11秒1を叩き出し、今週は併せ馬で楽に先着して時計が66秒7-12秒5だった。これだけやれているのは成長したからこそ。430キロ台での出走になりそうだ。

ヤネは秋山稔樹。2年目で甘さがあるものの、先に挙げた2つのレースで同馬に跨っていた。他も速いだけに簡単ではないが、ダッシュがつき、息を入れつつ先行できると粘りを発揮するシーンも。

○フィルムスコアは小倉芝1200mでの初勝利が逃げ切って1分07秒5(良)の好時計。開催が進んだ馬場で直線は内を避けての誘導になったが、最後までしっかり伸びて押し切った。ラスト1ハロンは11秒5だった。

間隔を取って立て直し、栗東の坂路で自己ベストとなる52秒1をマークして気配は良好。吉田隼人はテン乗りになり、5番枠を引いて積極的に乗ってくるか。◎と同様にスムーズな先行が叶うかが鍵になるが、スピード的に怖さがある。

◎7番ラングロワ
○5番フィルムスコア

【単勝】7番(10%)・5番(10%)
【複勝】7番(30%)・5番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
5→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.7→全通り(14点)

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