【1月29日・30日の予想コメント】

【1月29日・30日の予想コメント】(日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)

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【日曜メインレース】

シルクロードS
3連複  8,280円
ワイド  970円
ワイド 1,010円
◎ナランフレグ3着(3人気)
×▲◎でヒット

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東京11R
根岸ステークス(GIII) 1月30日(日) ハイペース必至で

東京のダ1400mで争われるGIII競走。

向正面からのスタート、箱が大きく、ワンターンのコース。スタート地点は下り坂になっていて、3コーナー前から小さめの山を上って下る。直線に入って残り約200mまでは長い上り坂で、高低差は2.4m。最後の200mは平坦になっている。直線距離は501.6m。全体の高低差は2.5m。

土曜のダートを見ると、まず3勝クラスのダ1600m戦が1分36秒2(良)で決着。逃げたロードエクレールがそのまま押し切り、2着は外から伸びたアドマイヤルプス、3着は好位のインから脚を使ったボルサリーノだった。1000m通過は60秒0で、上がりは11秒5-12秒2-12秒5の36秒2だった。

2勝クラスのダ2100m戦は、ダノンラスターが好位から抜け出して4馬身差で圧勝。2着も好位を進んでいたグレートバローズで、3着は中位の前から伸びを見せたラヴォラーレだった。1000m通過は64秒4と遅く、上がりは11秒9-12秒2-12秒6の36秒7だった。

乾燥した冬の良馬場だが、時計もラップも速めで、少し走りやすいぐらいの状態といった印象。日曜は晴れ予報で、土曜から大きくは変わるようなことはないだろう。

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フルゲートの16頭立て。「根岸ステークス=差し決着」というイメージが固まっているが、今年は例年以上に先行タイプが多くいる印象だ。

しごいてハナを奪いに出るのがリアンヴェリテ。初速は特別に速くないが、スピードに乗ると速いラップを刻む。他に前に行くのはジャスティン、ジャスパープリンス、トップウイナー、ヘリオスなど。ハイペースになるのは確実だ。

ただ、ジョッキーたちも激しく競り合って末をなくすことを望んでいるわけでない。先団が適度にバラけたりすると、うまく揉まれないポジションにハマッた前の組が好走する可能性がある。それでも差し馬を狙うことにした。

高柳大輔厩舎(栗東)の7歳馬ソリストサンダーに◎を打った。

骨折による1年以上の長いブランクなどあって出世が遅れたが、5歳の夏から高いパフォーマンスを見せるようになり、6歳の秋に武蔵野Sで重賞初制覇を決めた。

その武蔵野Sは着差が1馬身1/4差だったが、それ以上の強さを感じさせた。大外16番枠から中位の外につけ、道中は抑えるぐらいの行きっぷり。直線に向くと楽な手応えのまま前に接近し、残り300mで早くも先頭に並ぶ。追われてしっかりと抜け出し、危なげなく押し切った。

ラスト1ハロンは12秒9かかったが、少し余力が残っているように見えた。勝ち時計は稍重の中で1分35秒0。ちなみに、1400mを1分22秒1で通過している。

その後は放牧に出され、栗東に戻ってから入念に乗り込んできた。1週前はCWコースに入れ、大外を回って65秒4-12秒3と強い負荷をかけられている。馬体も動きも少し重たい感じだった。今週は坂路で楽に55秒2-12秒1をマーク。体は締まってきていたし、動きにも推進力があった。

目標は次のフェブラリーS(2月20日)。完ぺきには仕上げていないだろうが、動ける態勢にあるとみた。

ヤネは同馬とコンビを組んで(1.2.1.1)の戸崎圭太。武蔵野Sは外枠からうまく乗ったが、今度は9番枠で、どういう誘導をするかは大きなポイントになる。徐々に外に出していく形を取りそうな気はするが、レースの中でそれが叶わない可能性もある。捌きに甘さのあるジョッキーではあり、うまく進路を見つけてくれるといい。

57キロは問題ないし、1400mにも対応可能。末脚発揮に期待する。

相手の筆頭は、西の5歳馬タガノビューティー。(5.3.1.2)の府中巧者で、1番人気で6着に敗れた武蔵野Sは包まれて力を出し切れなかった。続く阪神のギャラクシーSは58キロを背負って外から強引に動いたもので、3着でも価値がある。

攻めは相変わらず地味だが、実戦タイプなので問題ない。当舞台では昨年の春に1分21秒9(稍)の時計でオープンを勝っている。35秒2の上がりで追い込み切る強さだった。

津村明秀がテン乗りになる点がどうかだが、こちらも直線で武器である末脚を繰り出してきそうだ。

▲はやはり差し勢のオメガレインボー。武蔵野Sは0秒3差の3着で、続いて中山ダ1200mのカペラSを使って内から3着に伸びた。カペラSで久しぶりに着けたブリンカーは今回も着用する。捌けば勝ち負けに加わってくるシーンも。

△はエアアルマス。昨年のフェブラリーSで5着に駆けているが、先行して1400mを1分22秒3で通過した。揉まれ弱いところがあり、大外16番枠を引いたのは悪くない材料。ルメール起用で怖い。

※はヘリオス。当舞台ではリステッド競走とオープン特別を3勝していて、2走前のグリーンチャンネルカップでは良で1分22秒3という優秀な時計で快勝した。少しぐらいなら揉まれても大丈夫で、スムーズなら上位争いが可能に。

×の組。タイムフライヤーは芝でGIのホープフルSを勝っていて、ダートでも強い。昨年の根岸Sでは0秒1差の3着に駆けているし、折り合いがつくと末を伸ばしてくる。テイエムサウスダンは中央でも地方の交流重賞でもレベルの高い走りを見せている。武蔵野Sは落鉄があっての9着で、ベストの1400mで要注意。

スリーグランドは昨年2月のバレンタインSで、タガノビューティーに3馬身差の差をつけて逃げ切っている。基本的には差して安定していて、これも1400mはベスト。レピアーウィットは近走は1800mが中心だが、1400mでもまったく問題ない。ただ、府中だとイレ込むことがあり、当日に落ち着きがあれば。

大井(小林分場)から挑戦するモジアナフレイバーにしても東京大賞典3着、南部杯3着の実績があり、2年前のフェブラリーSでは6着に健闘した。上位に食い込む可能性がないわけではない。

レースが流れて締まった競馬になりそうで、ジョッキー間の駆け引きも見もの。結果を読むのは非常に難しく、ただ、迫力ある戦いになるのは間違いない。

人気は割れ気味。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

ちなみに16頭のダートでのオープン特別、リステッド競走、中央の重賞、地方の交流重賞の勝ち鞍を合計すると、「42勝」というとんでもない数字になる。

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◎9番ソリストサンダー
○8番タガノビューティー
▲5番オメガレインボー
△16番エアアルマス
※7番ヘリオス
×12番タイムフライヤー
×11番テイエムサウスダン
×4番スリーグランド
×2番レピアーウィット

【単勝】9番(20%)
【複勝】9番(80%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
8.9→全通り(14点)
5.9→全通り(14点)
9.16→全通り(14点)
7.9→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
9.8→全通り(84点)
9.8→5.7(12点)

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中京11R
シルクロードステークス(GIII) 1月30日(日) ハンデ戦で混とん

中京の芝1200mで争われるGIII競走。

向正面からのスタート。約100mほどはゆるやかな上り勾配になっている。残り約1100mの地点から下り坂になり、この坂は直線に入るまで700m以上も続く。直線残り340m~240mは急な上り坂で、高低差は約2m、勾配は約2.0%。これは中山競馬場の直線の坂に次いで傾斜のある坂である。坂を上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は412.5m。全体の高低差は3.5m。

芝は開催5週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。土曜の競馬を見ると、1勝クラスの芝1600m戦が1分34秒2(良)で決着。外から伸びたエーティーソブリンが勝利し、2着は中から伸びたショウナンアレス、3着はラチ沿いに入って踏ん張ったエアミアーニだった。1000m通過は58秒8で、上がりは12秒1-11秒5-11秒8の35秒4。

2勝クラスの芝2200m戦は、勝ち時計が2分12秒7(良)。道中で脚をタメていたロードプレジールが直線で外に動かして差し切った。2着は好位のインから早めに抜け出したナムラカミカゼで、3着は追い込んだシーリアスラブ。1000m通過は60秒6で、上がりは12秒0-11秒7-12秒0の35秒7だった。

JRAからは「今週からBコースを使用します。柵の移動により大きな傷みはカバーされましたが、3コーナーから4コーナーの内側にはカバーしきれない傷みがあります」と発表があった。外めから伸びるケースもあったし、内が優勢の競馬もあったし、内外の差を意識するより、展開を重視した方がいいだろう。

少し時計がかかるようになっているのは確かだが、スローになってラスト1ハロンが11秒5、11秒2という競馬があった。タフというほどの状態ではない。

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フルゲートの18頭立て。トップハンデが57.5キロ、最軽量が51キロで、6.5キロという大きい上下差がある。

ハナに行くのは、おそらくビアンフェ。好位につけるのは、レジェーロ、カレンモエ、サヴォワールエメ、マイネルアルケミーあたりになりそうだ。問題はメイケイエールの存在。スイッチが入ると他馬に激突しながらでも前に行ってしまうというやっかいな気性で、同馬の動きが競馬そのものを変えてしまう可能性がある。

宗像義忠厩舎(美浦)の6歳馬ナランフレグに◎を打った。

衝撃的だったのは3歳の夏の新潟の直線芝1000m戦(2勝クラス)で、8番枠から外に出さずに馬場の真ん中を突き抜けるという内容。勝ち時計は54秒6(良)で、自身がマークした上がりは何と31秒7だった。

同年の12月に中京の芝1200mで3勝クラスを勝っていて、この時に繰り出した上がりは32秒6。明けて4歳になり、本来の京都での施行だったシルクロードS(ハンデ54キロ)でクビ+クビ差の3着に追い込んでいる。

5歳の春には鞍馬S(中京芝1200m)で1分07秒2の2着、上がりは32秒8。その年の12月に阪神で初めてオープンを勝ったが、力の要る馬場の中を33秒2の上がりで差し切り、最後は少し緩めるぐらいの余裕があった。

その後は放牧に出され、美浦に戻ってからは熱心な調整ぶり。1週前にウッドコースで内を回って66秒1-11秒7で追われ、今週は終い重点で69秒0-11秒6の時計で追走先着を果たした。動ける仕上がりにあるとみていいだろう。

ヤネは丸田恭介。見ていて危なっかしいところがあるジョッキーだが、同馬に関しては自信を持って乗っていて、(3.4.2.9)の成績を残している。

馬自身、左回りの1200mはベストの条件。ハンデは56キロで問題なく、陣営は「賞金を加えて高松宮記念に向かいたい」と自信ありげだ。フルゲートを捌くのは楽でないだろうが、スムーズなら鋭く上位に飛び込んでくる。

北出成人厩舎(栗東)の5歳牝馬エーポスも注目される存在。

3歳の春にGIIのフィリーズレビューを勝っているが、力んだ走りになりながら直線でグッと伸びて抜け出す強さだった。中山の前走は初の1200m挑戦で、馬群を割って伸びて勝利を収めている。

中間の稽古は熱心だし、引き続きいい状態で臨めそう。牝馬の55キロだが、これは前走と同じ数字である。問題はヤネの亀田温心(デビュー4年目)。前回はうまく前が開いたが、運動神経の悪い子ではあり、捌けないケースがある。こちらもスムーズならの条件付きの有力馬。

▲は伏兵の牝馬シャインガーネット(54キロ)。中京では3歳時にファルコンSを快勝していて、昨秋のセントウルSは好メンバーに入っての6着(0秒5差)だった。仕上がりは良さそうだし、折り合いのつけやすい1200mで怖さがある。

△は人気薄のルッジェーロ(55キロ)。後手に回りがちだが、タメが利けばしっかりと脚を使ってくる。ヤネは乗れる若手の団野大成で、一発があっても。

※は牝馬のカレンモエ(55キロ)。カレンチャンの仔という良血馬でスピード能力は高く、最後のひと押しが課題になる。

×の組。メイケイエールは4歳牝馬の55キロだから実質的にトップハンデになる。攻めは意欲的で、とにかく実戦で冷静に走れるかだけ。楽に勝つ可能性があり、しかし、気性の悪さを出して凡退することもあり得る。タイセイアベニール(56キロ)は攻めで動かなくなっているが、レースでは確実に末を伸ばしてくるので。

ジャンダルムはハンデが57.5キロで、外の17番枠に入った。切れ味を活かすような誘導ができれば。ビアンフェもハンデが57.5キロ。テンのスピードは上位で、マークが緩くなるようだと粘り込みも。

人気は割れていて、おそらく◎ナランフレグは3番人気、○エーポスは4番人気。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

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◎10番ナランフレグ
○13番エーポス
▲16番シャインガーネット
△4番ルッジェーロ
※9番カレンモエ
×3番メイケイエール
×5番タイセイアベニール
×17番ジャンダルム
×15番ビアンフェ

【単勝】10番(10%)・13番(10%)
【複勝】10番(40%)・13番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
13→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
10.13→全通り(16点)
10.16→全通り(16点)
13.16→全通り(16点)
4.10→全通り(16点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
10.13→全通り(96点)

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【日曜後半レース】

中京12R
3連単 2万1,670円
3連複   3,130円
馬 連   1,930円
複 勝    200円(40%)
複 勝    180円(40%)
▲◎○でヒット

小倉12R
3連複  1万7,610円
馬 連   1,940円
ワイド    720円
ワイド   5,740円
複 勝    290円(40%)
◎エレフセリア2着(8人気)

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東京12R
4歳以上2勝クラス 1月30日(日) 4歳馬2騎に注目

◎6番カーディナル
○2番ドンナセレーノ

【馬連】2-6(20%)
【ワイド】2-6(80%)

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中京12R
4歳以上1勝クラス 1月30日(日) 混戦で高配当期待

◎11番レベルタウン
○15番ララシャンドン
▲14番レオパルドミノル
△10番キクノロージズ
※3番ウーゴ
×1番アイスリアン
×2番レッドフランカー
×12番ルーアン
×9番サウンドウイッシュ

【単勝】11番(10%)・15番(10%)
【複勝】11番(40%)・15番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
11.15→全通り(14点)
11.14→全通り(14点)
14.15→全通り(14点)
10.11→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
11.15→全通り(84点)

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小倉11R
巌流島ステークス 1月30日(日) ヒモ荒れ狙いで

◎14番ダノンシティ

【単勝】14番(10%)
【複勝】14番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
14→全通り

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小倉12R
4歳以上1勝クラス 1月30日(日) 伏兵馬狙いで

◎9番エレフセリア
○6番フォレスタ
▲8番ダノンターキッシュ

【単勝】9番(10%)・6番(10%)
【複勝】9番(40%)・6番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
6→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.9→全通り(12点)
8.9→全通り(12点)
6.8→全通り(12点)

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【土曜メインレース】

伊賀S
馬 連 1万2,410円
ワイド   3,830円
ワイド    830円
×◎×でヒット

白富士S
3連単 4,710円
3連複 1,470円
馬 連  580円
単 勝  220円(20%)
複 勝  120円(80%)
◎ジャックドール1着(1人気)
◎▲×でヒット

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東京11R
白富士ステークス(L) 1月29日(土) 実力馬がそろって

東京の芝2000mで争われるリステッド競走。

1コーナー奥にある引き込み線からのスタート。約130m走って左カーブが来るため、外枠はロスが出る。向正面は中ほどまでが緩めの下り坂で、3コーナー前で高低差1.5mの山を上って下ることになる。4コーナー前からは緩い上り坂になり、直線に入って残り460m~300mは高低差が2.1mの上り坂になっている。最後の300mは平坦。直線距離は525.9m。コース全体の高低差は2.7m。

芝は開幕週でDコース使用になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。JRAからは「洋芝の成長は順調で全体的に概ね良好な状態です」と発表があった。

昨年の当レースを見ると、勝ったのがポタジェ。中位追走から直線で馬群を割って伸びて勝ち切るという内容で、時計は1分59秒0(良)だった。2着は大外から追い込んだサンレイポケット、3着が内めから脚を使ったフランツ。レースの1000m通過は60秒7で、上がりは11秒3-11秒6-11秒8の34秒7だった。

同じ週の3勝クラスの芝1600m戦は、テルツェットが勝って1分33秒3(良)。3歳1勝クラスのセントポーリア賞はグレートマジシャンが1分46秒5(良)の時計で勝ち、レースのラスト1ハロンが11秒5だった。1年前の開催は速い馬場で上がりが速くなる傾向にあり、瞬発力のある馬が差して好走するケースが多かった。

今年もスピードの出る馬場になっている可能性が高く、脚質の面でどんな決着になるのかは「あくまでレース次第」と考えておくべきだろう。

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Dコース使用のため、14頭立てでフルゲートになる。5頭いる4歳馬は、いずれもが好素材。5歳以上にも実力馬が多い。GIシーズンから外れた1月のリステッド競走だが、好メンバーで見逃せない一戦になった。

ジャックドール、ラインベックのどちらかがハナに行くことになりそうだ。好位につけるのは、アトミックフォース、シングフォーユー、アドマイヤハダルあたり。速い流れにはならないだろうが、ジャックドールが人気になるだけに、早めにラップが上がる競馬になる可能性がある。

名前が出た藤岡健一厩舎(栗東)の4歳馬ジャックドールに◎を打った。

父がモーリスで、母はアメリカ産馬、BMSはアンブライドルズソング。3代母のイッツインジエアはアメリカでGIを5勝している。

初勝利は3歳の春で、後続に9馬身の差をつける圧勝ぶり。次走でプリンシパルSに格上挑戦して5着だったが、中1週で関東遠征だったことを考えれば十分な走りである。その後は放牧に出され、秋に芝2000mで3連勝。着差はそれぞれ2馬身、3馬身、3馬身半で、クラスが上がって差を広げている。

3勝クラス勝ちの前走は今回と同じ舞台。陣営は「良化途上だった」と話していて、それでも逃げで難なく押し切り、1分58秒4という評価できる時計で走破した。

その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは意欲的な調整ぶり。1週前にCWコースで64秒8-11秒1を楽にマークし、今週はCWの併せ馬で66秒3-10秒9で先着した。陣営は「グンと良くなった。パワーアップしている」と話している。

ヤネは前走に続いて藤岡佑介。同馬とのコンビでは(3.1.0.0)で、最終追いに跨って状態も確認している。大型馬で緩さを感じさせながらもオープンまで上がってきた。さらにデキが上がっているとなれば、通用すると考えるのが自然だろう。他にも素質馬、実力馬がいて、マークされる立場にもなるが、中心に期待したい。

相手の筆頭は、同じく4歳世代の関西馬ディープモンスター。3歳の春にすみれSを快勝し、皐月賞では4コーナーで最外を回すロスの大きい競馬になりながら2着と0秒3差の7着に伸びている。ダービーの16着は向正面で早めに動く形になっての結果。秋はぶっつけで菊花賞に挑むことになり、2着と0秒2差の5着と健闘の走りを見せた。

リフレッシュ放牧から栗東に戻り、調整は順調。1週前にはCWコースで65秒6-11秒4で先着している。陣営は「以前より動きがいい」と話していて、馬体も少し成長しているようだ。府中の2000mは合いそうだし、こちらも注目される。

▲も西の4歳馬アドマイヤハダル。皐月賞4着馬で、ダービーの17着はディープモンスターに突かれ一緒に動いての大敗(17着)だった。復帰緒戦のディセンバーSは弾け切れずに5着に終わったが、悪い走りだったわけではない。叩き2戦目で前進を。

△は6歳の牝馬シングフォーユー。5歳の12月にオープン入りしたわけだが、もともと高い能力を見せていて、当舞台では1分58秒3のVがある。

※はラインベック。アパパネの仔、アカイトリノムスメの全兄で、自分のリズムで走ると粘り強さを発揮する。骨折明けだったディセンバーSを4着し、実績ある府中で。

×の組。4歳のグラティアスは三冠で6着、8着、15着。素材は良く、転厩緒戦になる点がどうか。4歳のシュヴァリエローズは3歳の春に若葉Sでアドマイヤハダルの2着に駆けていて、3勝クラスを勝って勢いがつきそうだ。ランフォザローゼスは青葉賞2着等に実績があり、去勢明け2戦目で侮れないムード。フランツは気性面に課題があるものの、昨年の当レースで強敵相手にクビ+クビ差の3着に奮闘している。

内枠を引いたレッドサイオン、アトミックフォースも軽視はできないし、繰り返しになるが全体にレベルが高い。

人気馬に重たい印を打っているので、配当は合わせづらいところがある。3連複と3連単は手広く買っていき、うまく崩れてくれると理想的。

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◎4番ジャックドール
○11番ディープモンスター
▲3番アドマイヤハダル
△10番シングフォーユー
※12番ラインベック
×14番グラティアス
×5番シュヴァリエローズ
×9番ランフォザローゼス
×7番フランツ

【単勝】4番(20%)
【複勝】4番(80%)
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【馬連】
4-11(10%)・3-4(10%)
【ワイド】
4-11(30%)・3-4(30%)・4-10(20%)
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【3連複】(軸2頭ながし)
4.11→全通り(12点)
3.4→全通り(12点)
4.10→全通り(12点)
【3連複】
3-4-11・3-4-11・3-4-11
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【3連単】(フォーメーション)
1着:4
2着:3.11
3着:全通り(24点)
【3連単】(フォーメーション)
1着:4
2着:全通り
3着:3.11(24点)
【3連単】(フォーメーション)
1着:3.11
2着:4
3着:全通り(24点)
【3連単】(ボックス)
3.4.11(6点)
【3連単】
4-3-11・4-11-3

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中京11R
伊賀ステークス 1月29日(土) Hペース必至で

3勝クラスの戦いで、舞台は中京のダ1200m。

向正面からのスタート。200mほど上り勾配を走る。残り約1000mからは下り坂で、この坂は直線に入る地点まで約600mも続く。直線残り380m~220mは急な上り坂で、高低差は1.8m、勾配は1.14%。これは中山競馬場の直線の坂に次いで傾斜のある坂である。坂を上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は410.7m。全体の高低差は3.4m。

先週の競馬を見ると、東海S(ダ1800m)は良発表ながら午後から雨が降っていた。そんな中、スワーヴアラミスが外から差し切って勝利を収めた。2着は好位を進んで直線でインから一旦は抜け出したオーヴェルニュで、3着は外から伸びたブルベアイリーデだった。1000m通過は61秒0で、上がりは21秒5-12秒5-12秒9の37秒9。

東海Sの次のレースが2勝クラスのダ1200m戦。勝ったのは外から伸びたジオラマで、2着も外から脚を使ったカネコメアサヒ、3着は内を伸びたコーリングローリーだった。勝ち時計は1分12秒7(良)。テンの3ハロンは35秒3で、上がりは12秒3-12秒2-12秒9の37秒4だった。

ダートは冬場で乾燥してタフな状態。そんな馬場への適性があるかどうか、あと、展開が重要なポイントになってくる。

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フルゲートの16頭立て。外枠を引くことが多いマラードザレコードが今回も16番枠と外に入り、これがしごいてハナを奪いにいく。しかし、最内1番枠のエイシンバッカスも揉まれずに運びたいタイプ。他にもシャマル、カーテンコール、メイショウヒューマ、サイモンハロルドなど、スピードある先行馬が多くいる。

ハイペースになるのは確実で、ただ、先団がバラけるのかとか競馬がどんな形になるかはやってみないとわからない。馬場はタフな状態。結果的にスムーズに立ち回れた先行馬が好走することになりそうではあるが、差して脚を使える馬を狙っていくことにした。

安田隆行厩舎(栗東)の6歳馬スワーヴシャルルに◎を打った。

芝でも結果を出しているが、中央のダートで(1.4.0.1)。3走前の新潟戦は勝ちにいく競馬をして最後で差されてのクビ差2着で、4着だった2走前の福島戦に関しては、騎乗した横山和生が「右回りはもうひとつ」と話している。

中間は坂路で意欲的な調整ぶり。1週前には攻め駆けするオープン馬カレンモエと併せ馬を行い、50秒4-36秒3-11秒9の時計で先着している。今週も楽な感じで格下馬に先着したし、いいデキにあるのは間違いない。

ヤネは川田将雅。同馬は気性面で繊細なところがあり、そこにテン乗りで臨むことになる。本来ならプラス材料ではないが、川田の腕を考えると、能力を最大限に引き出してくるかもしれない。馬場に関しては少し走りやすいぐらいの方が合う印象で、ただ、良馬場でも結果は出ている。人馬の呼吸がうまく合うと、末を伸ばしてきそうだ。

野中賢二厩舎(栗東)の5歳牝馬クインズヴィヴィも気になる存在。

前2走で続けて凡退したが、その前の3走では3着、4着、4着と堅実に差し込んでいる。中間は放牧に出して立て直し、今週は坂路で横山典弘が跨って自己ベストとなる51秒0を楽にマークした。仕上がりの良さが目立っている。

3勝すべてが脚抜きの良い馬場だったので良でどうかというところはあるが、流れ自体は向くはずだし、侮れないムードだ。

▲はスズカカナロア。昇級緒戦で時計面では見劣りするが、乱戦で上がりがかかる競馬になると浮上する可能性が出てくる。ヤネは乗れる若手の団野大成。

△はエイシンバッカス。揉まれ強くはないので1番枠がどう出るかだが、2勝クラスの勝ちっぷりから昇級しても通用していい。攻めも動いている。

※は4歳のシャマル。新潟ダ1200mで3連勝を決めたが、特に前走は良で1分09秒8というオープン級の時計だった。仕上がりは良く、これも揉まれた時にどうかという点がポイントになる。

×の組。4歳のメイショウヒューマはハイペースの逃げになった中山の前走で4着に踏ん張った。4歳の牝馬クインズメリッサは前走でメイショウヒューマに先んじて3着していて、底が見えていないところがある。ニホンピロランドは馬体が絞れていると変わってきそう。メイショウミライは実績的には上位で、立て直して攻めの気配が良くなっている。

◎スワーヴシャルルは3番人気になりそうで、○クインズヴィヴィ、▲スズカカナロアは人気薄。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

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◎11番スワーヴシャルル
○5番クインズヴィヴィ
▲4番スズカカナロア
△1番エイシンバッカス
※3番シャマル
×7番メイショウヒューマ
×2番クインズメリッサ
×9番ニホンピロランド
×12番メイショウミライ

【単勝】11番(10%)・5番(10%)
【複勝】11番(50%)・5番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
5→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.11→全通り(14点)
4.11→全通り(14点)
4.5→全通り(14点)
1.11→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
11.5→全通り(84点)

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【土曜後半レース】

茶臼山高原特別
複 勝 130円(90%)
◎ナムラカミカゼ2着(2人気)

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東京10R
クロッカスステークス(L) 1月29日(土) 伏兵馬狙いで

◎ウインモナークは福島芝1200mでの新馬勝ちが距離不足と思われるレースぶりで差し切ったもの。続く札幌芝1500mのクローバー賞は伸び切れずに4着だったが、北海道への直前輸送だったことを考えると、悪い走りだったわけではない。

脚元に不安が出て放牧に出していたが、美浦に戻ってからの稽古は意欲的。14日には坂路で50秒7-36秒8-12秒2の好時計を楽にマークした。今週はウッドコースで長めから追われていて、陣営は「馬体が成長。攻めの動きが良くなった」と話している。

リステッド競走への挑戦で切れ味比べになると厳しいかもしれないが、可能性を秘めた馬だし、まったく人気がないので狙ってみたい。

なお、デュガ(9番)は出走取消になっている。

◎5番ウインモナーク

【単勝】5番(10%)
【複勝】5番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
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【3連複】(軸1頭ながし)
5→全通り(28点)
【3連複】
3-5-6・5-6-7(2点)
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東京12R
4歳以上1勝クラス 1月29日(土) 馬体重が鍵だが

◎ノーダブルディップは良血というわけでもないが、1974年生まれのシアトルスルー(アメリカの三冠馬)の3×4という今の時代にしてはめずらしいクロスあり。さらにミスタープロスペクターの4×5、ヘイルトゥリーズンの5×5というクロスを内包している。

少し気持ち良く走りすぎるところがあるが、強い逃げ馬を追いかけた前走でも0秒5差の6着と大きくは負けなかった。府中には実績があるし、汗取りを着けてしっかり乗り込んだことで馬体が絞れると粘りを発揮してくる。

◎11番ノーダブルディップ

【単勝】11番(10%)
【複勝】11番(90%)

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中京10R
茶臼山高原特別 1月29日(土) ハンデの恩恵あって

◎ナムラカミカゼは兄にナムラビクター(アンタレスS、チャンピオンズカップ2着)、ナムラアラシ(ダートでオープンを2勝)がいる良血馬(父はキズナ)。スパッとは切れないが、2走前の3着、前走の4着と、大外を攻める形になりながら直線で脚を使っている。

長い休みを入れずに使い込んできている状況。それでも中間は栗東の坂路とCWコースでしっかりと乗られていて、疲れはなさそうだ。

ハンデ戦で54キロになり、別定だった前走から3キロも少ない数字。時計がかかり出している馬場は合うし、上位に食い込むシーンがあっていい。配当面で妙味がある。

◎4番ナムラカミカゼ

【単勝】4番(10%)
【複勝】4番(90%)

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中京12R
4歳以上2勝クラス 1月29日(土) 上昇4歳馬に注目

◎エイシンギアアップはパワフルな馬体が目を引く4歳馬。放牧明けだった前走では、強い闘争心を抑え込みながらの追走になり、直線でグッと抜け出して2馬身差で快勝した。良で1分24秒3なら時計も及第点である。

500キロを超える大型馬。勝って中2週になるから反動を気づかわないといけないところだが、中間に栗東CWコースで65秒8-12秒3、66秒4-12秒2と長めから2本乗られていて、疲れはないとみてよさそうだ。

ヤネは同馬に乗って2戦2勝の川田将雅。2勝クラスでも互角の戦いになる。相手はルチェカリーナ、ダノンシュネラ、プレジールミノル、モズピンポン、ロゼキルシュの5頭。

◎10番エイシンギアアップ

【単勝】10番(20%)
【複勝】10番(80%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→5.7.8.11.12
【馬連&ワイド】
10-12・10-12・7-10
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【3連複】(軸1頭マルチ)
10→5.7.8.11.12(10点)
【3連複】(軸2頭マルチ)
10.12→5.7.8.11(4点)
【3連複】(軸2頭マルチ)
10.12→7.11(2点)

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