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有馬記念2021大反省会

こんにちは。。
有馬記念2021、馬券の結果はいかがでしたか?
私はかなり惜しい外し方で大悶絶、ストレスがMAXです。
2022年こそは馬券を当てまくってやるぞということで馬券の考え方を整理していきます。
有馬記念を例にとって普段私がどのような予想を行っているか展開していきます。
どうぞお付き合いください。

事前準備 馬場をラップから確認する


速い馬場とか、重い馬場とか言いますが、私は数字で確認するようにしています。
有馬記念は日曜日のレースなので前日土曜日の結果が参考になります。
2021.12.25には有馬記念と同じ芝2500mのグレイトフルS(3勝クラス)がありました。これのラップタイムを見ていきましょう。
7.1-11.6-12.3-12.4-12.1-12.5-13.1-12.7-12.3-12.4-11.9-11.5-12.1
さて、ここで見るべき数字は「最も数字の小さいハロン、ただし最初の2ハロン目は除く」です。
このレースで最速だったのは最後から2ハロン目の11.5ですね。
もう1レース見てみましょう。12レース、芝1600mのクリスマスカップ(2勝クラス)。ラップは以下の通りです。
12.1-11.1-11.8-11.7-11.9-11.9-11.9-11.7
このレースで最速だったのは2ハロン目の11.1ですがこれは無視して、それ以外だと4ハロン目と最後に11.7があります。
これで私は結構重い馬場だなあと判断します。そうすると有馬記念もタフなレースになりそうとまずイメージします。
説明が足りないと思っていますね?芝のレースの展開をイメージするときには1ハロン12.0を基準に考えてみてください。これは時速60km/hちょうど。同じペースで走り続けると1000mが60.0、2000mは2分00秒0となるペースです。
レースの中では仕掛けが入ったり息を入れるタイミングがあったりしてペースには緩急があります。レースでは勝つためにどこかのタイミングで全力を出すので、1ハロンのタイムが一番小さくなるポイントがあります。そこでどれだけタイムがかかるか、馬場のコンディションによって変わってきます。
軽くて速いといわれる夏の新潟を例に出してみます。
関越ステークス(2021.8.1・芝1800m・3上オープン)のラップは以下の通りです。
12.7-11.8-11.6-12.1-12.2-11.9-11.1-10.9-11.8
最速は10.9、時速66km/hくらいのスピード勝負になっていますね。ああ、これは馬場がかなり速いんだなと判断します。夏は芝の成長がよく根っこ同士が噛み合ってクッションの役割を果たすので反発力が強いとか言います。
ちなみにアーモンドアイのジャパンカップのタイムは2.20.6です。世界レコードになっていますね。最速1ハロンはラスト3ハロン目、11.0でした。有馬記念で引退するキセキが、4歳の全盛期に緩まないペースの逃げを打ちこのレコードが作られましたが、馬場も相当に状態がよかったということです。それまで秋華賞とか後方からまくってたのになんでこのレースは番手をとれたのか、ルメールの魔術には驚きますがそれはまた別の機会に。
もう1レース、今年最も極悪馬場だったと思っている中山牝馬ステークス(2021.3.13・芝1800m・牝馬オープン)のラップを出してみます。この日は強めの冷たい雨が前日から丸1日降り続いていました。追い込みの12番人気ホウオウピースフルから勝負してクビ差4着で悶絶しました。悶絶してばっかりだな私。。
13.1-12.1-12.5-12.5-12.4-12.3-12.7-12.8-14.4
最速はラスト4ハロン目の12.3、時速58.5km/hくらいのタフな勝負になっています。馬も泥が飛んできて嫌だったろうなと思います。同じ芝1800mでも関越Sと中山牝馬Sでは質が全く異なるんですね。。
さてもう1点、なんで最初の2ハロン目は除くのかということですが、2ハロン目はレースが始まったばかりでみんな元気、位置取り争いが激しいところなので一番スピードが出ます。なので馬場の判断には2ハロン目は使いにくいということです。
10秒台:速い、11.0-11.4:普通、11.5-11.9:かかる、12秒台以下:悪いと判断しています。参考にするレースの距離が短くなると多少判断が小さめに変わります。
場外で競馬新聞見るじゃないですか、3ハロンはあっても1ハロンは書いてないんですよ。スマホPCで予想する人はより具体的にレースのイメージができるから上手いに決まってます。

時間があれば映像をチェックする


最速1ハロンがどんなものか確認したら、時間があればレースの映像を見て、位置取りとか不利とかあったかも確認したいですね。ホームページのレース結果ページから映像をチェックすると思いますのでついでにその時の最速1ハロンも見ています。

有馬記念 予想中の思考


現地に行かないレースはだいたい同じように予想しています。
本命格、対抗格、逃げ馬、番手、Xの動きがどうなるかの展開予想7割です。残りは調教とかですがそんなに重くは見ていません。Xってなにと気になる人もいると思いますが順番に説明していきます。
本命格:だいたい1番人気の馬です。有馬記念なら10エフフォーリアです。競馬関係者におそらく共通の認識として本命格の馬は正攻法の競馬をしてほしいというものがあるようです。正攻法というのは多少の距離損はあっても進路を確保して強さで勝負する走り方ですね。結果的にそうなるかは別として進路が開くか不透明な内側で足を貯める競馬はあまり望まれない感じです。詰まったときに批判が強いのはこの認識によるんでしょう。
対抗格:だいたい1番人気の馬です。有馬記念なら7クロノジェネシスです。本命格を倒すために本命格より後ろにいるか前にいるか、ルメールだから前にいるんじゃないかと考えました。エフフォーリアの仕掛けに合わせて抜かせないレースをするはずだ。というのが事前予想です。
逃げ馬:有馬記念では2パンサラッサです。ここ2戦逃げで結果が出たこと、タイトルホルダーより内枠を引けたこと、陣営の逃げ宣言からこの馬が逃げるだろうと考えます。私は予想の際に逃げ馬をかなり重視します。競馬というのは基本的に逃げが有利です。ゴールに一番近い位置で競馬ができるんだから。twitter見てるとあまりこの認識がない人が多い印象があります。調教師さんなどは結構逃げを嫌がる人が多いですね。気性的に難しくなるということのようです。確かにメイケイエールのようにスタートで逃げは難しい状態になっているにも関わらず逃げの形を作ろうとするお馬さんは頭が痛いでしょうが、馬券を買う側としては逃げの形を持っている馬は常に買いたいものです。負けるときに大負けすることでオッズが良くなり勝負しやすい面もありますね。
さて、今回のパンサラッサ、時計のかかる馬場でどのくらい勝負になるか、ここの判断を間違えると大外しの有馬記念になってしまいます。福島記念は最速10.9でラストは13.1まで落としながらも粘りました。今回は距離が500m長くなり、番手もきっちり捕まえに行くだろうから見送るべきと考えました。
番手:有馬記念では16タイトルホルダーです。できれば逃げたかったでしょうが大外16番枠ではしょうがない。菊では23万の利益をもたらしてくれた恩人ならぬ恩馬ですが、予想に私情を持ち込まないタイプです。
過去に大荒れとなったクィーンスプマンテのエリザベス女王杯2009では実質番手のリトルアマポーラ・スミヨン騎手の判断ミスが逃げ残りを許しました。競馬は番手がペースを作るといいます。タイトルホルダーが勝つための理想的な展開は後ろの仕掛けが遅れることが必須だろうと考えました。逆に言うとタイトルホルダーは早めに仕掛ける必要がありそういう意味でもパンサラッサにはきつい展開が予想されます。
X:馬場状態から浮上する、展開の向きそうな馬です。ややこしいんですが、具体的な馬を指してはいません。
「内枠のX」とか「外枠の差し馬のX」、「本命格の真後ろのX」とかいう使い方をしています。Xが逃げ馬や番手になることもあります。自分しか使っていない概念のような気がします。
前日のレースを見ていると時計はかかっていて馬場も荒れているのに、結構内の馬が残っていました。全体にフラットに馬場が重いので距離損のない内を通る馬に展開が向くという判断になります。もう1点、有馬記念に関していうと3コーナー過ぎでエフフォーリアに合わせてクロノジェネシスが張っていくのではという予想をしました。そのことによって内にはスペースが開くのではないかと。
つまり有馬記念のXは内枠の馬と判断しました。しかし逃げ馬が垂れてくるとすればここを何頭も通ってくることは難しい、多くて2頭。
事前には1ペルシアンナイトがその役割を果たすのではと考えている人が多かったようです。Cデムーロがインぴったりまわってくるぞと。
さて、このような展開予想に基づき、私の本命は9ステラヴェローチェでした。言ってることと違うじゃないかという向きもあるでしょうが、もう一つのX、本命格の真後ろのXとしてステラに私のレーダーが反応したわけです。
真後ろを取って本命格の仕掛けについていくには力が必要です。それができるのはクラシックを通じて善戦してきたこの馬しかいないのです。ダービーのパトロールビデオ見てください。7頭分外を回してグレートマジシャンとサトノレイナスを差している。力は互角と判断できます。ちなみにダービーはグレートマジシャン本命で13万失っています。。
あとは妙味です。展開からタイトルホルダーに先着のめどが立っているので2強が強いとしても複勝圏内は十分、勝負する価値があると踏みました。

反省会 レース映像と予想の比較


結果はそれ4、直線は血のたぎる思いと、血の凍る思いをさせていただきました。-23万。。。お祭り気分でtwitterで軍資金アンケートを募ったものですから有言実行させていただきました。
ステラヴェローチェの動きを見ながら私の誤算を追っていきます。

スタート:出遅れ


10エフフォーリアの後ろを取るのは厳しいのではというスタートです。しかし結果的にはそこを取ることができて思い描いた展開に。


9出遅れ、だがすぐに10の後ろを確保


レースのペースは1000m60秒を切る展開となり、前は厳しくなります。速い馬場だったらこれでも余裕で残ったりしますが事前の馬場チェックによる判断です。




2週目3コーナーからの仕掛け



エフフォーリア横山武は7クロノジェネシス・ルメールの進路をつぶしに3コーナーから進出します。
予想者として誤算だったのはクロノジェネシスがこれをそのまま行かせたこと。10と7が合わせながら3,4コーナーを上がっていく、その後ろに9がついていく、この展開によって直線で2頭が苦しくなれば9のアタマが見えてくると思っていました。一方で全く無抵抗であったことから想像以上に7のコンディションは悪いのか、この馬が馬券外ということは自分の的中が大いに近づくぞとうれしい誤算の感情も持ちました。


ステラヴェローチェにとって厳しくなったのは13アカイイトの外からの進出。これを行かせると直線で進路がなくなる可能性があるため合わせていきますが、そのためにエフフォーリアより外を回ることになりました。これは厳しい展開ですが予想の範疇ではあります。外を回すとエフフォーリアを抜いて1着は厳しいかなという思いであります。

1ペルシアンナイトが16タイトルホルダーの外から進出しようと外に振る。すかさず5ディープボンドがまっすぐインをついてくる
7クロノジェネシスは前に15キセキ、外に10エフフォーリアがいてスペースがない
9ステラヴェローチェは13アカイイトに進路をふさがれないよう、渋々10の外から進出


最後の直線


10が先頭、9ステラもついて行っている、アタマなら帯まで見える、2着でもまあまあだ、何しろ7クロノがいないのだから。
しかし内枠のX、5ディープボンドがきれいにさばいてショートカット成功していた。X=5だったのだ。見返してみると1ペルシアンナイトがその進路を持っていたものの4コーナー出口で一瞬外を模索した。開いたスペースをすかさず5が内から取り切ってためた足で伸びてきた。5-9-10は持っている。2着でもいい。

ディープボンドがスペースを突いて伸びてくる


しかし15キセキによって進路を失ったはずの7クロノが伸びてきた。後で見返すと10が直線で外に寄ったために9も多少外に。そこに7が突っ込んできたようでした。あれがなければ外を回すことになり入れ替わったかなあと思います。


10エフフォーリアと9ステラヴェローチェが接触をお互い避けた隙間を7クロノジェネシスが縫ってくる


結果は10-5-7。本当に痛い。何一つない。
ただ一つ言えることは、中山金杯は内枠の先行馬が馬券に絡むでしょうということ。前を向いて生きていきます。。ありがとうございました。



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