フローラS ラップ傾向で見るコース形態

1.コース形態

東京競馬場2000m

フローラSは東京2000mを使用する。2コーナー奥のポケットからのスタートで向こう正面まで続く緩やかな坂を下りながらコーナーへ進入。初角までの距離は約100mとかなり短く、コーナー角は緩やかなものの約90°の方向転換。向こう正面半ばで上り、3コーナー途中まで緩やかに下る。そこから直線入口まで緩やかに上り直線へ進入。直線入口でさらに約2m上る。直線の長さは約525mとかなり長い。アップダウンする機会が多く直線が長いため追い比べもしなければいけないなかなかにタフなコース設計。

フローラS過去10年ラップ傾向
Sペース時好走脚質傾向
Mペース時好走脚質傾向

ラップ傾向では道中控えて直線での追い比べになるヨーイドンのレースになる機会が多い。基本的にはやはりそのことは騎手の頭にもあるだろうし、道中は緩んだペースになりやすいものと思われる。3コーナーから直線入口のアップダウンの影響で隊列が縮み直線の長さが十分にある関係上、スローペースでも先行馬と差し馬の好走数が変わらないことからも基本的に差し馬有利と言えそう。先行馬が好走しやすいタイミングは、道中がやたら緩んだ時で12.5秒以上のラップタイムが2F以上連続で続くような緩み方をすると好走傾向にある。東京2回開催の開幕週での施行ということもポイントか。ただ、全体的に緩み過ぎると位置取りのアドバンテージを稼げない。また、逃げ・追い込みの極端な脚質は好走傾向に無い。逃げ馬はコースのタフさからスタミナが持ちにくく、追い込んでもスローペースの影響で物理的に差し届かないという事だろうか。

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