NHKマイルカップ2019 結果分析

NHKマイルカップ2019
1:32.4 45.8-46.6 馬場状態5
12.0 - 10.4 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.3 - 12.0
展開としては0.8のハイペースになっており、ペース耐性が必要なレースになっている。そして仕掛けが早くL3最速と後半要素は持続能力が問われたかな。ただこのレースに関してはそれだけではなくて、まず日曜は1日通して外差しが顕著な馬場になっていた。馬場差は考える必要がある。そしてL5-4で中弛みが生じている。さらにいうと、前半3Fだけで見ると33.9とマイル戦としてはかなりの激流になっている。なのでこのレースを端的に言うと前半無理せずに中弛みで外から押し上げてこれた馬に有利になっている。なのでグランアレグリアなんかはかなり厳しい展開になっているかな。


1着 アドマイヤマーズ


適性・展開がともにばっちり合った感じかな。まず出遅れているんだが、そのおかげで前半の激流に飲み込まれずに済んでいる。これは結果的にプラスに働いた。そして中弛みに乗じて外から強気に仕掛けて行くことができたと。展開はばっちりだったかな。加えてこの馬の武器はペース耐性と持続能力にあるので、それが問われた今回は適性的にもよかったと思う。いろいろと噛み合ったと思うので、これで世代最強マイラーとまでは思わないけど、持続能力は高いレベルにあることを証明できたかな。ただ、展開的には実は皐月賞とも近いものになっていて、皐月賞でもこの馬の力は十分発揮していたんじゃないかなと思う。だとすると皐月賞の上位3頭は世代では抜けていることになってしまうかな。高速馬場だったらダービーもこの3頭で決まってしまう可能性が高い。京都新聞杯や青葉賞もタイム・ラップともに地味だし、いまのところ逆転候補は後で触れるけどカテドラルぐらいかなと思う。


2着 ケイデンスコール


これは完璧に嵌っていると思う。前半無理せず後方から。そして中弛みで外から押し上げてきて大外をぶん回す。褒められた騎乗ではないが、このレースに関してはこの騎乗がベストだったと思う。ただこの馬はペース耐性が極端に低いと思っていて、新馬戦も新潟2歳ステークスもスローバランスでのものだった。毎日杯でもスローでそこそこやれていたし、逆に朝日杯レベルのペースでだめだったので、このペースでやれたのは成長なのかな。ただ展開が嵌っているのは間違いないので、次走以降の評価は慎重にした方がいいと思う。


3着 カテドラル


かなり高いパフォーマンスだったと思う。この馬とグランアレグリアがこのレースでは上位勢では一番しんどい展開になっているかな。前半無理しなかったのはよかったけど、中弛みで馬群に包まれていてここでの展開はかなりマイナスだと思う。加えて、アブドゥラも外がいいことが分かっていたと思うので、直線でも外を意識していたが出せずに結局内を選んでいる。一瞬はかなりの脚を使ったんだが、最後差されたのは馬場の差かなと思う。この馬もペース耐性が地味に不安だったので、後方からとはいえ、このペースでやれたのは大きい。まだまだ後半要素に関しては底を見せていないと思うので、ダービーにでてきて中団ぐらいから進めれば、3強を崩すチャンスは十分あると思う。というよりも3強を崩すチャンスはこの馬にしかないと思う。出てきてほしいね。

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