マリーンカップ全頭分析&予想

前書き

船橋ダート1600mで行われる牝馬限定戦だが、中央勢は所謂ダート牝馬イツメンと呼ばれる実績馬は不在で、OP昇格初戦のベルアアが1番人気想定なのも頷けるメンバー。かといって地方勢も地元重賞でも厳しいメンバーで、挙句の果てにホースケア4頭出しで、本当に国際グレードを取りに行けるのか心配になるメンバー構成である。とにかくトリガミを避けてどれだけ買い目を絞れるかが鍵になりそう。

全頭分析

①ナンヨーアイボリー
そもそも1年前までは芝を使っていた馬 去年3月の初ダートから1400mを5戦3勝してオープン入り。JRAオープンでも6着2回の安定性。芝含めて馬券内は全て左回りで右回りの前走TCK女王盃は度外視。前々走までからの200mの距離延長が鍵か。
②クレールアドレ
ホースケア四天王の一角。無事の完走を。
プロ野球でも中々見かけない中4日。
③サルサレイア
20年クイーン賞3着の実績こそあるも、近走は振るわず。前走クイーン賞は最軽量51キロで4.7秒負けの屈辱。意外にも船橋1600は初
④ナラ
ホースケア四天王の一角。2年連続3回目のマリーンカップ。中5日。
⑤ハナウタマジリ
ホースケア四天王の一角。こちらもマリーンカップは2年連続。前走はナラの2着。中5日
⑥リネンファッション
JBCレディスクラシック3着などメンバー随一の実績馬も、近走は凡走続き。個人的に牝馬は1度気持ちが切れると立て直しが難しいと思う。
⑦レディバグ
4戦ぶりの地方ダートグレード。前走はタガノビューティーと0.4差、前々走と3走前は後のフェブラリーS勝ち馬レモンポップに1.4差、0.9差、強豪牡馬相手にこの走りは牝馬相手には通用する。
⑧チェイスザドリーム
デビュー以来7戦4勝2着1回の安定感を誇り、前走大和Sも0.5差の4着と能力はあるが、内容を見ると、函館ダート1000mで2勝、しかもフェアウェルSを除く3勝は-4kgの古川騎手騎乗で軽斤量活かしての勝利、そして左回りは未経験と、スタミナ切れで掲示板外まで有り得る。
⑨オーロラテーラー
B2で躓いているようでは厳しい。
⑩レディオスター
前走A2以下は4着、クイーン賞ではリネンファッション、サルサレイアに先着される8着
流石にここでは。
⑪ペルアア
デビューからダートでは6連続連対中、距離も1800を使っていて、1600にも適応できると思われる。条件戦からいきなりダートグレードは、ヴァレーデラルナの例もあり、このメンツなら問題ないか。
⑫ミスティネイル
ホースケア四天王の一角。実は持ちタイムメンバー中トップ。22年マイルCS南部杯の上がり最速でもある。

展開予想

ハナ争いは⑧チェイスザドリームと⑪ペルアアの2頭だが、短距離を使ってきた⑧に軍配は上がるか。その後ろに⑥リネンファッション、後方待機は①③⑦の3頭。3コーナー手前からチェイスザドリームが一杯になり、ペルアアが抜け出そうとするところを後方勢がどう捉えられるかが重要になってくる。

予想印&買い目

◎は①ナンヨーアイボリーに打ちました。JRAOPでも大きく離されない走り、前走右回りによる過小評価、内枠の経済コースを進んでくれることを期待。
○は⑪のペルアア。ダートで崩れたことの無い安定性と、タフな1800を走れる心肺機能が重視された。
▲は⑦のレディバグ。JRAオープンでの堅実な走りを評価。去年5着のマリーンカップもこのメンツなら。
△には⑥リネンファッション。去年のレディスプレリュードではレディバグに先着。初の
船橋1600で復活を。
⑧チェイスザドリームは消しました。全頭分析でも触れたように、距離延長と左回りへの対応に難ありか。これで来たら矢作先生が素晴らしい。
買い目は三連単フォーメーション
①⑪
①⑦⑪
①⑥⑦⑪ の計8点
安定性を求めた上で高目も狙える馬券にした。

あとがき

2033年までにダートグレード競走の国際化を目指すことが、NARから発表されたが、正直国際GIIIとして考えると現状でのこのメンバーはあまりにもさみしいものである。1年後にこのマリーンカップのメンバーを見た時、GIIIどころかGIIやGIレベルだったと言われるような、飛躍に期待したい。




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