アルマームード系統

24/5/31 更新


Almahmoud アルマームード

Lady Josephine
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Mumtaz Mahal
  `--
Mah Mahal
    `--
Mahmoud 牡馬
       `-- Almahmoud

概要

「近代競馬はこの馬を起点に広がった」

ナタルマノーザンダンサーを産み
コスマーヘイローを産んだ。

更に代が下っても、ナタルマの牝系からデインヒルマキャベリアンバゴなども輩出。直系の近年の活躍馬では、レモンポップも6代母がアルマームードである。

特にデインヒルやマキャベリアンはナタルマの牝系クロスやコスマーとの半姉妹クロスを持っており、両馬の爆発的なスピードはアルマームード、引いてはマームードに見ることができる。

デインヒル    ナタルマ(3×3)
マキャベリアン  コスマー≒ナタルマ(2×2)
サザンヘイロー  コスマー≒ナタルマ(2×3)
フランケル    ナタルマ(4×5・5)
シュヴァルグラン アルマームード(5・7 x 6・6・6・7)

また、必然的にサンデーサイレンスとノーザンダンサーを配合すると、アルマームードクロスが誕生する。
現代ではアルマームードのクロスと言うよりも、大種牡馬サンデーとノーザンダンサーの趣が強く、この2頭がいるからと単純に「アルマームードクロスでニックス」とは言えないが、シュヴァルグランのようなアルマームードを刺激する配合を見つけられたら買いであると言える。

ノーザンダンサーとサンデーサイレンスのスピードの質は異なるが、基は同じであると言うことがよく分かる。
血統の真髄の一端ではないだろうか。

特徴

目を引くのはザテトラークの4×5のクロス。柔軟性とスピードを増幅させているが、それ以外にもアメリカのスピードの塊というべき血統が散りばめられており、ここから広がった近代競馬のスピード革命の始まりをうかがうことができる。

Natalma  ナタルマ

ナタルマは、カナダの伝説的馬産家 E.P.テイラー氏が購入したアルマームードの子。競争馬としては怪我もあり、7戦3勝と平凡な成績に終わる。

本場の真骨頂は繁殖入りしてからであった。
まずはE.P.テイラーが所有していた種牡馬ニアークティック(新北区の意味)と配合。
その初子はカナダ最優秀2歳馬となり、翌年はアメリカに遠征。ケンタッキーダービーでは2分フラットのレコードタイムで優勝し、またその勝利はカナダ産馬初のケンタッキーダービー勝利であった。
その後もプリークネスステークスやクイーンズプレート(カナダダービー)を制し、カナダ年度代表馬、アメリカ最優秀3歳馬に輝いた。

その馬の名前は…

Northern Dancer  ノーザンダンサー 

ナタルマの初子として誕生したノーザンダンサー。父ニアークティック(新北区)と母父ネイティヴダンサー(原住民の踊り子)から、北の踊り子と名付けられたこの馬の説明は必要だろうか?

ケンタッキーダービー馬と言う競争馬最高の栄誉すら滲む引退後の活躍ぶりは筆舌にし難く、ノーザンダンサー系のWikipediaを読んでくれと、執筆を逃げざるを得ない。 


特徴

何と言ってもスピード。
母方からはザテトラークから連なるスピードと柔軟性、父方からはニアークティックよりミオスタチン遺伝子Cを受け継ぎ、これまでの競馬とは圧倒的に一線を画すスピード革命がこの馬から興った。

産駒はスプリンターからステイヤー、芝ダート不問であらゆる産駒を出したが、共通するのは今までの競馬と一線を画すスピードを持っており、ノーザンダンサー以前以後で競馬は分けることができる。

Danehill  デインヒル

名牝ナタルマを3×3で持ち、父にノーザンダンサーきっての快速馬Danzigを持った結果、ノーザンダンサー系の中でも随一の発達した後ろ脚を持つ馬となった。
ナタルマの快速を引き継いだスプリンターであるが、母父ヒズマジェスティと母母父バックパサーの頑強さとスタミナを併せ持っているため産駒には中長距離向きの馬も多い。

ダッシュ力に優れ、欧州と豪州で枝葉を広げている。

Coup de Folie  クードフォリー



Cosmah  コスマー

Halo  ヘイロー


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