ゴルシ×キンカメ×サンデー×テースト
キンカメ×サンデー×テースト
中央デビュー済みの母父キンカメは9頭。
代表産駒は黒くんこと札幌2歳ステークス勝馬 ブラックホールではあるものの、産駒勝ち上がり率は2/9 22%と奮っていません。
基本的にミスプロ系との相性が良くないことと、この組み合わせ自体があまりプラスにならない事が考えられます。
勝ち上がっているブラックホールとオメガオリーブの血統がこちら
見ての通り、サンデーの3*4、テーストの5*4と、7/8の血統が相似しています。
また、入着経験がある馬もマイネルスキーブ&ケイローン兄弟は
サンデー3*3、ニジンスキー持ちとブラックホールとかなりの相似。
逆説的に言えば、キングカメハメハをつけるような繁殖は、その当時日本最高の種牡馬をつけられた系譜ということでもあり
ノーザンテースト▶サンデーサイレンス▶キングカメハメハ
と累代されているので相似な血統になるのは当然と言えば当然でしょう。
この血統が優位性があるならいいのですが、先程言った通りキンカメ×サンデー×テーストはあまりプラスとはいえません。
これまでの記事を見ていただけばわかるのですが、ゴルシには母側に非常に特濃インブリードが必要です。
しかし、このキンカメ×サンデー×テーストは非常にキレイな血統と言えば聞こえはいいのですが、ゴルシ的にはインブリードや優位性のある血統が薄いんですよね・・・
簡単に分解すると、
①キングカメハメハ
まず、父父にいるミスプロとの相性があまり良くありません。
ミスプロは非常に軽く上質なスピードを持つのですが、同時に柔らかさを伝えることが多く、同じく柔らか(すぎる)ゴルシと合わさると未勝利が終わるまでに成長が間に合わない子が量産されてしまいます。
ただ、キングマンボは他のミスプロ系と大きく異なります。
日本におけるミスプロ系といえばフォーティナイナーやアフリート、ウッドマンのような、ダートや短距離に適正を持った馬が多いですが、キングマンボは日本の芝、特に東京芝2400mに非常に高い適性を持ちます。
東京芝2400mのG1を買った馬だけ抽出しても、これだけのメンツが揃います。
母系のミエスクは当時の最強マイラーで「距離が持つスピード馬」の基になっていると考えられます。
これらのことから、そもそも相性があまり良くないゴルシ×ミスプロ系の中でも東京競馬場向きの産駒が出やすくなり、先程のスキーブ&ケイローン兄弟も東京競馬場で良績を上げています。
ただ、能力の方向性としては、柔らかすぎることと、もともと東京2400向きでないゴルシにとってはプラスには働いていない(マイナスでもない)と思われます。
②サンデーサイレンス
キンカメに文字を割きすぎてしまいました・・・
大筋はキンカメと同じく
柔らかく軽いスピード
であるため、ゴルシ産駒にはなかなか馴染みません。
サンデーにもブルーラークスパーやテディ、マンノウォーなど、アメリカンパワーは多く含まれているものの、ヘイロー譲りのキレとスピードの象徴マームードの影響が非常に大きく、前輪駆動とトモの緩さでこれらを料理できないゴルシにはうまく作用できていないというのが現実ではないでしょうか。
もしかしたら、最強ゴルシを作るためにはサンデーのインブリードを有効活用する必要があるのかもしれませんが、現時点ではなかなかうまく行っていないです。
現時点では、サンデーインブリードがあるからと言って特徴があるかと言われると、特に見い出せません。
③ノーザンテースト
すいません、これ以上書くのも何なんで、こちら参照でお願いします。
簡単にまとめると
まとめ
基本的にはスピードと緩さの指向性が勝ってしまい、勝ちきれない印象を持つ。
ただ、もともと最高のサイアーが重ねられた牝系が持つポテンシャルは非常に高く、うまく料理できれば一発はありそう。
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