レディジョセフィン系統


Lady Josephine レディジョセフィン

競馬史上最強の牝系。

母に快速馬レキシントンのクロスを持ち、競馬界にスピード革命をもたらした。
産駒への影響が凄まじく、この血を持っていいない馬を探すのは不可能に近い。

どれくらいヤバいかわかりやすく言えば、ノーザンダンサーも、ミスタープロスペクターも、サンデーサイレンスも、レディジョセフィンの影響を受けた馬である。

以下血統図はおもに牝系図であるものの、牡馬を挟む場合がある。
その場合は馬名横に牡馬と記す。


Lady Josephine
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Lady Juror
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`-- Fair Trial 牡馬
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Mumtaz Mahal
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Mah Mahal
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Mahmoud 牡馬
  |     `-- Almahmoud
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Mumtaz Begum
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Sun Princess
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Royal Charger 牡馬
     `--
Nasrullah 牡馬

馬名を押せばネット競馬に飛びます

産駒傾向は驚異的なスピード以外は細分化されるため、系統図のみ記す。

Fair Trial フェアトライアル

Lady Josephine
 
`-- Lady Juror
    
`-- Fair Trial

概要
フェアトライアルはイギリスのマイラーで、現代ではダンジグ(母母父父)やリファール(母父父)の血統に見ることができる。

特に日本ではリファールの影響が大きく、リファールを持ったディープインパクトやハーツクライ、ダンシングブレーヴの血統表からフェアトライアルを受け継いでいる。

リファールの母父父がフェアトライアル

特性
・硬質な走りでピッチ走法
・小脚が使えるのでマクリに強い
・ピッチでマクれるので小回りに強い

日本では特にリファールクロスを持ったときにフェアトライアルが覚醒しやすい
その中でも、フェアトライアルを内包したトニービンとリファールを持ったハーツクライは、よりフェアトライアルを発現しやすい。

代表馬(父ハーツクライ)
・ドウデュース

 ▶リファール 4×4 フェアトライアル 7.7.9.9 x 7
・リスグラシュー
 ▶リファール 4 x 4.5 フェアトライアル 7.7.9.9 x 7.8.9.9


Mumtaz Mahal ムムタズマハル

Lady Josephine
 `--
Mumtaz Mahal

父ザテトラークの影響を多分に受け継いだ名馬。父譲りの驚異的なスピードと柔軟性で「空飛ぶ少女(Flying Filly)」と異名がつくほど。
早熟スプシンターで、2歳戦とスプリント戦は負けなしの一方、マイル以上では1回も勝てなかった。

牝系の発展は筆舌し難く、直系ならずともその影響力は果てしない。
サンデーサイレンスやノーザンダンサーのスピードの基といえばその異常さがわかるだろう。

ムムタズマハルの血を持った主要な種牡馬
ロイヤルチャージャー(母母母)
  ▶サンデーサイレンス
  ▶ロベルト
  ▶サーゲイロード
ナスルーラ(母母)
  ▶トニービン
  ▶プリンスリーギフト
  ▶ボールドルーラー
ノーザンダンサー(母母父母母)
  ▶サドラーズウェルズ
  ▶ダンジグ
  ▶ニジンスキー 以下略
ミスタープロスペクター(母父父母母)
  ▶ファピアノ
  ▶フォーティナイナー
  ▶キングマンボ 以下略

特性
ザテトラーク譲りのスピードと柔軟性
欧米ではパワーを足して発展。
日本ではキレを足して発展していった。

産駒で特性的に一番近いのはナスルーラで、ナスルーラや父のザテトラークを刺激すると柔らかくスピードに富む産駒になりやすい。


Mahmoud マームード

Lady Josephine
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Mumtaz Mahal
  
`-- Mah Mahal
     `--
Mahmoud

マームードとは、すなわち日本競馬である。

それくらいの超重要な血統。
直系では無いものの、特に日本への影響の大きいレディジョセフィン系。

英ダービーを驚異的なレコードで勝ったスピード馬。
ナスルーラ3/4同血で、ナスルーラと同様にザテトラーク×ムムタズマハルのスピードを伝えた。

直系では残っていないものの、牝系に入って爆発的な成績を残した。(アルマームードの項を参照)

日本人に馴染み深いところで説明すると、サンデーサイレンスのスピードとキレの基になっていると言えばわかりやすいか。

サンデーサイレンス マームード(4×5)

特にヘイロー産駒にマームードクロスは超ニックス。
上述のサンデーサイレンス(4×5)に加え、
グッバイヘイロー(4×5)
デヴィルズバッグ=グロリアスソング(4×4)
サザンヘイロー(4×5)

など、ヘイローと言えばマームードと言って良いレベル。

これはヘイローの4代父ロイヤルチャージャーの母サンプリンセスとマームードがほぼ同血に理由を見いだせる。
共にムムタズマハル牝系であり、現代にスピードとキレを伝えている。

またマームードはナスルーラの母とも3/4同血で、マームードをイメージしづらい場合はナスルーラ的な印象でも良いかもしれない。

マームードの影響を多大に受けたサンデーサイレンス。その影響を多大に受けた日本はマームードの国と言ってもいいだろう。

更に、娘であるアルマームードを経た系統は、今後競馬が続く限り永遠に残りつづける。


Almahmoud アルマームード

Lady Josephine
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Mumtaz Mahal
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Mah Mahal
    `--
Mahmoud 牡馬
       `-- Almahmoud

「近代競馬はこの馬を起点に広がった」

ナタルマノーザンダンサーを産み
コスマーヘイローを産んだ

更に代が下っても、ナタルマの牝系からデインヒルマキャベリアンバゴなども輩出。直系の近年の活躍馬では、レモンポップも6代母がアルマームードである。

特にデインヒルやマキャベリアンはコスマー×ナタルマの半姉妹クロス(母アルマームードのクロス)を持っており、両馬の爆発的なスピードはアルマームード、引いてはマームードに見ることができる。

デインヒル    ナタルマ(3×3)
マキャベリアン  アルマームード(3×3)
サザンヘイロー  アルマームード(3×4)
フランケル    ナタルマ(4×5・5)
シュヴァルグラン アルマームード(5・7 x 6・6・6・7)

また、必然的にサンデーサイレンスとノーザンダンサーを配合すると、アルマームードクロスが誕生する。
もちろん現代では血統表の奥深くに眠ってしまったので、単純にサンデー系×ノーザンダンサー系がニックスとは言えないが、シュヴァルグランのようなアルマームードを刺激する配合を見つけられたら買いであると言える。

ノーザンダンサーとサンデーサイレンスのスピードの質は異なるが、基は同じであると言うことがよく分かる。
血統の真髄の一端ではないだろうか。




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