🏇馬体分析と予想🏇

こんにちは！(*´∀｀*)
いつも見てくださってありがとうございます！

Twitterとnoteを始めて久しくなったのと、新たにフォローして頂いた方も多いので、今一度自分の馬体分析と予想について整理してお伝えしようと思います

適宜修整もしていきますが、この記事に書いてあることを前提に予想を公開していくので、永久保存版としてお手元に置いて頂ければ幸いです(*´∀｀*)

＜目次＞
1．馬体分析
（1）由来
（2）予想方法
　・分析対象
　・判断すること
　・比較
（3）習得方法
2．予想
（1）馬券
（2）予想公開
3．馬体への憧憬

1．馬体分析
（1）由来
2016年にTwitterを始めるとき、自分の予想を何と呼称しようかと考えて思い付いた言葉が「馬体分析」でした
当時はほぼ全く「馬体分析」なんて言葉は聞かれなくて、パドック診断や馬体診断といった言葉が一般的だったんだけど、次の理由から「馬体分析」としました

・各部位を抽出し、明確な言葉で定性的に馬体全体を評価・論評したい
   
この思いを込めて馬体分析という言葉を使いました
パドック診断は信じがたい、そう思われることは多く、馬体を愛する自分としては、とても悲しく思っていました
でもそれは、馬体が定量的に把握するのが難しいものであることから、仕方ないことでもありました

しかし、世にあるパドック論評には雰囲気で語って煙に巻くようなものが多いこと、多くのパドック党にはある種の選民思想的な考えあることなど、馬体で予想をしようとする人たちがなかなか受容されにくかったという理由もありました

そういう背景がありながら、自分の馬体を用いた予想は雰囲気で語るものではなく、各部位とその組合せである馬体を定性的にしっかり評価するものでありたい
そういう意味を込めて「馬体分析」としました

今となってはチラホラこの言葉が使わているのを目にするようになり、とても嬉しく思っています(*´∀｀*)

(2)予想方法
では馬体分析がどういうものか説明していきたいと思います
馬体分析は、出走馬の馬体を観察・評価することによって、そのレースで好走する馬を予想するという予想方法です

＜分析対象＞
まず何が分析の対象となるか話します
分析対象は2つに大別できます

・体
・動き

この2つによって能力・適性・状態を判断し、横と縦の比較によって好走馬を予想します
この体と動きの双方を差して「馬体」と呼称することもあります

体と動き、それらがそれぞれ何を指すかと言うと、

体は、顔、頸、胴、脚、皮膚、さらに細分化すると、き甲、肩、胸、腰、尻、腿、飛節、管、繋、蹄などの体の各部位の骨格・筋肉の形や大きさ、質感のこと
また、それらの組合せによってできる体全体のこと

動きは、特に頸、背、腰、前肢、後肢の動き方のこと
また、それらの動き全体の連動のこと

自分の中ではこんな感じの定義です
馬体の各部位の名称はJRAがしっかり整理してくれているので、そちらを参照すると早いです

馬体の名称（競走馬・馬体の仕組み）：サラブレッド講座　JRA

＜判断すること＞
体と動き、これらを観察・評価することによって以下の3点を判断しています

・能力
・適性
・状態

それぞれ簡単に説明すると、
能力は、絶対的なスピード、パワー、スタミナのこと
適性は、コースや馬場など、その条件との相性のこと
状態は、その馬の力の発揮度合い決める、仕上がり具合のこと

体と動きからどのように能力、適性、状態を判断するか、ここが馬体分析の肝となります
それぞれ如何に判断しているか簡単に説明します

・能力
能力の判断について、例えば分かりやすいのが飛節（後ろ脚の中間ぐらいにある関節）の角度
この角度がついている（飛節が折れている）ほど走るときには脚を高くから地面に強く打ち付けて蹴り出せるため、スピード能力がより高いと判断できます
また、胸は深いほど肺などの内臓が大きいと判断できるため、胸が深いほどスタミナ能力が高いと判断できます
このように各部位の特徴とそれらの組合せによってできる馬体から、能力を判断します

その他、皮膚での能力判断の方法として、以下の記事を書いているので、参考にしていただければ幸いです

・適性
適性の判断ではその特徴が府中の長い直線に合っているか、中山の急坂に合っているか、京都の下り坂に合っているか、距離はどのくらいが良いか、馬場は固い方が良いか柔らかい方が良いかなどを考えていきます

例えば繋（蹄と脚を繋ぐ部分）は立っているほど衝撃を吸収しにくいので体力は削がれるけど、濡れた馬場でも滑りにくいので芝の重馬場適性が高いと言えます
また脚が長いほど、追い出しから最高速に到達するまでに時間がかかるけど、長くのび続けられるから直線が長いコース向きと判断できます
このように馬体から様々な条件に対する適性を判断します

・状態
状態の判断は、例えば分かりやすいのが踏み込みの深さ
仕上がった馬ほど股関節の可動域が広がるので、歩くときに右左の後肢の幅が広くなります
なので、踏み込みが深い馬は状態が良いと判断できます
しかし、そもそもの股関節の可動域は馬それぞれなので、より精度が高い状態判断のためには、その馬の過去のパドックと比較する必要があります
これが縦の比較です

ということで、次に横の比較と縦の比較について話します

＜比較＞
横の比較は同じレースに出走する他の馬との比較
縦の比較は現在のその馬と、過去のその馬との比較

・横の比較
横の比較では、先ほど説明した能力・適性・状態を総合して、そのレースの出走馬を比較して特に優れた馬を判断します
横に比較によって、そのレースで買う馬を決定します

パドックを予想に取り入れる人の多くは縦の比較が重要だと説きますが、馬体分析で大事にしているのは横の比較です
これは競馬が他の馬との競走において最先着を目指すものであるため、いくら縦の比較で状態が良くなっていると判断できても、他馬との比較においてしか勝ち馬は選定できないからです

しかし確かに馬体以外の要素で能力適性を比較をして、当日の状態をパドックで判断するという方法の予想であれば、縦の比較が重要になるかと思います
自分の場合は能力・適性・状態全て馬体での判断がメインとなるので、自然と横の比較を重視することになります

・縦の比較
縦の比較は、1頭の馬について、過去の馬体と現在の馬体を比較することによって、主に状態の変化を読み取るものです
具体的にはどういうことをやっているかと言うと、脂肪の量、踏み込みの深さ、送りの強さ、動きのスピード等々を過去のパドックでの馬体と比較します
また若駒や長期休養明けの馬においては、状態だけではなく能力にも変化がないかを見ることも大事です
例えば休養前より著しく筋肉量が増えているなど、大きな変化があった場合は、前走以上の走りを見込めます
このように、状態以外も縦の比較で判断する場合もあります

以上、馬体分析の方法の概略を説明しました(*´▽｀*)

余談ですが、自分の馬体分析の特徴は、おそらく一般よりも動きを重視することにあると思います
自分の知る限り、一般の馬体診断で見る比率としては、体：動き=8：2ぐらいの印象ですが、自分の馬体分析は、体：動き=5：5ぐらいです

体によってその馬のポテンシャルの上限は定義されてしまうかと思いますが、それをどれだけ発揮できるかは動きにかかっていると思います
2勝クラスでくすぶっている馬の体でも、動きさえ良ければ重賞は勝てるぐらいに思っていて、動きは本当に大事だと思っています
自分は、美しい体にはもちろんそうですが、美しい動きを見る方に喜びを感じていると思う今日この頃です

（3）習得方法
続いて馬体分析をどう習得してきたか紹介します
馬体での予想方法習得のためには、色んな方法があるかと思いますが、自分がどうやって馬体分析を確立しようとしてきたか、実践しているやり方を紹介します
みなさんの競馬ライフの一助になれば幸いです

よく勘違いされますが、馬体診断をするのに、何か特別な能力が必要なわけでは決してありません
確かにある程度資質はあった方が良いと思いますが、どんな人でも馬体を用いた予想ができるようになると思っています
言ってみれば、馬体での予想も血統、調教、ラップなどと何ら変わらない、1つの予想方法です
馬体がカバーする範囲は広いですが、決してこの予想方法こそが優れているとは思っておらず、他の予想と同様、長短のある1つの予想方法だと思っています

馬体分析に必要なのは知識と経験です
これは、例えば血統で予想するためには血統に関する知識とレース結果のデータが必要であることと一緒です
知識と経験の集積の上に馬体分析は成り立ちます

以下に習得方法、馬体による判断基準形成のイメージ図を描いてみました

どの予想方法にも通じるサイクルと思いますが、馬体分析でも一緒です

やることは次の通りです

・知識習得：予想の前提となる、馬体に関する知識の習得
・仮説立案：知識や経験から得られる、仮の法則性の設定
・検証：仮説の真偽、結びつきの強さの確認
・結果判断：仮説の真偽、結びつきの強さの判断

それぞれ具体的に何をやっていくか説明します

・知識習得
馬体に関する基礎知識を習得します
具体的には各部位の名称や働きと、それによる競走への影響などを学習します

これによって、馬体を分節して見ることができるようになります
知識がない状態だと、「馬は顔と胴と尻と脚でできている！」ぐらいのノリでぼんやりとパドックを見ることになります
そうではなく、馬の各部位の知識を得ることにより、より細分化した単位で分析ができるようになります
例えば脚を「脚」として見るのではなく、「腿、飛節、管、球節、繋、蹄」と認識できるようになり、後の仮説立案がより明確なものになります
言語によって思考を明確にしていく、大事な工程です

また、知識だけで判断基準の形成に繋がる場合も多いです
繋が立っていれば基本的に重馬場向き、蹄が平らであれば基本的に良馬場向き、そういった言説が理論的に説明されて知識になるので、すぐ自分の馬見に反映させることができます

ただ体についての論評は数あれど、動きについての情報はあまりありません
動きについては、次の項目で話す仮説立案からの流れで自ら経験として積み上げていく必要があると思います

知識習得のためにオススメの書籍を紹介します
以下の4冊は馬見形成のために役立つと思います

『そうだったのか! 今までの見方が180度変わる知られざる競馬の仕組み』（2016）橋浜 保子
『馬体は語る』（2018）治郎丸 敬之
『競馬・馬の見方がわかる本―誰も教えてくれなかった馬を見るポイント』（1995）伊藤 友康
『サラブレッドの研究』（1987）野村 晋一

敬称略、自分が思う易しい順です
ちなみに、自分は競馬関係以外の本は読まないと決めて、本棚はほぼ競馬の本しかありません笑

知識習得で注意しなければならないのが、各部位の特徴＝競走の特徴、と思ってしまいがちなところです
各部位はあくまで「部分」です
その「部分」がどんな形をしているかではなく、部分の集合である「体」全体に戻ってみないと本当のその馬の特性は分かりません

・仮説立案
一通りの知識を習得して、馬体を用いて予想をしていると自然と、「腰がへこんでいる馬は走らないのでは？」など、こういう場合はどうなのだろうという疑問がわいてきたり、法則性を見つけられることがあると思います
また自然とわいてこなくても、「頸を題材に何か検証してみよう」といった具合に、何かしら無理やり法則性を定義することもできます
その、まだ確かではない法則性が仮説です

知識がなければなかなか良い仮説を立案できないので、ここに知識が活きてきます
仮説立案は、より明確に詳細に、できれば明文化して立案すると、効果が高いと思います

・検証
立案した仮説を検証します
ここでは、仮説で立てた法則性に当てはまる特徴を持つ馬を探し、その競走内容を見ることを繰り返します
これによって、その法則性が正しいか、またどのくらいその特徴と競走内容の結びつきが強いかを見ていきます

検証するときに難しいのが、競馬は条件が一定でないので、その法則性とは別の条件で競走内容が変わってくることです
例えば、胸が深い馬が直線が長いコースでも長く脚を使えることを検証しようとしても、馬の状態の良し悪しや馬場などの適性の違いで最後まで脚が使えるかは変わってきます

なので、できるだけ条件は揃えて検証していきたいところですが、競馬を取り巻く条件はあまりに多く、現実的には条件はなかなか揃えられません
だからこそ何度も何度も繰り返して見ていくことが大事です

・結果判断
ここはあえて1つのフェーズとして書かなくても良かったのですが、一応明確にしておいた方が良いと思って書きました
検証した結果、法則性は正しかったか、正しかった場合、どの程度結びつきが強かったかを判断するフェーズです
しかし法則性の真偽や結びつきの強さは検証途中である程度分かってきていると思います
ここで確かに法則性があったと判断したものは、その結びつきの強さも含めて、自分の判断基準に追加するということになります

このように馬体の判断基準、自分なりの馬見を形成していきます
ですので、自分の場合は馬体派と言えど、医学的に理論からアプローチしているわけではありません
あくまで基本的な知識の上で、あとは主観による経験の蓄積で予想が成り立っています
その経験の蓄積から、定性的に馬体を評価して、明確な言葉で論評しようというのが馬体分析と理解していただいても大丈夫です

と、以上が習得方法です

自分もまだ修行中の馬体派の一人、試行錯誤して馬体の判断基準を改善しようとしていますが、まだまだ誤った判断も多く、これからもみなさんと一緒に成長していければ良いな～と思っています！(*´∀｀*)

2．予想
この章では自分の馬券の買い方と、Twitter、noteでの予想公開についてお伝えします！

（1）馬券
ご存じの通り自分の馬券は単勝が中心です
これには次のような理由があります

・競馬は1着を目指す競技であること
・馬体での比較以外の予想法の優先度が低いこと

競馬は基本的に1着を目指す競技であるため、調教師、ジョッキー、馬主、みんな1着になるために作戦を立てて、ジョッキーが1着になるために騎乗して、馬はそれに応えようとします

2、3着は1着を狙った結果の副産物のようなもの、そうでなければ1着になれないと分かった時点で追うのをやめてしまうこともあるぐらい、1着が欲しい競技です

馬体分析で行う判断は、能力・適性・状態の比較です
特にそれが抜きん出ていればレースでも突き抜けられますが、そうでない場合、展開や騎乗によって結果が大きく変わることもあります

なので、馬体分析にとって最も合った券種は単勝と考えて、単勝を中心に買っています

しかし、最近は単勝以外にワイドや馬連も厚めに買うこともあり、よりフレキシブルに馬券を変えていっても良いかなと思っています
おそらくみなさんも単勝以外の馬券も知りたいと思うので、尚更考えてしまうところです
特に、あまり人気がない馬を買うことも多く、馬券については引き続き検討していきたいと思っています

（2）予想公開
予想はTwitterかnoteで公開しています
基本的には、自分が勝負する単勝勝負馬を公開しているというスタンスです

・レース数
パドックを確認して勝負の有無を判断するので，1日の勝負レース数は日によりますが，だいたい5～10レースぐらいです
そのうち特に自信のあるレース，妙味があると判断したレースなどをnoteにて公開します

・公開時間
発走の10分前を目安に公開しています
当日のパドックを確認してからの公開になるため，遅い予想公開になりますが，予想の特性上ご了承ください

・内容
次の情報を記載しています

‐レース名
‐自信度
‐本命馬
‐短評

以下が予想の例です
実際にnoteで公開したものです

ーーーーーーーーーーーーーー
🏇中山12🏇 自信度B+

◎ウィナーポイント

小柄ながら胸深くスタミナ能力も低くない
皮膚薄く直線的な体で瞬発力ある馬
尻は少し小さいけど、深く踏み込んで強い送り、飛節折れてスピード能力も高い
パワーはなく今の馬場は合うとは言えないが、このメンバーならスピードが違うと予想
勝ってくれるのでは

シーリアは良い馬ではあるけど脚は速くない、買うなら保険程度
アルミレーナはちょっと太いし府中向き

ホクセンジョウオーとの馬連ワイドも購入
ーーーーーーーーーーーーーー

自信度はA＋～C‐の9段階と設定していますが，曖昧な指標ですので，参考程度に考えていただきたいと思います

短評は場合によって長いこと，短いことがありますが，ご了承ください

なお，単勝以外のオッズは見ずに券種を決める場合も多いです
これはオッズの確認に時間がかかって予想公開が遅れるためです
また，自分がそんなに数字に強くないので，適当な判断ができるか分からないからです笑

・料金
Twitterに公開する予想は無料です
noteは200円に設定しています
重賞など気になるレースの場合、パドック前予想とパドック後予想をセットで300円に設定しています。

Twitterだけでも楽しめると思いますので、ぜひ見ていただければと思います！(*´∀｀*)

3．馬体への憧憬
なぜ自分が競馬をするか、いつも精神修養のためと言うけど、1番の理由は馬体への憧憬のため

あの美しい体，気品ある動き、どんな造形物にも、どんなスポーツにもない、深遠で究めがたく、人を惹き付ける力を持ったものだと思います

そして美しい馬はよく走る、それを見極める喜び
これ以上の喜びを自分は他に知りません

みなさんと一緒に、この競馬、馬体分析をもっと追究していきたいと思う次第です(*´∀｀*)

以上