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意外と重要視されていない「資金管理」のお話

 競馬を長期的に楽しむ上で最も大切なことが「資金管理」です。競馬資金が尽きてしまっては、当然ですが馬券は買えません。予想力を磨くためにエアで…、なんてのもありますが、結局は馬券を買って的中させることが楽しいのです。

 馬券を購入する以上、的中目指して予想をするのは当然のことで、予想の大切さについては皆さんも十分に理解して、競馬に臨んでいることと思います。予想については日々多くの研究が行われ、様々な観点を用いた多種多様な予想が世の中には溢れています。競馬新聞から得られる情報を利用したものから、AIを利用した予想、はたまたオカルトチックな予想まで、「予想」に関しての情報は本当に簡単に入手することができます。

 しかし、競馬資金がなければ予想があっても馬券は買えません。せっかくメインレースのいい予想ができたのに、午前中に負けすぎてしまって馬券が買えない…。なんてことでは意味がないのです。

 そこまで極端な例はなかなか無いかと思いますが、もっと長期的に、月単位や季節単位で見た場合、「競馬用に確保しておいた資金がいつの間にか尽きてしまった…」という方も多いのではないでしょうか?

 予想を頑張ることを前提とした上で、競馬で最も大切であろう「資金管理」について、この記事で説明してみようと思います。

 また、この記事は競馬を長期的に楽しみ、年間回収率100%超えを目指す方向けの記事になっているため、「競馬はギャンブルだ!全ツッパが好きだ!」といった方には向いていないかもしれません。


勝ち逃げは無意味

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 「1レース目で当たった!勝ち逃げします!」

 これ、賢いと思われがちですが全く意味がありません。競馬において、勝っているからやめる、負けているからやめるというのは全く意味のない行為です。なぜなら、「今日は勝った」という安心感を得たいがために勝負できるレースを見逃しかねない行為であるからです。勝ち逃げしてそのまま競馬を引退するのであれば勝ち逃げに意味がでてきますが、そのような人は見たことがありません。明日も、来週も競馬をするのであれば、勝ち逃げするのでなく、予定していたレースには投資しましょう。(馬場が予想と全然違う、本命馬のパドックでの様子がおかしい、などの理由で結果として勝ち逃げになるパターンはOK)

 また、勝ち逃げとは逆のパターンで、メインレースで負けたからといって予定していない最終レースに参戦するのもやめましょう。上手くいけばメインレースの負け分を取り戻して、さらに今日の負け分を捲ることもできるかも知れません。しかし、焦って立てた予想や急いで探して見つけた予想では、ほとんどの場合は傷を広げてしまいます。今日の負けは明日、今週の負けは来週取り戻せばいいのです。


1レースあたりの賭け金、どうしてますか?

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 皆さんは1レースあたりの賭け金について、どのように決めていますか?自信のあるレースは5,000円、自信のないレースは2,000円、ちょっと遊びで1,000円…。のように、自信度で賭け金を上下させている方も多いのではないでしょうか。

 自信のあるレースにつぎ込んでハズれ…、自信がなかったから少額で挑んだら的中…、おそらくほとんどの方が経験してきたことかと思います。

 予想の自信度というのは当てになりません。もう少し説明すると、自信度の高い予想というのは本命寄りになることが多く、的中率こそ高いものの、高い回収は見込めないパターンが多いです。自信度の低い予想は的中率も低いですが、高回収が見込めることが多々あります。

 予想の自信というのは言ってしまえば的中率のことであり、自信のある予想でも自信のない予想でも回収率は100%超えを目指すべきです。

 そこで、1レースあたりの賭け金額は常に一定にすることをオススメします。

 自信があるから1万円→外れた…。自信がないから500円→もっと賭けておけば…。といったストレスが一切なくなり、冷静に予想を組み立てることにも繋がります。


いくらに設定すればいい?

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 次は、1レースあたりの賭け金を一定にしたところで、一体いくらに設定するのがいいのかご説明します。極端なことを言うと、少なければ少ないほどいいです。しかし、1レース100円で楽しめというのも酷な話です。

 そこでオススメするレートが、競馬資金の2%です。競馬資金というのは「競馬で無くなってもいいお金」と考えてください。使ってはいけないお金や、借金で競馬をやっているようなケースは、そもそも資金管理以前の問題です。

 例えば、競馬資金が30万円の方であれば1レース6,000円、10万円の方であれば1レース2,000円がこの資金管理法のレートになります。

 どんなに優秀な予想家でも、その予想の当たり外れには波があります。的中が続いて好調なときはいいですが、外れが続いたときにも耐えられるレートが2%です。50連敗で競馬資金が尽きる計算です。

 また、不的中が続いて10万円の資金が5万円になってしまったからと言って、5万円の2%に途中でレートを変えることはオススメしません。なぜなら、レートを下げてしまった場合、不調の時期を抜けて予想が当たり始めた時に取り戻すことが困難になるからです。

 一回レートを設定したら、資金が尽きるまでレートを下げることはやめましょう。50連敗して資金が尽きてしまうようであれば、そもそも予想がハマっていないので予想法を改める必要があります。

 2%のレートでは物足りない方もいるかと思いますが、競馬は長く戦って、予想を期待値に収束させていくことが大切です。せっかくの美味しい馬券が資金不足で買えないなんてことのないように、少なく感じる賭け金で固定しておくことがベストです。


メンタル管理

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 資金管理には強靭なメンタルが必要です。誰しも、負けは一刻も早く取り戻したいですし、勝っていれば気が大きくなるものです。そんな時もしっかりとメンタル管理ができていないと、資金管理がおろそかになりがちです。資金管理とメンタル管理はとても親和性があり、資金管理をキチンと行っていればメンタル管理も自然と行えるようになります。ここまでしっかり管理して着実に増やしてきた資金を、メインレースにブチ込むようなことはなかなかできないと思います。

 資金管理、メンタル管理ができていないと、せっかくの勝ち分をアッサリと溶かしてしまいます。負けを取り戻そうとして無駄な傷を広げてしまいます。やる予定のなかったレースで負ける、大多数の方が(私含め)経験していると思います。勝っている時より負けている時の方が「管理」の難易度は上がります。

 メンタル管理がうまくいかないうちは、今日は5レースしかやらない、1レース3,000円と決めたら、patには15,000円だけしか入金しないでおきましょう。いずれは無駄なレースに手を出すことがなくなり、やるべきレースに集中できるようになります。


まとめ


一.1レースあたりの賭け金を一定にする
一.競馬資金の2%が1レースあたりの適正金額
一.資金管理はメンタル管理


 競馬の予想法に関する記事が多くある中で、競馬において最重要といっても過言ではない資金管理に関する記事をあまり見なかったため、このような記事を書きました。

 あくまで個人的な見解ですが、もしよかったら皆さんの競馬に対する向き合い方の参考にしてみてください。よろしければスキやシェアをしていただけると幸いです。

ファクター研究のモチベーションになります。 いつもありがとうございます。