ダービー卿チャレンジトロフィー 全頭見解

・イレイション
成績を見る限り、東京よりも中山向きでしょう。
中山での凡走はダートでの12着、距離延長の芝2000mでの17着、そして前走ミナリク騎手騎乗で初の出遅れで5着。
ミナリク騎手が芝では買いづらい騎手というのは周知の事実でしょうし、そうなると中山芝1600〜1800ではかなりの安定感を誇っています。
特に今回と同舞台の春興Sでは、後の京成杯AH覇者:トロワゼトワルを破って勝利しています。
重賞で力が足りるかはどうかも、ハンデ戦なので適性が後押ししてくれる可能性もあるでしょう。
逃げ先行で力を発揮するタイプのようですので、同型のマイスタイルやトーラスジェミニ、ボンセルヴィーソとの兼ね合いや枠順にも要注意だと思います。
恐らく大穴になるかと思いますが、内枠ならば要注目の一頭でしょう。

・エメラルファイト
近走成績からは買いづらい一頭ですが、中山での唯一の出走はG2スプリングSで勝利しています。
この時倒した相手は後のダービー馬:ロジャーバローズや、先週の高松宮記念で降着ながらも強い競馬を見せたクリノガウディーなど、良いメンバーでした。
1Fの短縮や3歳戦での実績をどこまで評価できるかは難しいですが、枠順次第で前目に運べればしぶとく粘る可能性もあるかもしれません。
内枠が欲しいですね。

・エントシャイデン
回避する可能性もありますが、連闘で先週阪神からの出走は厳しいでしょう。

・カツジ
昨年は同レースに出走し惨敗でしたが、今年も同じローテーションで出走してきました。
前走が11カ月の長期休養明けで、ここへ向けての叩きだった可能性は高いでしょう。
昨年と同じ松山騎手を用意してきた点に、陣営の勝負気配を多少感じます。

・クルーガー
騎手/競馬場/芝ダート/距離など、あらゆる要素がコロコロ変わる馬で、正直特徴を掴みづらいですね。
前走は今回1番人気が予想されるプリモシーンと0.2秒差で、力の衰えは感じません。
むしろ中山適性次第ではこちらが上回る可能性もあったり…?

・ケイアイノーテック
2018年のNHKマイル覇者。
しかしその後は掲示板内すら2018年の毎日王冠のみと厳しいレースが続いています。
個人的には早熟だったと見ていますので、恐らく軽視することになると思います。

・ストーミーシー
これまでは後方一辺倒の馬で展開の助けが必要でしたが、前走は先行策で一変。
前目につけて直線でもう一段階伸ばせる脚で押し切れたのはかなりの収穫でしょう。
横山武史騎手は思い切った騎乗をするタイプなので、出遅れなければ今回も前目に運ぶ可能性が高いと見ています。
そうなると内枠が欲しいですね。

・トーラスジェミニ
中山芝1600mの実績はありますが、重賞では足りないように思います。
ただ、近3走は斤量57kgを背負ってますし、ここで54kgと一気に斤量が下がるのは好材料ですね。
同型馬が多く楽逃げとはならないと思うので、そこまで評価は上げられませんが。

・ブラックムーン
中山での実績も乏しく、前走騎乗の松山騎手はカツジに騎乗で吉田豊騎手へスイッチ。
正直強調材料はありませんね。

・ムーンクエイク
重賞勝ちもありますし、中山よりも東京に適性があるように見えます。
ただ、前走は恐らく59kgを背負わされての凡走なので、そこは度外視でいいと思います。
それでも強調材料はないですね。

・ペプチドバンブー
道悪で急浮上。
さらに言うなら左回りの方が良さそうで、前走はどちらの条件も噛み合っての勝利だったと思います。
道悪になれば扱いが難しいですが、基本は軽視で良いかと思います。

・ボンセルヴィーソ
重賞ならば京都でのみマークすればいいかなと思います。
ノーマークで楽に先行できるなら馬券内もあるかもしれませんが、同型馬が多いここでは難しいように感じます。
直線急坂コースもマイナスではないでしょうか。

・レイエンダ
この馬の買い時が正直わかりません。
ルメール騎手かスミヨン騎手でしか馬券になってないあたり、この馬を乗りこなすには技術が必要なのかもしれません。
個人的にはあまり買いたくないです。

・マイスタイル
昨年は7番人気で3着でした。
その時の鞍上横山典弘騎手に戻してきたのは勝負ということでしょうか。
それにしても2走続けて二桁着順の馬が想定2番人気はやりすぎな気がしますね。
重い印は打たないと思います。

・ナインテイルズ
近10走以上1200mを使われてきた馬が、突然1600mに出走してきました。
この路線変更が本気なら前走OP特別の1600mで試してからでも良かったと思いますし、久々の1600mがいきなり重賞はかなり難しいのではないかと思います。

・ザダル
距離は長めの方が良いのではないかと思います。
久々でも大丈夫だとは思いますが、あまり好走のイメージが湧かないですね。

・ドーヴァー
昨年のダービー卿CTでは1番人気でした。
衰えは感じられませんし、中山での巻き返しはあるかもしれません。
昨年1番人気に推される理由はあったわけですから、人気薄でなら押さえて損はないと思います。

・ジャンダルム
前走はOP特別で1番人気を裏切る凡走でした。
仕掛けが早かった気もしますし、継続してコンビを組む藤井騎手には大事に乗ってほしいですね。
京成杯AHでは穴を開けていますが、人気サイドなら買わなくても良いような気がしています。

・プリモシーン
実績も実力も一つ抜けているように感じます。
ただ左回りの良績が多いので、右回りの中山でどこまで戦えるのかということと、この馬に関してはここよりも先を見据えているようにも感じます。
昨年のローテーションならこの後ヴィクトリアマイルですかね。
最低限走るでしょうが勝つまではうーんといった感じです。

なんとなく見解だけで狙っている馬がわかると思いますが、枠順がまだなので変わる可能性もあります。
あくまで現時点での見解として参考にしていただけると幸いです。