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デフフットサルについて

おはこんばんにちは!
ぶちです!

今日はデフフットサルについて書くことにします。どんな記事になるかな~~~

ケイアイスター不動産のアスリートチームには、現在4人のデフフットサル女子日本代表候補がいます。

デフというのは、耳が聞こえない人・聞こえにくい人のことを指します。
つまり、耳が聞こえない人たちがやるサッカーやフットサルのことをデフサッカー・デフフットサルと言います。

他にもデフバスケやデフバレー、デフ陸上、デフ水泳など様々なデフスポーツがあるので、自分がやっている(いた)スポーツがあったら調べてみてください!

【フットサルのルール】

フットサルとは、手や腕以外の部分を使ってボールを動かし、ゴールにボールを入れる室内スポーツです。

フットサルコートとゴール

コート:20m*40mの四角いコート
ゴール:向かい合わせでゴールが2つある。
    ゴールにボールが入ったら1点。
    イメージはサッカーと同じですが、コートの広さとボールが違います。
人数:5人 vs 5人。コート上に6人以上いないようにさえすれば交代は自由。
時間:前後半20分ずつでやることが多い。
   公式戦ではボールがラインを出る度に試合時間が止まる。
   その場合、実際のプレー時間は90分前後。

【デフのルール】

通常のフットサルと基本的なルールは変わりません。
デフの国際大会で通常のルールと異なるのは2点。
◆補聴器を外してプレーすること
◆審判は旗を使用すること

見切れてしまっていますが、旗(フラッグ)を使用しています

デフフットサルだけでなく、他のデフスポーツも通常のルールと変わらないことが多いです。音に関することのみ、視覚的に分かるように工夫されています。
例えば、陸上や水泳ではスタートランプを採用しています。
気になる人は是非見てみてネ!!

【競技人口】

デフフットサル・デフサッカーの国内競技人口は総じて200人ぐらいを想定されています。
日本国民の人口は1億2570万人と言われているので、とっても少ないですね!確率で言うと、62万8,500人に1人です。笑
その中でも競技としてやっている人数に限ると、数字はガクンと下がります。すくな!!!

ところがそんな人不足に陥っている日本、
実は最近、世界的に見るととっても強くなったんです!

2023年9月にマレーシアで行われたデフサッカーのW杯。
なんと男子は2位!2位ってどういうことか分かります!?
準優勝ってことです!!
https://www.jiff.football/report/20231007-jdfa/

でも昔から強かったわけではないんです。
男子サッカーは今大会で史上初予選リーグを突破し史上初メダル獲得しました。
前大会までは予選突破もしたことがありませんでした。

デフフットサルも、2023年11月にブラジルで行われたW杯で
男女ともメダルを獲得しました。男女とも史上初のメダル獲得です。
女子は1位、男子は3位です。
もう一度言います。女子は世界一です!!
なでしこジャパン以来の快挙です🇯🇵

2024年元旦の国立競技場で挨拶もさせてもらいました!
https://jdfa.jp/posts/women_futsal_20240101

デフフットボールの4カテゴリー中 3カテゴリーが2023年度の国際大会でメダルを獲得しています🔥

女子サッカーは人数不足問題の影響を強く受けており、マレーシアW杯には8人で参加しました。
サッカーは従来11人で試合をするスポーツなので、8対11という圧倒的に数的不利な状況でしたが、なんと2得点もしています。

【国際大会】

デフフットボールの国際大会は基本的に
①デフリンピック
②W杯
の2つの大会が主です。

どちらも聞こえる人の大会と同じく4年に1度の開催。
次の大会は、
◆デフフットサル→2025年8月(※予定)デフフットサルW杯 in 未定
◆デフサッカー→2025年11月 夏季デフリンピック in 日本

なんと!2年後には初めて日本でデフリンピックが行われます。
しかも第25回。つまり、100年目という節目の大会です。
詳しくはこちらのURLをご覧ください。
東京2025デフリンピック 大会ポータルサイト

【デフ競技の魅力】

個人的に思うデフスポーツの魅力のひとつに
「いかに視覚的情報を作り出すか」があげられます。
基本的にデフは音が聞こえないので、審判の笛(指示)や味方とのコミュニケーションの部分で工夫が必要になってきます。

想像してみてください。
「審判はどうやって選手とコミュニケーションを取っているんだろう?」
「陸上や水泳などの個人競技のスタートの号砲はどうやってやっているんだろう?」
「フットサルやサッカー、バスケ、バレーなどの団体競技では声が聞こえない中どうやって連携を取っているんだろう?」
是非そういったところにも目を向けて観戦してみてください。

【デフチームについて】

冒頭で話しましたが、デフサッカー・フットサルは人数不足のため
デフメインで構成されているチームはとても少ないです。
自分が知っている範囲では、下記のチームがあります。

【デフメインで構成されている男子サッカーチーム(聴者混合も含む)】

東京 TDFC・レプロ東京
千葉 CDFC
神奈川 KDFC
埼玉 SDFC
茨城 IDFC
大阪 アジアンタール
愛知 デフ鯱
福岡 福岡ケルベロスFC

【デフメインで構成されている女子サッカーチーム(聴者混合も含む)】

神奈川 KDFC
埼玉 SDFC

こうしてみると関東が多いですね。
他にもあったら教えてください!(追記したいです)

【普段の活動】

日本代表候補選手は自身のレベルアップのために
地域の競技チームに所属して練習をすることが多いです。

わたし自身は関東女子フットサルリーグに所属している
”タパジーダ世田谷”という社会人競技チームで活動しています。
関東女子フットサルリーグには10チームが所属しており、
年間を通して総当たり戦を行います。

タパジーダ世田谷は昨シーズン、関東女子フットサルリーグで2位でした。
耳が聞こえないというのは団体競技においてとても大きなハンデです。
そんな中でも受け入れてくれるチームには感謝しています。
10年ほど前は受け入れてくれるチームがあまりなく、当時聴覚障害者のみで活動していたチームもリーグ加入が認められなかったそうです。また、聴覚障害者が聞こえる人たちのコミュニティに入ることそのものが勇気が必要なことです。そんな時代を経て、こうして聞こえる人たちと一緒に活動ができるのはうれしいことだし、大変ではあるけど受け入れることが当たり前の風潮になるのが良いなと思います。

【最後に】

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
自分にとってスポーツは必要不可欠なもので、体を動かす楽しさはもちろんですが、スポーツを通して聞こえる聞こえない関係なく喜びやくやしさを人と共有できることは素晴らしいことだし、自分自身の人生の潤いになっているなと感じます。また、スポーツで出会った人はみんな良い人で尊敬できる人ばかりです!

デフ同士でやるスポーツは難しさもあるけど、似たような障害がある人は社会的にとても少ないし、コミュニケーション方法が似ている人が集まるので自然と対等に接することができ、無理をすることなくありのままの自分でいられる居場所でもあります。
そういう居場所をなくしちゃダメだなと思うし大切にしていきたいし新しく入ってくる人のためにもしっかり残さなくちゃなと思っています!

ではまた!

ぶち

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