明日の叙景 2018年・中国ツアー日記 3日目
如何せん時間が取れず更新できずにいたが、年末年始の休暇中に書き上げたい。
ツアー3日目も基本的には前日と同じルーティンである。今日はAHSES TO THE LIGHTの2日目ということで、共演する4バンド全員で貸切バスに乗って移動する。
バスの外は雨が降っており天気は悪かった。こういう日にバス移動は楽である。朝が早く、眠かったので早々に耳栓を装着して眠りについた。
余談だが、夏の終わりに大学の研究室の合宿で軽井沢に行った際、気温と天気の読みが甘く、夏服で挑んだ自分は非常に寒い思いをした。今回の中国ツアーではそんなことがないようにと、防寒対策は入念にした。
まさかと自分も思ったが、バスの移動中に雨が雪に変わった瞬間があった。東京より少し寒いとは言え、雪が降ることは想定外だった。バスのタイヤは冬タイヤだろうか?不安になってくる。
3、4時間経過すると目的地の杭州市に着いていた。眠気でぼんやりした頭でメンバーに「途中、雪が降ってたよね?」と聞いたが誰も雪を目撃していない。どうやら夢と現実が混じっていたみたいだ。
到着後は皆でご飯を食べる。どの食事が辛いか判別つくようになったし、おおよその味も推測できるようになる。食事の際にコーラを飲むことにも慣れてきた。
食事後は日常品や消耗品の購入も兼ねて、近くのスーパーへ繰り出す。
スーパーの品揃えは基本的に日本のそれと同じであるが、中国の香辛料と思われる粉や、汚れが着いたままの卵、全く食欲がそそられない見た目の生魚がパッケージングされたスナックなどがあった。
ちょっとした散歩を終え、宿でしばらく休んだあとに今日の会場であるMao Livehouseに出向く。
Mao Livehouseは上海にもあるライブハウスで、規模感は日本の恵比寿リキッドルームと近い。自分たちが演奏するライブハウスのなかでは最大規模だ。
設備や機材、スタッフも非常に丁寧で、リハーサルは問題なく進む。バンドでライブハウスに出演する場合は、リハーサルやスタッフとのコミュニケーションが欠かせない。この段取りが上手くいくかどうかでステージに立つ時の気分は全く違うのだ。
リハーサル後は恒例の食事タイム。複合商業施設の中にライブハウスがあるので、同じフロアの今っぽいレストランで食事をとることになった。
メニューを選び、支払いをしてくれたYiQiは仕事が残っているとすぐに席をあとにする。周りの人間がこぞって食べていたので、まさかと思っていたが自分たちの机にも「それ」が運ばれてきた。
アイスクリーム付きのハニートーストである。YiQiが何を思ってこれを頼んでくれたのかバンドメンバー内で意見が割れる。
キラキラ感に圧倒されつつ、一口ずつハニートーストを食べていく。
その後は定番の中華料理が運ばれてくるので食べ続けていたが、どうも最後にくるであろうご飯モノがこない。スタッフに英語で話しかけるも全く通じず、翻訳アプリを互いに利用した末にどうやらまだ調理中と判明。なんだか、よくわからない感じになるも、待ち続けた末に白米が最後に出てきた。出てくる順番が逆でしょうと思いつつ、食事は終了。
帰ってきてしばらく経つと1バンド目のArchaique Smileのライブが始まる。基本的に4バンドの演奏内容は昨晩と同じなので、省略する。
自分たちのライブは上々だった。流石に1時間のセットリストを繰り返していると演奏の質もあがっていく。
楽屋には日本のバンドのサインも結構見受けられたので、ここぞとばかりに...。
最後は全出演者で記念写真をパシャり。(photo by Rachel)
今日で他の出演者の方々とはお別れなので、挨拶しつつホテルに帰宅。翌日は飛行機移動なので、機材をバラしておいて就寝。