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【イベントレポート】省スペースでもフライングディスクを目一杯楽しむ!

前回のイベントに引き続き、ディスクを届けるプロジェクト第2段目のイベントです。イベント名は前回と同じく「距離をとって遊ぼう Let's Play フライングディスク(前回の記事は下記を参照↓)

今回は「まちづくり甲府」さんの舞鶴城公園南広場の新しい使い方を募集する事業へと応募し、採択していただきました。

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この場所の特徴しては

(1)歩道・車道に面している

(2)街の中心で人が行き交う

(3)芝生の広場だが周りに柵がない

ことが挙げられます。つまり、飛行性の高いフライングディスクには非常に不向きとも言える立地です。このような場所でいかにフライングディスク、強いてはスポーツを楽しめるよう提案できるかが今回の鍵でした。

使用ディスク

今回使ったディスクは「ドッジビー(270 or 235)」です。ウレタンでできているので当たっても心配ないことに加えて、実はあまり遠くに飛ばすことができません。ちなみに日本記録は34mです。さらに、安定させて飛ばすためには思いっきり飛ばさなければなりません。つまり「ディスクを投げている」という感覚を参加者が持ちやすく、かつ運営側としても参加者の投げる度合いをある程度コントロールできるのがこのディスクの魅力です。

遊ぶ上でのルール

実施する上で考慮すべき条件は3つ

(1)ソーシャルディスタンスを保つ 

(2)初心者の人が楽しめるようにする

(3)安全管理の徹底(ディスクが路上にいかない)

その中でいかにフライングディスクの楽しさを実感してもらえるかが課題でした。

参加者にお願いしたルールは2つ。

1つ目は、道路から10mくらい近づいた際には道路の方に向かってディスクは投げない

2つ目はドッジビー用のソフトディスクしか使わない

この2つのルールを参加者にしっかりとお願いをした上で、3つの条件をクリアする工夫として以下のゲームを実施し、参加者が楽しめる仕掛けを作っていきました。

種目1 ガッツ

とてもスリリングなゲームです。今回実施したのはこれの「ミニ」版です。「投げる-取る」ができるようになれば誰でも楽しめます。

ディフェンス側はプレーヤーがそれぞれ必ず手を広げて取れるエリアをオフェンス側に申告しなければなりません。そうすることで距離を保つことができます。

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オフェンス側は毎回投げる人を変えることで全員投げるチャンスがあるので、「ディスクに触ることができない」ということも防ぐこともできます。今回の距離は約4〜5mくらいです。これくらいの距離であれば、強く投げれる人もある程度コントロールを効かせながら投げることができることに加え、あまり強く投げれない人でも到達する距離です。大人も交えることで、大人に対して「ガチ」で投げてみたり、子供に対して取るのが「苦手そうなエリア」にコントロールして投げることもできるので参加者全員がゲームに参加でき、楽しむことができます。

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種目2 ドッジビー

多くの小学校でも体育や親子レクなどで取り入れられていて日本ではポピュラーな種目の一つです。

今回は、大きなコートで強く投げ合う「ハード」なコート(主に小学校高学年以上)と、投げたり逃げたりすることをまず楽しむ「ソフト」なコート(主に幼児〜小学校低学年)の2つレベルを準備しました。

今回の種目のポイントは実施人数です。コートの中の人数を多くさせないこと、つまり一人あたりのプレー面積を大きくすることで密を防ぎました。ディスクが当たっても痛くないので、参加者は果敢に攻め、そして怖がらずに守ります。大人と子ども交えて楽しみました。

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種目3 キャッチゲーム

種目というよりかはゲームです。走る人に対して、後ろからディスクを投げ、それを走りながら取ってもらうというゲームです。「フリスビー」と聞いてよく多くの人が想像する「犬が走ってディスクを取る」イメージです(参加された方には失礼な言い方ですみません)。

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参加者は「思いっきり走る」、「ディスクを追いかける」、「ディスクを取る」楽しさを実感でき、取ったときは達成感を感じます。子ども達であれば何回も挑戦したくなるゲームです。取るのが上手い人に対しては遠くに投げたり、カーブをかけることでその難易度を高め、うまく取ることができない人はその逆に距離を縮めるなどしてコントロールすることが可能です。

今回はキャッチした参加者には「Social Flying Disc Project 2020」の特製ディスクをプレゼントという企画にしたため参加者もとても意欲的かつ楽しく参加しました(何度もチャレンジ可能だったので、最終的に全員ディスクをゲットすることができました^^)

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小さいスペースでもディスクスポーツが楽しめるあり方

最近は「ボール禁止」の公園をよく見ます。飛行性能が比較的優れているディスクならなおさら「危険物」と捉えられることもあるでしょう。もちろんコントールしないで好き勝手に遊ぶことになると他の利用者にも迷惑がかかることは間違いありません。しかし、このような街中であっても周りへの配慮を怠らなければディスクスポーツで楽しめる形はたくさんあります。特に最近はアーバンスポーツという都市に溶け込むスポーツが人気が出てきているように、場所を活かした発想のスポーツの遊び方を考えていくことでスポーツが文化としてより身近に感じられるようになるのではないでしょうか。実際に今回のイベントでも通行人の人が「これ参加してもいいの?」と言いながら飛び入り参加した人が5、6人もいました。このような経験もとに「どのようにしたら安全かつ楽しく遊ぶことができる空間になるか」という視点に立った議論をする場所が増えることを願います。

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