森川圭介/小説

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森川圭介/小説

小説を書くことが好きです。 誰かの目にとまれば嬉しいです。 会社員をしながら、いつか出版できればいいなと思っています。

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  • 【小説】アーサーは御伽噺と眠る

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  • 【小説】鏡越しの君

    小説「鏡越しの君」をまとめています。

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知ってる??YouTubeチャンネル

良さが広まってほしい!もっと登録者数やファンが増えてほしい!と思うYouTubeチャンネルをリスペクトを込めて紹介していきたい。 是非、気になるものがあれば観てみてほしい。お気に入りのものが見つかるはず! ネオホラーラジオ こうた、ワッターの幼なじみ?が怖い話をラジオ形式で朗読するチャンネル 視聴者投稿の怖い話もレベルが高く、短い話はテンポ良く飽きない。すぐに朗読に入りBGMも怖くていい。 大阪在住の二人のオカルト視点の解説が鋭く的確で分かりやすく、色々な角度で考え

    • 【小説】奥の部屋

      バイブレーションで目が覚め、携帯を手に取ると有川からの電話だった。こんな時間になんだと通話ボタンを押す。 「もしもし、寝てた?」 「こんな時間は寝てるに決まっとるやろ」 電話の向こうで笑い声が響いた。 「ごめんごめん。今日、泊まりにこんかと思って。いい酒入ったから一緒に飲もうや。 それに大学のレポート明日までやんか」 「本題は後半やろ。分かった。バイト終わったら6時くらいに家に行くわ」 大学の友人である有川から電話はしょっちゅうくるが、こんな朝早くに電話が来ることは殆どな

      • Netflix、アマプラ掘り出し物を紹介#1秋の夜長に

        既に話題になっているものもあるかと思うが、なんとなく見てみたら思いの外、面白かった映画やドラマ、印象に残った作品についてお話ししていこうと思う。 気になった方は観てみてください。 YouTubeにメイキング映像がある作品もありますので、そちらもどうぞ。 ※気をつけていますが、ネタバレに注意。 あくまで個人の感想です。 バード・ボックス "何か"の正体が分からない不安感、"何か"に常に襲われるかもしれない恐怖、人間の醜い争いや裏切りが詰め込まれていた。 怖いシーンはあま

        • 【小説】みぃちゃんの友達

          あのひはおそらがあかかった。 まだ、みぃちゃんはめがしょぼしょぼしてて、ままのおひざでねてるとおもってたの。 ままがいなくなってて、おへやのそとにでたら、ままがいた。 ままだっこっていったのに、ままはだっこしてくれなかったの。 ままのおなかがおっきくって、あるいたりたったりたいへんなんだって。 ままのおなかにはあかちゃんがいるの。 「まりちゃんが生まれたら、みぃちゃんがお姉さんになるんだよ」 ままは なんかいも そういってた。 ままうれしそう。 あかちゃんはやくうまれて

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        • 【小説】アーサーは御伽噺と眠る
          2本
        • 【小説】鏡越しの君
          6本

        記事

          【小説】仮面舞踏会

          アーサーさんはちゃらんぽらんで、やる気がない。今日も上着を羽織って出ていく。 「どこ行くんです」 「ちょっとそこまでね」 そう言っていつも何処かに遊びに行く。今日は行きつけの喫茶カルメンだろうな。 僕がアーサーさんと出会ったのは東の国で、僕はある男を追っていた。 彼はチェスの駒「ルーク」と呼ばれている。 仮面に隠されし顔、黒いマントを翻し、颯爽と現れる紳士。彼は問題を解決すると霧のように消える。 社会や人間の裏世界に立つ影に目を凝らし、牛耳る奴である。 今宵もダンスパー

          【小説】仮面舞踏会

          【小説】アーサーは御伽噺と眠る #1

          赤いシルエット 賑わう町の一角に事務所を構えている。これは彼と彼の助手の話。 依頼に関しては彼の前では迷宮入りなどあり得ない。完璧に問題なく解決するのだが、この男少々厄介で言わなくていい真実まで言ってしまう。 「アーサーさん依頼ですよ」 くるりと椅子を回したアーサーはアイマスクをつけている。 「今日は外にでないと決めている」 「お仕事なんですから。そんなことばっかりやってたら廃業になりますよ」 トーマスが依頼書をアーサーの机に置いた。「大丈夫だ。明日には宝くじが当た

          【小説】アーサーは御伽噺と眠る #1

          鏡越しの君 #6 ダブルパラレル(完結)

          まるで、妻とお義母さんの生活を支えているATMみたいだ。もやもやとした気持ちを抱えたまま、なんとなく妻との距離が離れていった。 家に届いた請求書を見ると、またこんなに出費が増えてる。妻は休日も友達と遊びに出掛けて殆ど家にいない。 貯金もどんどんと減っていき、弁当は作ってくれなくなり、会話が減った。 お小遣いは増えず、弁当はコンビニで出来るだけ節約する。 最近、夜遅く帰ってくるようになったり、触れられるのを嫌がり同じタイミングで寝室に来なくなった。妻がトイレに行った時に妻の

          鏡越しの君 #6 ダブルパラレル(完結)

          鏡越しの君 #5 魔が差す

          「これ、落としましたよ」 顔を上げると、差し出されたボールペンを受け取った。 「ありがとう」 後輩の山本さんだ。 薄化粧に髪の毛はいつもボブの黒というなんの変哲もない彼女。 特別、話も上手くなく同期の友人も多くないため、いつも一人でいる。 コツコツと仕事をしているところしか評価が上がらない。 今まで意識すらしたことがない。 正直、どっちかと言うと昔から目立つタイプでそれなりにモテてきた俺は、山本さんみたいなタイプは殆ど、接触したことはなく苦手としていた。 それから席に戻ると

          鏡越しの君 #5 魔が差す

          【小説】影喰いの村 #1

          今にも降りだしそうな空を見上げる。 カツン、カツンと足音が近づいてくる。 俺はリロードして銃を入り口に向けた。周りを見渡すと、 目に涙を浮かべている人もいる。 委員長の俺が手を上げると皆が息を潜めて銃を構える。 毎朝あいつは誰かの姿で教室にやってくる。 「田中あけてよ」 大山の親友の田中が大山の隣で震えている。 「あ、ああ、あれ、大山だよな」 「お、おれじゃない」 ついにきたか。自分の番が来ると分かっていても、怖いものは怖い。 「そこにいるんだろ、田中」 大山は幸いなこと

          【小説】影喰いの村 #1

          鏡越しの君#4 バタフライエフェクト

          スマホの目覚まし時計が鳴る。スマホの画面は五月十六日になっていた。 時間は不可逆的だ。 下に降りると、見慣れたエプロン姿が振り向いた。 「おはよう。今日はちゃんと起きてきて珍しいわね。今日は雹かしら」 「母さん。良かった」 じんと鼻の奥が痛くなる。 ほんの数日会っていないだけのはずなのに、懐かしさを感じる。 慌てて欠伸が出た素振りを見せる。 俺が犯してしまった罪の申し訳なさと情けなさ、一瞬でも彼女を取ろうとした罪悪感に襲われる。 「何よ。変なの」 母さんが怪訝に俺をみ

          鏡越しの君#4 バタフライエフェクト

          鏡越しの君#3 絶望と喪失

          ぼんやりとご飯を口に運ぶ。 「お腹空いたな。腹が減ってはなんとやら」矢本は俺の隣に座った。 「今日はハンバーグ定食か。得した気分だな」 「うん」 昨日のことでそれどころではない。 ご飯が喉を通らない。 「なんか元気ないよな」 やっぱり矢本には見透かされている。 だけど、こういう時はいじってこない矢本の優しさに余計に惨めな気分になるから言うのはやめておく。 「俺の唐揚げあげる」 唐揚げ定食の大きな唐揚げを一つご飯にのせてくれた。 「ありがとう」 へこんでいても何も始まらない

          鏡越しの君#3 絶望と喪失

          鏡越しの君#2 大事な物

          次の日の朝、まるでいつも通りかのように起きて電車に乗り、会社についた。 身体は覚えていて悩むことはなく順調に会社に着いた。 いつもこんな満員電車に乗っているのかと我ながら感心する。 狐につままれた気分で恐る恐る社員証をかざすと、扉が開いた。 「よっ、田渕」 肩を掴まれて振り返ると、男の俺から控えめに言っても爽やかで格好いい男がいた。 「おはよう。矢本」 するりと名前が出てくる。 この奇妙な感じは呼び慣れた名前のようで身体に染み付いていた。 「どこまでいった」 昨日の仲

          鏡越しの君#2 大事な物

          地面師たち(Netflix)について語りたい

          近頃、話題になっている「地面師たち」について語らせてほしい。 鑑賞し終えて誰かに話したくて仕方なくなったのだ。 すでに各所で話は出ていると思うが、あくまで評論家でもない素人の一意見であり、解釈違いのところもあるかもしれないが温かく読んでもらえるとありがたい。 そしてこの記事を読んで、地面師たちの魅力が伝わり興味を持ってもらえれば嬉しい。 (決してNetflixの回し者ではなく、これを観るために一ヶ月だけ入会した) 【あらすじ】 ハリソン山中率いる不動産の詐欺集団、地面

          地面師たち(Netflix)について語りたい

          鏡越しの君 #1

          #1ルビー・サファイア 鬱々とした曇り空を見上げた。ため息が吸い込まれていく。学生を横目にトレーを席に運ぶ。 この辺りではここにしかないってのもあるが、ここのファーストフード店はいつも賑わっている。 ハンバーガーを口に運ぶと、何も考えていなかった学生時代を思い出す。 この春、就活に失敗した。お祈りメールを何通もみた。◯人と聞いて何を思い浮かべるだろう。 俺は凡人だ。どこまで行っても凡人にしかなれない。秀でた才能もない。 うちは母子家庭で親が五歳の時に離婚した。