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Royalty Pharma (RPRX) 決算解説

今回は2月17日に発表されたRoyalty Pharma (RPRX) のFY2020Q4の決算解説をしていきたいと思います。

なお、RPRXについては過去にこんな記事も書いてますので、RPRXのビジネスや凄さについて知りたい方は宜しければこちらも是非。

前半で決算の事実関係の確認、後半ではより深く決算のポイントや今回の決算に対してどう解釈すべきか私なりの所感も書いていきたいと思います。

FY2020Q4決算概要

サマリー

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〇 売上高 572M (YoY+25.2%) vs 549.09M(コンセンサス予想)
✔ 2020-2025のAdjusted Cash Receipts予想を引き上げ (6%-9%→ 7%-10%)

業績(GAAPベース)

✔ 総論:営業キャッシュフローと収益の継続的な成長を示した
✔ 営業活動によるキャッシュ・フローは、第 4 四半期に 18%増、通年では 22%増(プロフォーマベース)
✔ 投資活動によるキャッシュ・フローは、第 4 四半期に 8.32 億ドル、通年では 27.59 億ドル
✔ 財務活動によるキャッシュ・フローは、第 4 四半期に2 億 7,700 万ドル、通年では 14 億 8,700 万ドル
✔ 第 4 四半期のTotal income and other revenueは 5 億 7,200 万ドル、通年では 21 億 2,200 万ドル

業績(Non-GAAPベース)

✔ Adjusted Cash Receiptsは第4四半期に9%増の4億8,400万ドル、2020年には1%増の18億ドルに
✔ 増加理由は主に嚢胞性線維症フランチャイズ、Imbruvica、Promactaによるものだが、一方でMature Productsのロイヤリティの期限切れがあった
✔ Adjusted Cash Flowは第4四半期に22%増の4億2,300万ドル、通年では15%増の14億8,300万ドルとなった

Topic

多様な治療領域にまたがる革新的で持続時間の長い治療法によるポートフォリオの拡大
✔ 5つの治療領域にまたがる12の変革をもたらす可能性のある治療法について、2020年までに8件の買収を発表
✔ 革新的な治療法のための最近のロイヤリティ買収:ジョンソン・エンド・ジョンソン社のeltorexantとバイオクリスト社のOrladeyo

ガイダンス

2021年通期のAdjusted Cash Receiptsは1,910百万ドルから1,960百万ドルの間を予想

ポートフォリオ別Royalty Receipts

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決算解釈

以下は、上の事実関係やRPRXのビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。

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