見出し画像

Upstart (UPST) 決算解説~FY21Q1~

今回は5月11日に発表されたUpstart (UPST) のFY2021Q1の決算解説をしていきたいと思います。

なお、UPSTについては過去に目論見書を分析した記事を書いてますので宜しければこちらも是非。

また、前回のFY20Q4決算解説に関しては、簡単にではありますが、以下の記事で振り返りをしています。

FY2021Q1決算概要

というわけで今回の決算を見ていきます。

概要については、ユーエスさんのツイートをお借りします(ユーエスさんいつもありがとうございます)。

結論としては、前回のFY20Q4に続き、全てOKな決算でした。というか、詳細は下記で分析しますが、スーパー決算だったと思います。

画像2

画像3

画像1

売上高:総収入は1億2,100万ドルで、2020年第1四半期比で90%増加。手数料収入合計は、前年同期比71%増の1億1,600万ドル。
取引量とコンバージョン率:銀行のパートナーは、第1四半期に当社のプラットフォームで16万9,750件、総額17億3,000万ドルのローンを組成し、前年同期比で102%増加。リクエストに対するコンバージョン率は、前年同期の14%から、当四半期は22%に上昇
営業利益:営業利益は、前年同期の0.6百万米ドルから15.6百万米ドルへ
純利益およびEPS:GAAPベースの純利益は1,010万ドルで、前年同期の150万ドルから増加。調整後の純利益は1,990万ドルで、前年同期の340万ドルから増加。これにともない、当四半期の加重平均発行済普通株式数にもとづくGAAPベースの希薄化後1株当り利益は0.11ドル、希薄化後調整後1株当り利益は0.22ドルとなった。
貢献利益:貢献利益は5,580万ドルで、2020年第1四半期に比べて117%増加し、貢献利益率は2020年第1四半期の38%に対し、48%となった
調整後のEBITDA: 調整後EBITDAは、前年同期比472%増の2,100万ドル。2021年第1四半期の調整後EBITDAマージンは総売上高の17%で、2020年第1四半期の6%から上昇

ガイダンス

画像4

画像5

FY2021Q2ガイダンス
Revenue:1億5,000万ドル~1億6,000万ドル
Contribution Margin:約44%
Net Income:8~12百万ドル
Non-GAAP Adjusted Net Income:2,100万ドル~2,500万ドル
Adjusted EBITDA:2300万ドル~2700万ドル
Basic Weighted-Average Share Count:約7,700万株
Diluted Weighted-Average Share Count:約9,490万株
FY2021通年
Revenue:約6億ドル(事前予想5億ドルから上方修正)
Contribution Margion:約42%(事前予想41%から上方修正)
Adjusted EBITDA:約10%と予想

決算解釈

以下は、上の事実関係やUpstartのビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。

有料とはなりますが、より深い分析を確認されたい方や、決算の見方について、勉強されたい方には役立つような内容に仕上げていますので、宜しければ最後までお読みください。

では、以下の点から見ていきましょう。

▶決算メンテナンスの方法
▶決算を通して見えたUpstartの強さ
▶今後の見通しについて思うところ
▶上記分析を踏まえた雑感

ここから先は

4,367字 / 14画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?