Affirm (AFRM) 決算解説 ～FY21Q3～

今回は少し前にはなってしまいますが、5月10日に発表されたAffrim (AFRM) のFY2021Q3の決算解説をしていきたいと思います。

Affirm Reports Fiscal Year 2021 Third Quarter Results | Affirm Holdings, Inc.

なお、AFRMについては過去に目論見書を分析した記事を書いてますので宜しければこちらも是非。

FY2021Q3決算概要

というわけで今回の決算を見ていきます。

概要についてはSeeking AlphaのEarningsを引用します。

今回はEPSがミス、売上はBeatでした。

Key Operating Metrics

- 2021年度第3四半期の商品取扱高（GMV）は23億ドルで、2020年度第3四半期と比較して83％（ペロトンを除くと100％）増加
- アクティブな加盟店は、2020年3月31日から2021年3月31日にかけて2倍以上の約12,000店に増加
- アクティブコンシューマーは、2020年3月31日から2021年3月31日までに60％増の540万人に拡大
- アクティブコンシューマー1人当たりのトランザクション数は、2021年3月31日時点で約2.3であり、2020年3月31日時点と比較して10％増加

2021年度第3四半期の決算ハイライト

- 総売上高は、主にGMVおよび投資目的で保有するローンの増加に伴うネットワーク収入および受取利息の増加により、前年同期比67％増の2億3,070万ドルに。なお、収益合計には、ペロトン社によるTread+およびTread製品の自主回収に関連して計上された350万ドルの収益減少が含まれる
- 収益合計から取引費用を差し引いた金額は、主に収益が堅調に推移した結果、2020 年度第 3 四半期の△930 万ドルに対し、1 億 3,370 万ドルに。2021 年度第 3 四半期の取引費用には、信用見通しの改善により貸倒引当金繰入額が前年同期比で 8,330 万ドル減少したことが含まれる
- 営業損失は、2020年度第3四半期の8,150万ドルに対し、1億6,950万ドルで、これには2021年1月の新規株式公開に伴う株式報酬の増加1億3,180万ドルが含まれる
- 2021年度第3四半期の調整後営業利益は、2020年度第3四半期の調整後営業損失7,070万ドルに対し、490万ドルに
- 2021年度第3四半期の純損失は、2020年度第3四半期の8,560万ドルに対し、2億4,720万ドルに。この純損失には、株式公開後の株式報酬の増加に加え、PayBright Inc.の買収に関連する偶発的対価負債の公正価値の変動を反映した7,850万ドルの調整が含まれており、これは普通株式の価値の変動によってもたらされたもの

最近の業績ハイライト

- 第3四半期を終えた時点で、旅行・チケットなどの需要が溜まっているカテゴリーでGMVの成長が加速し始め、2020年度第3四半期から50％以上、2021年度第2四半期からは約3倍に成長
- 4月にShopify Inc.との独占的パートナーシップに関連する加盟店の導入を開始し、Affirmのプラットフォーム上でのShopify加盟店の総数は、パイロット版の100社から、2021年5月10日時点で10,000社以上になった。2021年6月末までにShopify加盟店の一般提供を開始する予定。
- 2021年5月1日、Returnly Technologies, Inc.の買収を完了。同社は1,800以上の加盟店にサービスを提供し、800万人以上の買い物客に利用されている、オンライン返品体験と購入後の支払いのリーダー企業

CFOコメント（翻訳）

Affirm社のCFOであるMichael Linford氏は、「第3四半期の業績は、予想を上回るものでした。"当四半期の業績は、予想を上回るものとなりました。全カテゴリーにおいて力強い成長を達成するとともに、ユニットエコノミクスと資本効率を改善しました。当社は、今後の大規模かつ拡大する市場機会を捉えるための体制を整えています」と述べています。

業績見通し

通年ベースでのガイダンスは上方修正に。

決算解釈

以下は、上の事実関係やAFRMのビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。

有料とはなりますが、より深い分析を確認されたい方や、決算の見方について、勉強されたい方には役立つような内容に仕上げていますので、宜しければ最後までお読みください。

では、以下の点から見ていきましょう。

▶決算メンテナンスの方法
▶AFRMの決算分析をするにあたって重要だと考えていること＆分析結果
▶今後の見通しについて思うところ
▶上記分析を踏まえた雑感