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ZoomInfo (ZI) 決算解説

今回は2月22日に発表されたZoomInfo (ZI) のFY2020Q4の決算解説をしていきたいと思います。

なお、ZIについては過去に徹底分析した記事を書いてますので宜しければこちらも是非(私のTwitterフォロワーを千人単位でブーストさせた名作です・・・)。

前半で決算の事実関係の確認、後半ではより深く決算のポイントや今回の決算に対してどう解釈すべきか私なりの所感も書いていきたいと思います。

FY2020Q4決算概要

概要については、ユーエスさんのツイートをお借りします(ユーエスさんいつもありがとうございます)。

結論としては、全てOKな決算でした。

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FY2020Q4決算ハイライト
✔ 売上高は1億3970万ドルで、前年同期比53%増(これには第4四半期に終了した買収による売上高200万ドルが含まれている)
✔ 営業利益は2,960万ドル、調整後営業利益は6,340万ドル
✔ GAAPベースの営業利益率は21%、調整後営業利益率は45%
✔ 営業からのキャッシュフローは6,680万ドル、フリーキャッシュフローは7,660万ドルを記録

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FY2020通年決算ハイライト
✔ 売上高は4億7620万ドルで、前年比62%増
✔ 営業利益は3710万ドル、調整後営業利益は2億2600万ドル
✔ GAAPベースの営業利益率は8%、調整後営業利益率は47%
✔ 営業からのキャッシュフローは1億6960万ドル、フリーキャッシュフローは2億4,370万ドルを記録
最近のビジネスハイライト
✔ ZoomInfo for Recruitersをリリース
採用チームが優秀な人材を特定し、ターゲットを絞り込み、採用活動を行うための専用のプラットフォームであり、オープンリクジションを迅速かつ効率的に満たすことができる。採用チームは、このプラットフォームを通じて、職務経歴、学歴、部署の組織図などのデータを明らかにすることで、管理職、機能職、技術職の経験をより深く理解することが可能になる

✔ ZIの2020年のリテンション率(年間)は108%となった

✔ ZoomInfoは、年間契約金額が10万ドル以上の顧客を850社以上含む2万社以上の顧客を獲得して1年を締めくくった

✔ ZoomInfoは、第4四半期にComparably社から2020年の企業文化エクセレンスのための3つの賞を受賞
Comparably社は、ZoomInfoをその大企業リストの「ベスト・カンパニー・カルチャー」の第15位にランク。また、ZoomInfoは、大企業の「女性に最適な企業」リストに含まれているほか、ZoomInfoの創業者でありCEOであるヘンリー・シュックは、「大企業の最高経営責任者」リストのトップ20に含まれている

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ガイダンス
FY2021 Q1
✔ 売上高(GAAP)$144 - $146 million
✔ 調整後営業利益(Non-GAAP)$61 - $63 million
✔ 一株あたり調整後営業利益(Non-GAAP)$0.10 - $0.11

FY2021通年
✔ 売上高(GAAP)$645 - $655 million
✔ 調整後営業利益(Non-GAAP)$280 - $285 million
✔ 一株あたり調整後営業利益(Non-GAAP)$0.47 - $0.49
✔ アンレバードフリーキャッシュフロー(Non-GAAP)$270 - $280 million

決算解釈

以下は、上の事実関係やZoomInfoのビジネスモデルを踏まえて、より深く決算を精査し、どの様に今回の決算を理解し、解釈していくべきかを私なりの視点で分析したコメントになります。

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